小児科医+tettyとともに.....

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新型イン○ルエンザ パンデミック

2006-04-15 14:44:14 | お勉強

先日、ある先生の講演を拝聴した。

講演1時間の後に、ラウンドテーブル ディスカッションを設けている

ユニークな会

そこで、ぶっちゃけ何でも聞ける会。

厚労省ともつながりのある方のようで、

新型イン○ルエンザ パンデミックになったとき

優先順位を決める会議上での話とか、

なかなか面白い裏話が聞けたように思います。

タミフルを世界の7割近く使っているこの日本の話とか

迅速キット⇒タミフルって方式が

あまりにも一般化しすぎているこの日本の問題点。

世界中捜してもありません。

今もし新型が登場したとき、一番の犠牲者は小児科医でしょう。

確かに迅速キットでは新型であろうが、今までの型であろうが、

A型と判定が出ます。それで普通にタミフル処方して。。。

実際はその後なーんにも起こらないかも知れません。

しかしそれはタミフルがふんだんにあればの事。

 新型が世界中で拡がりだしたとき、日本人は今までのように

タミフルが使えない状況になるでしょう。

だからこそ国内でしっかり製造しなければならないのでは?

それだけ、贅沢な医療に日本人が慣れすぎてしまったから。。。

 Franceでは通常のインフルにタミフルは出さないことにしたそうです。

それから学校保健法の見直しの話もでました。

解熱後2日を経過すれば登校は可能である。。。っていうのは

タミフル以前の話。タミフルで解熱が早くなっても、ウイルス排泄は

まだまだ持続しています。。結局ウイルスを排泄しながら会社や学校に皆が行く

そして、また他の方に移してしまうわけで、一体何をしてるか分かりません。

個人防衛としてはいいですが、全体の感染症の広がりからすれば

せいぜいタミフル飲み終わる5日くらいまでは、学校も仕事も休んでもらいたいわけです。

人気blogランキングへ    少子化も インフルも犠牲になるのは 小児科医 tetty

コメント (6)
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