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テルサより
いつも応援ありがとうございます。仕事が忙しすぎてまたまた更新が滞り・・・・・すみません<m(_ _)m> 休日もサービス出勤で結局今日もあっという間に過ぎようとしています。気付けばもう12月も下旬・・・あたりはクリスマス一色です。ちょっとロマンチックな気分になれますね^^。さてさて 超久しぶりの更新です。更新していなくても地道に応援クリックして下さっている皆様・・・安心して下さい。更新してますよ( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
さてさて,ただ今,3つのランキングに参加しています。よかったら下のところをポチッとクリックしていただけると嬉しいです。さあ,今日の順位はどうかな?さらなる応援をお願いします~^^。コメントもよろしくお願いします。ほかの方のブログ小説でコメのやりとりしているのを見るとちょっとうらやましかったり・・・・(´・ω・`)誰かコメくれないかな~~~~~。
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このお話は・・・・
森と湖の国ファンタジア帝国の少年帝は,実は宇宙を創世した天帝の12番目の息子にして運命の輪を廻す月の神の降臨した姿だった。今,人界は人間による自然破壊から滅亡の道をたどりつつあり,それを救えるのはもはや最も優しく慈愛に満ち,また最も残酷で悲哀の心をもつ本来の月のみであった。聖と魔性の両面性をもつ本来の月の神。果たしてこの世に月の聖帝は黄金の夜明けを告げるのかそれとも黄昏の時を告げるのか・・・・・。
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第7節 別宮めぐり 第23話
やがてラミエル帝一行は月の宮殿を離れ,虹の宮殿に到着した。そこでは,フェリス皇子の正式な世継ぎとしてのお披露目が行われる予定になっている。そこで,大臣達は月の君の部分的な記憶喪失に僅かな望みをかけて,さりげなく皇帝に実子のことをお願いしてみることにした。
「陛下,いよいよ3日後はフェリス皇弟殿下の皇位継承者としてのお披露目の儀式が行われます」
「そんなこと,とうに分かっています。何を改まって言っているのですか」
「陛下,どうして実子をお立てにならないのでございますか?」
大臣達は神妙な面持ちで皇帝からの答えを待った。この少年帝はどのように考えているのだろうか。
「急に何を言い出すのかと思ったら・・・。そんなことすぐに分かることではないか。今更改まって言うほどのことでもないのでは?」
「と,おっしゃいますと?」
「私は9月に起こる皆既月食の夜に本来のレイミール・ラ・ルネシス神を覚醒させようと思っています。実子なんて今からなんてとても間に合わない。それなら,このファンタジア帝国もルナ王国も帝王学を修めつつある2人の弟が継ぐべきです。形のない者に2国を託すわけにはいかないでしょう」
ラミエル帝はやはりシフェラザード女王の遺言のことなど頭からすっぽりと抜けてしまっているようだ。生存していると思い込んでいるのだから遺言など存在していないのである。
「でもでございますね,陛下。我が国にもルナ王国にも周りにはいっぱい優れた教育係がおります。陛下ご自身がお教えできなくても大丈夫でございますよ」
大臣の言葉に月の君はふっと自嘲的な笑みを微かに浮かべた。
「どんな子供になるか分からない者を,ルーン家の血筋を引いているというだけで世継ぎとするのは反対です」
「陛下,そのようなことはございません。こうして皇妃様もお迎えになられたことですし,お世継ぎをもうけられるは一国の・・・いえ,陛下の場合二国の国主としての義務ではございませぬか。陛下とてご自分の本当のお子様が欲しいでしょう?」
「子供は可愛くて大好きです。何人でも欲しいとは思うけれど,この我が手に抱けないのならいらない」
「陛下・・・我が手に抱けないことはありませんよ。レイミール神様になられても抱けるではありませんか」
「レイミール神になってしまったらそれまでの記憶がなくなると聴きました。下手をすると我が子を殺してしまうかもしれません」
「そんなことは絶対させません。命を賭けても阻止いたします。それに・・・いくらなんでも我が子を手にかけることなんて・・・」
大臣達の言葉に月の君はふと冷たい表情になる。この時,長年仕えている大臣達でさえ背筋がゾクッとなる。
「ありえると思いますよ。天界では月の神レイミール神と星の女神スターリア神をひっつけようと必死ですからね。2人が都合良く結ばれれば天空の神アレンシス神が誕生します。そうなれば,唯一本来の月の神を受け入れ,少しでもその力を抑えることができるとか・・・。自由奔放な本来の月神がそんな事を許すはずもなく,我が子であってもその身に害なすものと見れば平気で殺すでしょう。そのとばっちりがこちらに及んでも困ります」
「命がけでもお守りいたします。陛下のお子様ならば・・・何としても・・・」
ラミエル帝は困っているのか黙り込んでしまって,暫く沈黙していた。大臣達にとっては最後のチャンスである。
「とにかく世継ぎの変更はしません。フェリスが次代ファンタジア帝国の皇帝なのです。ルーン家の血を継いでいるのですから文句はないでしょう」
月の君は落ち着いたままそう言うと,そのまま席を立ち上がって出て行ってしまった。
大臣達は皇帝の遠ざかっていく後ろ姿を見ながら深い深い溜息をついた。
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最初から読みたい方はこちらのFC2小説で読んで下さるとありがたいです。
しおりもはさめて普通の本のように読めますのでどうぞゆっくりまったり自分のペースで読んで下さいね^^。
ブログ小説と同時に更新していきますので一緒にある国の世界を冒険しましょう。
「ある国の物語」
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この度,新しくFC2ブログにて「テルサのFantastic Stories 2」を作成しました。ゆくゆくは引っ越ししようと思っていますが,今は「魔王伝説」を連載中です。ある高校にやってきた謎の転校生。その転校生の正体とは・・・・。どうぞよろしくお願いします。
「テルサのFantastic Stories 2」
テルサより
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森と湖の国ファンタジア帝国の少年帝は,実は宇宙を創世した天帝の12番目の息子にして運命の輪を廻す月の神の降臨した姿だった。今,人界は人間による自然破壊から滅亡の道をたどりつつあり,それを救えるのはもはや最も優しく慈愛に満ち,また最も残酷で悲哀の心をもつ本来の月のみであった。聖と魔性の両面性をもつ本来の月の神。果たしてこの世に月の聖帝は黄金の夜明けを告げるのかそれとも黄昏の時を告げるのか・・・・・。
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第7節 別宮めぐり 第23話
やがてラミエル帝一行は月の宮殿を離れ,虹の宮殿に到着した。そこでは,フェリス皇子の正式な世継ぎとしてのお披露目が行われる予定になっている。そこで,大臣達は月の君の部分的な記憶喪失に僅かな望みをかけて,さりげなく皇帝に実子のことをお願いしてみることにした。
「陛下,いよいよ3日後はフェリス皇弟殿下の皇位継承者としてのお披露目の儀式が行われます」
「そんなこと,とうに分かっています。何を改まって言っているのですか」
「陛下,どうして実子をお立てにならないのでございますか?」
大臣達は神妙な面持ちで皇帝からの答えを待った。この少年帝はどのように考えているのだろうか。
「急に何を言い出すのかと思ったら・・・。そんなことすぐに分かることではないか。今更改まって言うほどのことでもないのでは?」
「と,おっしゃいますと?」
「私は9月に起こる皆既月食の夜に本来のレイミール・ラ・ルネシス神を覚醒させようと思っています。実子なんて今からなんてとても間に合わない。それなら,このファンタジア帝国もルナ王国も帝王学を修めつつある2人の弟が継ぐべきです。形のない者に2国を託すわけにはいかないでしょう」
ラミエル帝はやはりシフェラザード女王の遺言のことなど頭からすっぽりと抜けてしまっているようだ。生存していると思い込んでいるのだから遺言など存在していないのである。
「でもでございますね,陛下。我が国にもルナ王国にも周りにはいっぱい優れた教育係がおります。陛下ご自身がお教えできなくても大丈夫でございますよ」
大臣の言葉に月の君はふっと自嘲的な笑みを微かに浮かべた。
「どんな子供になるか分からない者を,ルーン家の血筋を引いているというだけで世継ぎとするのは反対です」
「陛下,そのようなことはございません。こうして皇妃様もお迎えになられたことですし,お世継ぎをもうけられるは一国の・・・いえ,陛下の場合二国の国主としての義務ではございませぬか。陛下とてご自分の本当のお子様が欲しいでしょう?」
「子供は可愛くて大好きです。何人でも欲しいとは思うけれど,この我が手に抱けないのならいらない」
「陛下・・・我が手に抱けないことはありませんよ。レイミール神様になられても抱けるではありませんか」
「レイミール神になってしまったらそれまでの記憶がなくなると聴きました。下手をすると我が子を殺してしまうかもしれません」
「そんなことは絶対させません。命を賭けても阻止いたします。それに・・・いくらなんでも我が子を手にかけることなんて・・・」
大臣達の言葉に月の君はふと冷たい表情になる。この時,長年仕えている大臣達でさえ背筋がゾクッとなる。
「ありえると思いますよ。天界では月の神レイミール神と星の女神スターリア神をひっつけようと必死ですからね。2人が都合良く結ばれれば天空の神アレンシス神が誕生します。そうなれば,唯一本来の月の神を受け入れ,少しでもその力を抑えることができるとか・・・。自由奔放な本来の月神がそんな事を許すはずもなく,我が子であってもその身に害なすものと見れば平気で殺すでしょう。そのとばっちりがこちらに及んでも困ります」
「命がけでもお守りいたします。陛下のお子様ならば・・・何としても・・・」
ラミエル帝は困っているのか黙り込んでしまって,暫く沈黙していた。大臣達にとっては最後のチャンスである。
「とにかく世継ぎの変更はしません。フェリスが次代ファンタジア帝国の皇帝なのです。ルーン家の血を継いでいるのですから文句はないでしょう」
月の君は落ち着いたままそう言うと,そのまま席を立ち上がって出て行ってしまった。
大臣達は皇帝の遠ざかっていく後ろ姿を見ながら深い深い溜息をついた。
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「テルサのFantastic Stories 2」