徒然日記~港幸樹’sブログ~

道産子・港幸樹のブログです。

再会!

2010-10-30 21:37:50 | 舞台
今月も明日一日を残すのみとなり、振り返ってみると連日モーツァルト!の稽古に明け暮れた月となりましたが、もう一つ今月は久々の再会が多かった月でもありました!
先日、blogでも取り上げましたファニーガールカンパニーとの再会を筆頭に、四季時代の後輩の柴崎くん(写真は再会した時のもので、彼は現在同じ事務所なんですが、一度も会った事がなかった…)と8年ぶりの再会、同じく四季時代の後輩で“オペラ座の怪人”で共演していた後輩と6年ぶりの再会、そして四季時代の先輩と7年ぶりに再会するなど、なんだか続く時は続くんだなぁと巡り合わせの不思議を痛感した月でもありました!
さあ、いよいよ11月に入ると一週間後には“モーツァルト!”が開幕しますo(^-^)o
果たしてどんな月になるのか?
2010年の残り2ヶ月をそんな視点からも楽しみたいと思いますp(^^)q

モーツァルト!チケットに関して

2010-10-29 19:20:05 | 舞台
いよいよ来週土曜日に初日が迫っりました“モーツァルト!”ですが、今回はチケットに関してスムーズに事が進まず、色々と御面倒をおかけしてしまった事、改めてお詫び申し上げます。
そんなチケットですが本日で、発送作業も一通り終了いたしました!
ただ、本日までにお手元にお届けするご予定でしたが、本日発送分のお客様におきましては、休み明けの月曜日に到着になってしまいます事を、重ねてお詫びいたします。
なお、東京公演の追加申し込みも随時承っております。
HPでは売り切れになっていても、たまたまキャンセル等で戻ってきている場合もありますので、劇場には毎日足を運んでおりますから問い合わせもスムーズにできますし、遠慮なくお申し込み下さい。
また、大阪公演分のチケットは全てご用意できておりますので、来週にもチケット代のご連絡をさせていただきます。
こちらも千秋楽まで随時受付しておりますので、お申し込みお待ちしております!
なお、金沢公演に関しては今回はこちらでのお取り扱いはいたしませんのでご了承下さい。
以上、チケットに関してのご連絡となりますが、何卒よろしくお願いいたします。

MOZART!楽曲解説

2010-10-28 21:14:26 | 舞台
初日を来週の土曜日に控えた“モーツァルト!”ですが、何度かの通し稽古を終え、だんだんと流れが身体に入ってきましたo(^-^)o
ちなみに今日と明日はオケ合わせ!
という事で、本日も楽曲解説いってみましょう。
まずはM17の“居酒屋”
ザルツブルクにある居酒屋では、皆がモーツァルト親子の噂話で盛り上がっています(-.-;)
お酒も入り、皆がエスカレートした所に、ヴォルフガング本人が現れ酒場は大混乱!
そこへ颯爽と表れるのがシカネーダー(M18:チョッピリオツムに・チョッピリハートに)
舞台の素晴らしさ、エンターテイメントの華やかさを魅力たっぷりに歌い、それにつられた居酒屋全体が一体化し大団円を迎える、まさにミュージカルの楽しさが凝縮されたシーンです!
この2曲も大きなワンシーンで繋がっていますので“居酒屋”は次の“チョピリ…”への大きな導入の役割を果たしていると考えられます。
つまり、後半のシカネーダーのソロを引き立たせるために、テンションをあげずに、あえて盛り上がりを見せずに淡々と曲が進んでいくというのが特徴でしょうか。
それが、シカネーダーが登場してからは一転、ウィーンミュージカルからブロードウェイミュージカルへのオマージュともとれる構成には今さら説明の必要はないでしょう!
このシーンを見た皆さんの脳裏には、必ず色々なミュージカルのワンシーンが浮かぶはずです(^O^)
果たしてどのようなシーンを思い出すのでしょうか?
そんな作り手側の遊び心にも溢れたワンシーンをお楽しみいただきたいと思いますp(^^)q

MOZART!楽曲解説

2010-10-27 12:26:07 | 舞台
本日はM14“ピアノソナタ”M15“母の死”M16“残酷な人生”の解説ですが、この三曲は大きな一つのシーンで使われています。(台本上では一幕九場)
まず、モーツァルトがでピアノを演奏していますが(ピアノソナタ)、パリの聴衆の反応は芳しくありません。
ちなみに僕は4人いる観客の一人で10秒ほど出演してますf^_^;
そんな状況を嘆き悲しみ家に帰ると母の死が追い撃ちをかけます。(母の死)
そして歌われるのが“残酷な人生”です。
音楽構成としては“ピアノソナタ”がシーンの掛橋となり“母の死”が“残酷な人生”のレチタティーボ(導入)的役割を果たしていると考えていいと思います。
重々しいコーラスに続く前奏は16分音符で綴られ、構成だけ見れば“僕こそミュージック”と一緒なのですが、調性が短調に変わるだけで、ここまで雰囲気が変わるものかと驚かされます(*_*)
“僕こそミュージック”で感じられた音楽のきらめきはなく、逆に弦楽器による16分の刻みによって、重々しい運命がのしかかってくるような圧迫感さえうけます。
ただ、いわゆるサビにあたる部分からは長調に変わっており、それにより「幸せ求め欺かれ、愛があると信じても最後はただ一人!」と歌うモーツァルトの言葉から悲壮感ではなく、残酷とも言える人生に押し潰されそうになりながらも、その運命を受け入れようとする強い意思が感じられます。
このシーン、皆さんはどうとらえるでしょうか?
次回はM17“居酒屋”からシカネーダーの登場シーン、M18“チョッピリオツムに、チョッピリハートに”です。
では今日も張り切って行ってきます!

ファニー会

2010-10-26 23:19:01 | 舞台
昨日の話になりますが、一月に出演した春野寿美礼さん主演の舞台“ファニーガール”の集まりがありました!
ただいま稽古中のため、稽古が終了してからの参加となりましたが、9ヶ月ぶりの再会にも関わらず、なかなかの盛り上がりで凄く楽しい時間を過ごせました!
こうやって、時間が経っても仲が良いカンパニーは珍しいので、これからもこの絆を大切にしていきたいと思いますo(^-^)o
橋本じゅんさん!早く元気になってまたみんなで飲みましょう(^O^)

MOZART!楽曲解説

2010-10-24 08:49:57 | 舞台
ついに初日まで二週間をきりました!
ボヤボヤしてたら間に合わない(-.-;)という事で、引き続き張り切って楽曲解説ですo(^-^)o
M11は父レオポルトのアリア“モーツァルト!”の中でも屈指の名曲“心を鉄に閉じ込めて”です。
この曲に関しては今さら解説など必要なく、とにかく聞いていただければそれで十分なのですが、あえて申し上げるとすればその荘厳なリズムでしょう!
表拍で淡々と刻まれる伴奏がとても厳粛で信念のようなものを感じさせ、前奏だけでレオポルトの心中が大変効果的に表現されています。
個人的にはTHE BEATLESの名曲“Let It Be”に通じる崇高さをいつも感じています。
お次はシーンがガラリと変わり、ウェーバー一家によって歌われるM12“マトモな家庭”です。
レミゼラブルのテナルディエよろしく、いつの時代にもしたたかに生きていく面々は必ずいるわけですが、今回は阿知波さん演じるセシリア・ウェーバーがその代表として作品にアクセントを加えています。
内容は、モーツァルトがマンハイムでウェーバー一家にお世話になり、後に結ばれる事となるコンスタンツェとの出会いのきっかけを描いているのですが、史実通り最初はアロイズィアと恋仲にあった様子も匂わせながら描かれています。
音楽的な聴き所は、途中アロイズィア・ゾフィ・ヨゼファによる三重唱ですが、ここは確実にキャッツのジェニエニドッツの三重唱にそっくりですので要チェックです!
そして、この作品のテーマでもある家族の姿が描かれているのも重要なポイントです。
最後はM13“パリ旅行”
相変わらず息子に頭を悩ませている父レオポルトは、マンハイムの誘惑から抜け出させるため、パリに行くように手紙を出します。
また、母親の病状も思わしくなく、現在の状況とレオポルトの心情が吐露されますが、そこにはM11のような崇高さはなく、曲調も重々しく(モーツァルトの曲では深い意味をもつト短調というのも興味深いです)先行きに暗さを感じさせるナンバーです。
ちなみにこの曲のモチーフは後々再び使われるので覚えておくといいでしょう。
僕は勝手にレオポルトの苦悩のテーマと名付けていますが、第二テーマ(マンハイムで母一人~)が“雪の華(中島美嘉)”のサビによく似ていて、それが個人的に切なさを誘う一曲です。
では、今日も元気に行ってきます!

MOZART!楽曲解説

2010-10-22 23:46:42 | 舞台
今日のお稽古には先日“エリザベート”で千秋楽を迎えたばかりの山口祐一郎さんが参加されました!
早速色々な事を勉強しようと、その一挙手一投足を食い入るように拝見させていただいたのは言うまでもありませんo(^-^)o
また、帰りにはエレベーターで偶然公演を終えた石丸さんと一緒になり「久しぶりだね!元気?」と優しく声をかけていただき、なんだか札幌のJRシアターで“オペラ座の怪人”を観劇した20年近く前の事が思い出されましたo(^-^)o
初心忘れるべからずで、明日からも心新たに頑張ろうと思った次第でありますが、そんな流れで今日もMOZART!楽曲解説をお届けしようと思います。
まずはM9“私ほどお前を愛するものはいない”
コロレド司教の怒りをかってしまったヴォルフガングに対し、父レオポルトは「お前の気の短さは私を殺しかねない。」肝を潰しっぱなし(*_*)
しかし、お互いの事をとても大切にしてるという事を言葉に出しあい、改めて親子の愛情が再確認される感動的なシーンであり、なおかつこの後の展開を知っている我々にとっては何とも切ないシーンでもあります。
ここも非常に短いナンバーながら、三回の転調が行われ、最後の二人のデュエットではホ長調(古典においては明るく気品に満ち、聖なる愛を感じさせる)というなかなかミュージカルではお目にかからない調性で終わっているのもポイントです。
続いてはM10“まあ、モーツァルトの娘さん!”
モーツァルトがコロレド司教からクビにされた話しは町の市場でも話題になっています。
ヴォルフガングの姉、ナンネールが買い物に行くと心配を装いながらも町の人達は興味津々o(^-^)o
ナンネールは「心配いらない、大丈夫!」と言いますが、そこにコロレド大司教の側近であるアルコ伯爵が現れ…というシーンです。
このシーンの音楽の特徴は何と言っても変拍子!
6拍子と4拍子のパターン化された融合が、町の忙しない雰囲気を絶妙に表現しています。
そして、中間部分のナンネールのソロのメロディがオペラアリアを彷彿とさせるメロディラインで、何故かいつもこの部分を聞くとオペラ“ヘンゼルとグレーテル”を思い出してしまいます。
全編に渡ってのわりとクラシカルなメロディラインの跳躍も、このモーツァルト!の音楽の魅力ではないかという提示をさせていただいて、今日の楽曲解説を終わらせていただきますm(__)m

久々のオフ

2010-10-21 23:57:17 | 舞台
今日は久しぶりに稽古がお休みだったので、チケットの発送作業をしていました!
当初は明日までに全てのお申し込みいただきました皆さまのお手元にお届けする予定でしたが、予定よりも時間がかかってしまいまして、来週にお届けが延びてしまいそうです。
大変お待たせして申し訳ありませんが、もう少しだけお待ち下さい。
よろしくお願いします。

癒し系

2010-10-19 22:33:10 | 舞台
今日はかねてから行ってみたかった神泉駅の目の前にあるラーメン屋さん“轍(わだち)”を経験してきました!
最近はモーツァルト!の稽古以外にも何かと忙しく、休んでも疲れがなかなかとれず、こういう時は新な刺激を受け気分転換するのが1番なんですが、そんなコンディションでいただいた今日のつけ麺。
勝手に命名させていただきますが、まさに癒し系ラーメンと言ってもいいくらい、ホッとした気分にさせてくれた一杯でしたo(^-^)o
個人的には麺が凄く美味しくて好みだったのですが、そんな事は関係なく、疲れた時にまた行きたい一軒です!

MOZART!楽曲解説

2010-10-18 22:43:00 | 舞台
気づけば初日まで三週間を切ってしまっているミュージカル“モーツァルト!”ですが、楽曲解説第三回目の今回は、先日のイベントでも歌われた、M6“僕こそミュージック”からお届けしたいと思います。
ヴォルフガングの最初のソロナンバーとなる“僕こそミュージック”はまさに、音楽の申し子と呼ばれたモーツァルトにピッタリの一曲です。
「詩も絵もかけないし、芝居もできないけれど、感じる全てを音に乗せる事はできる、僕こそ音楽そのものなんだ!」
という、自信に満ち溢れた、明るく強い輝けるナンバーp(^^)q
アマデとの交流もとても温かく、思わず微笑んでしまう方もいるのではないでしょうか?
そんな中、皆さまに注目していただきたいのは、実はこのミュージカルの根底に流れる、モーツァルトの人生に付随する別の物語なんです!
それは親子の愛を核とする、家族愛の物語。
自分の人並み外れた才能が、なかなか受け入れてもらえない苦しみ、ましてや実の父親にさえ理解してもらえない…
その中でモーツァルトが歌う最後の言葉「このままの僕を愛して欲しい!」という言葉は、現代に生きる我々にとっても、非常に共感できる部分ではないでしょうか?
ちなみに、二幕で歌われる“何故愛せないの?”の冒頭のモチーフが、僕こそミュージックのモチーフと同じなのは実に面白いと思います。
そしてお次は、皆さまお待ちかね“コロレド大司教”が登場するM7“何処だ、モーツァルト!”です。
まず、ここにきて初のロックテイストがなんともいえない絶妙加減ですし、曲の構成としてはコロレド・レオポルト・ヴォルフガングによる三重唱の形をとっていますが、そにアルコ伯爵とアンサンブルのコーラスを加え、ストリングスとロックの融合がなんとも厳粛でありながら、デカダンスな雰囲気をかもしだしています。
個人的にはこの曲を聴くと“ジーザスクライストスーパースター”がいつも頭をよぎります。
“奇跡の子”の次に、今度は白い化粧がつらをかぶって、召使として出演もしていますので、ご注意を!
長くなってきましたが、本日はM8“SERENATA NOTTURNA”で締め括らせていただきましょう。
モーツァルトが残していった譜面を見たコロレドはその素晴らしさに驚愕し、即座にオーケストラに練習させるようアルコ伯爵に命令します。
というわけで、その譜面に書かれていたのが“SERENATA NOTTURNA”というわけです。
一般的にはセレナーデ第6番K.239の名で親しまれていますが、モーツァルトのセレナーデで一番有名なのは何と言っても13番“アイネクライネナハトムジーク”でしょうo(^-^)o
このセレナーデ第6番はティンパニと弦楽アンサンブルという編成ですが、そんな弦楽アンサンブルのスコアを見ただけで、その音楽を読みとったというのは、コロレド大司教がそれだけ音楽への造詣が深かったという事であり、実は誰よりもモーツァルトの才能を高く評価していたという裏返しでもある事が読み取れるそんなワンシーンです。
次回はいつ更新できるのか?
第四回目の楽曲解説をお楽しみに(^O^)/