4-6 はるのゆき

降るそばから地面の温度に融かされ続け
負けるものかと勢い任せに落ちてくる

どうだといわんばかりに一面を真っ白に塗り替えて
人々を慌てさせてわずか
自ら透明な液体へと姿をかえて降り注ぐ



何の変化もなかったかのように
はるのゆき




OLIMPUS　μ780
撮影2012-03-10



そろそろブログにも春を呼ぼう。

4-5 冬の松代

象山神社　境内



池は凍てつき　水面は揺れず　冬に木漏れ日　長居する
　
初どどいつ。



OLIMPUSμ780
撮影2012-02-08

池凍り　木漏れ日の中　無事かえる
　　　　　　　　風は吹けども　光乱れず

4-4 シルエット

日常の風景が面白く撮れることを教わりました。



夕焼け窓越し
網戸越し
ぼんやり鳥避け付電線
山の手前に鉄塔群
なにより洗濯ばさみのシルエットきりり。


OLIMPUS　μ780
撮影2012-02-11

4-3 あの日の空も山も

時間は少し過ぎてしまったけれど。

あの日の空も、山も

忘れ難い色だった。



1月の午後4時
太陽は西へ傾き、光は赤みを帯びてくる。
向かう山々は雪化粧した直に陽の色を写し出す。

そろそろ夕方なのかと振り返り
太陽の位置を確認して向き直る。

空はまだまだ昼の青さ。

昼と夕・・・力の均衡

作りあげられ数時間の道祖神は
多くの人に見守られながら
炎をあげ煙を天に巻きあげる

激しい炎がおさまる頃、
太陽も空の端に激しい焼け色を残しながら山の向こうに落ちて
先ほどまで透明に白かった月が光を反射しはじめる。

そうしたら　待ってましたと
一年無病息災の煙を浴びながら、餅を焼くのだ。





OLIMPUSμ780
撮影2012-01-14


大胆に？トリミングしてあります
画像はクリックして拡大できる・・・はずです。はい。

4-2 生命力

近い将来アスファルトに固められてしまうこの土地に
放置されている期間だけ雑草の楽園がある。




セイタカアワダチソウ？
芽を出し、背を伸ばし、花をつけ、種をつけ、綿毛がほける
成長の輪の中で根を伸ばし次への準備を続ける。
自らを傷めるような成分もつくって長居無用を決めているらしい。

これだけの群生
自分を圧倒してシャッターを切らせるのは
生きるものの力なのか




OLIMPUS μ780
撮影2012-01-19