頬よせて♪2-6

伯母の家には梅の木がある。
二階の居間からは目の高さに花がついて息をのむほどの最高の眺め。

部屋の中から見ているだけではいられずに、ベランダに出てみる。
花の季節こんな景色の中で毎日が過ごせるなんて羨ましい限りだ。

ベランダには、これから新しい芽がでるだろう土ばかりのプランターが
いくつかあった。
センスのいい伯母のこと。
季節になれば、きっと珍しい花が咲き揃うのだろう。

ベランダで春初めに頑張っていたのは、パンジーやビオラ。
惜しみなく手をかけるから、花も大輪。

色とりどりの、パンジーやビオラの中で、
目を留めたのは、ちょっと小振りな黄色の花姿。


まるで、ふたつ頬をよせあって咲いている。
そんな様子がかわいらしい。

2010/4/1撮影

花 沈丁花 ２-５

廊下にポカポカ陽だまり。
今日はここでお昼にしよう。

あんまり暖かそうなので、窓を全開にしてみた。
開け放った窓から、流れ込む
なぁに？梅の花？
梅の木は近くにないはず・・・

もう一度、吸い込んでみる。
素敵な花の香り。
何の花の香りだっけ？

庭に目を落とすと、淡い桃色の花が咲いていた。


ぢんちょうげ・・・。

暖かい春の日差しに香りはどんどん広がっていく。
今日は、花見弁当だなぁ。
桜の前に、ちょっと嬉しい春の訪れ。

2010/03/22撮影