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第55期将棋新人王戦 決勝三番勝負 4日から

2024年10月01日 12時41分41秒 | 一言
終盤強い二人の対決
 将棋の第55期新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負は、10月4日に大阪市の関西将棋会館で開幕します。決勝に進出したのは、服部慎一郎六段(25)と高田明浩五段(22)。2人の棋風と、対戦の見どころを、本紙観戦記者の池田将之さんに聞きました。

テンポよく指す

はっとり・しんいちろう
1999年8月2日生まれ。富山県富山市出身。中田章道七段門下。2020年4月1日四段昇段。第53期(22年)新人王戦優勝、第11期(21年)加古川青流戦優勝。順位戦はB級2組所属。

長考も体力あり

たかだ・あきひろ
2002年6月20日生まれ。岐阜県各務原市出身。森信雄七段門下。21年4月1日四段昇段。順位戦はC級1組所属。

優勝候補の本命
 服部慎一郎六段は、前々期の新人王で、今期の優勝候補の本命とみられていました。予想通り決勝まで勝ち進んできたのは、さすがです。

 早見えで早指し。思い切りがよく、テンポよく指していき、相手よりも持ち時間を多く残して、勝負どころではしっかり時間を使います。

 今年4月からの現在(9月27日)までの公式戦の戦績は、18勝2敗。勝率9割です。今年は絶好調といってよいでしょう。

 今年、タイトルホルダーの伊藤匠叡王との対局で、中盤で102分の長考をして、その後、見事に勝ち切った将棋は印象に残っています。大きな自信になったことでしょう。

 戦型は居飛車党で、最新形を中心に、相手に応じてどんな戦法にも幅広く対応します。終盤が強く、難しい局面から相手のスキを見て、抜け出すのがうまい。逆転勝ちも多いです。

 高田明浩五段は、バランスが良く、受けが強い印象です。実は、ここ1、2年で棋風がガラッと変わりました。もともと、力戦派で、右玉戦法も良く指し、プロ入りして振り飛車で勝率も上げていましたが、最近は居飛車を主に採用し、最新型も指しこなしています。

 もともと早指しでしたが、最近は時間を使うときには使い、長考もいとわないようです。持ち時間が6時間と長い順位戦で昨年昇級を果たしたことにもみられるように、長い持ち時間に対応する体力も十分です。

第1局は大きい
 これまでの2人の対戦は4局あり、服部六段が4勝しています。とはいえ昨年9月が最後の対戦なので、あまり参考にはならないかもしれません。

 相居飛車の最新形になり、お互いの研究の範囲ではテンポよく早指しで進み、選択肢が広いところから、じっくりとねじり合いになると予想します。

 持ち時間の使い方もポイントです。服部六段は間違いなく早指しですが、高田五段が時間をどう使うかに注目しています。

 第1局を高田五段が勝利すれば、対服部戦で初勝利となり、波に乗ることができそうです。第1局は大きいと思います。

 お互いに終盤が強いので、ボクシングでいえば、接近しての激しいパンチの応酬になるでしょう。終盤に形勢が二転三転するスリリングな対局を予想します。

決勝三番勝負の日程
第1局 10月4日(金)

第2局 10月21日(月)

第3局 11月1日(金)

 いずれも対局場所は大阪市・関西将棋会館。対局開始は午前10時。



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