季節により風景は変わる
1年に何度もあることだが
たいていはじわりじわりと
でんでんむしの這う速度で変わり続けるが
そんなに回数は多くはないけれど
一夜にして見ていた風景が一変することもある。
人が見て激変と思うのだから
景色の中にあるそれぞれのものも激変を
感じているのだろうと思う。
この日は、初霜、初氷が報道された日。
昨日までつやつやと大きな葉を広げ
中央からは新しい葉が順番に出て
伸びていく勢い強く
風に揺らいでいた里芋の葉。
一夜にして縮れ垂れてしまった。
里芋は茎まで食べられる
ズイキと呼ばれる。
皮をむいて干すのだが、
霜が当たったものは皮がむけやすく重宝なのだそうだ。
この茎は、すでに行き先が決まっている。
近所のおばあさんが、
ズイキが好物の息子に食べさせたいと
もらいうける約束をして行ったそうだ。
いつまでたっても、親は親。
ありがたいだろう?
OLIMPUSμ780
撮影;長野市(2011.11.18)