平成五年九月二十四日午後十一時三十分
私の主人 つまり夫は、はるばる北海道に行っています。
私は これからの自分の行き方について遺言といえるかどうかわかりませんが皆に知っておいて欲しいと思い書きます。
○子夫妻、○○夫妻 相も変らず仲良くして欲しい、それにともないその子供達とも仲良く過ごすことを望みます。
多分私の方が早くあの世界に行くと思うのでとても淋しがりやのお父さんをにぎやかに楽しく思うがままに生活させてあげてください。
私がどんな病に倒れようとも六十年の長い間生かされて 私は満足しています延命処置だけはしないで下さい。
皆さんお医者様、私の気持ちをわかって下さるでしょうネ お願いいたします。
死後は高圧で灰に私の身体をして海にでもその辺でよろしゅうございますからちらかして下さい もちろんお葬式はいりません
お父さん、○○(私)、○○(姉) 本当にありがとうございました。
私の一生は我がままだったと思います。
家族の人々に本当に迷惑をかけてしまった事を後悔していますが仕方がありませんお許しくださいませ。
残された私の持ち物すべて焼いて下さって結構でございます。
○○○ ○○(母の名)㊞
お父さん
○○君
○○ちゃん さようなら
今から14年前、まだ母が癌にもなっていない時期に書かれたもの。。。
母の孤独さ、淋しさをもっともっとわかってあげたかった。。。。。。
父も姉も。。そして私も。。もっともっと母の内面に触れるべきだった。。。。
皆で号泣した。。。。。でも。。もう母は戻らない。。。。