共産党の主張が国民的な熱い争点に
参院選・都議選勝利へ活動の飛躍必ず
都道府県委員長・書記長会議 田村委員長が報告
参院選公示まで1カ月半、都議選告示まで1カ月を切るなか、日本共産党は14日、党本部で全国都道府県委員長・書記長会議を開きました。田村智子委員長が幹部会決議を報告し、志位和夫議長が訪中報告を兼ねて発言。小池晃書記局長が市民と野党の共闘の現状と課題について報告しました。決議の提起をふまえた討議で、活動の飛躍へ決意を固めあいました。
![]() (写真)活動の飛躍をめざして開かれた会議=14日、党本部 |
田村氏は冒頭、「会議の目的は、参院選と都議選で勝利するため、活動の飛躍をどう起こすかにある」とのべ、幹部会決議を読み上げながら、中心点を説明しました。
決議の第1章について、激動の情勢のもと、日本共産党の値打ちが国民に伝われば躍進のチャンスはあるが、党の主体的活動は、選挙勝利との関係では必要な水準にはるかに遠く、現状の延長線上の活動にとどまるならば、厳しい結果になる危険があることをリアルに直視しなければならないと指摘。活動の飛躍と全党の総決起を「いまこの場からつくりだしていこう」と訴えました。
![]() (写真)報告する田村智子委員長=14日、党本部 |
第2章では、4中総実践が新しい政治局面を切り開いたとして、「日本共産党が一貫して主張してきたことが、そのまま政治戦のメインステージで展開されている。このことをぜひつかんでほしい」と訴え、節ごとに説明しました。
「3月の幹部会後のわずかな期間で、さらに情勢が躍動的に動いている。ワクワクする情勢をつかんでほしい」とのべた田村氏。物価高騰対策を打ち出せない自民党政治への怒りと失望が深まり、消費税減税が大争点となるもと、日本共産党の「物価高騰から暮らしを守る緊急提案」にもとづく(1)消費税の一律5%への減税とインボイス廃止(2)大企業と富裕層への減税・優遇を見直して恒久的財源を確保する財源論―が、議論をリードしている情勢を、他党と対比してリアルに語り、「緊急提案」を力に消費税の財源論で党の提案が減税議論を圧倒的にリードする情勢に確信を持ち、大攻勢をかけようと訴えました。
田村氏は、3月の幹部会で「アメリカ帝国主義の“落日”が始まった」と規定したが、その後起きた「トランプ関税」に世界と日本で怒りと批判が広がり、「こんなアメリカ言いなりでいいのか」という、わが党の一貫した問いかけが国民的な熱い争点となっていると指摘。これを国会で問いかけているのは日本共産党のみだと語り、対等・平等の日米関係への抜本的転換を求める党綱領の立場をおおいに訴えようとのべました。
東アジア平和提言について、日本と中国が「互いに脅威とならない」という合意にもとづく外交を双方がとるべきだとの党の主張を、日中友好議員連盟の一員として訪中した志位議長が、中国本土で伝えたことの意義を強調。軍事対軍事の悪循環に反対する党の値打ちを語ろうとのべました。
10日の志位議長のオンラインゼミ「いま『資本論』がおもしろい」(民青主催)は、学生をはじめ3500人以上が参加し、みずみずしい感想が多数寄せられたと紹介。全党が学習し、確信をもって党を語る力を豊かにしようと訴えました。
第3章、都議選・参院選勝利をめざす活動について、「連続する選挙は、文字通り政党選択の選挙になります」とのべた田村氏。「全国は一つ」で「比例は日本共産党」の大波を起こし、そのなかで候補の魅力を広げ抜こうと強調し、全支部が「650万、得票率10%以上」を目標に、全力を尽くそうと訴えました。
どうやって活動の飛躍をかちとるか。都道府県委員長のアンケートや常任幹部会での自己検討をふまえ、四つの角度から自己検討と現状打開を提起しました。一つは情勢のおもしろさを伝え、勝利の展望をみんなのものにする政治討議・政治指導ができているかどうかです。二つは、現在6割の支部の到達である要求対話・要求アンケートを、全支部運動にするための指導・援助です。三つは、選挙課題と一体に、世代的継承を中軸とする党づくりの問題です。埼玉県のとりくみや、分野別「集い」の経験に学び、職場支部の総決起を訴えました。四つは、支部、党機関の臨戦態勢です。毎週の支部会議開催と、補助指導機関の臨戦態勢強化へ可能性をくみつくそうと訴えました。
都議選投票日で通常国会閉会日の6月22日までに、500万要求対話、300万支持拡大を必ず達成することを訴えました。その際、(1)要求対話・要求アンケートを「物価高騰から暮らしを守る緊急提案」を生かした活動へと発展させる(2)対話・支持拡大と「担い手広げ」を自覚化し目標を期日までにやりきる―ことを強調。SNSの抜本的強化方針を全支部に広げることをよびかけました。「選挙も若い世代、現役世代にどう支持を広げるかがカギ」と語り、世代的継承を中軸にすえた党づくりをやってこそ、選挙勝利に道が開けるとのべました。「しんぶん赤旗」の読者拡大では「100万人読者・10億円募金」の第2弾チラシの活用をよびかけました。
田村氏は最後に「主要政党と新たな政党がひしめく都議選で、党躍進の流れをつくれるかが重要です」と強調。全党の総決起で何としても勝利をと訴えました。
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