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このお話は・・・
森と湖の国ファンタジア帝国の少年帝は,実は宇宙を創世した天帝の12番目の息子にして運命の輪を廻す月の神の降臨した姿だった。彼をめぐる光と闇との戦いが今、始まろうとしていた。そして彼自身がもつ聖と魔性の両面性。果たしてこの世に月の聖帝は黄金の夜明けを告げるのかそれとも黄昏の時を告げるのか・・・・・。
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第2節 魔性の月神降臨 第13話
「その人間は・・・私が愛した木々を,動物達を自分の都合の良いように切り倒し,殺すようになって生死を支配していた私の言葉すら聞かなくなった。私はその時,押さえきれない怒りと憎しみに心が煮え立ち,その心が伝わって世界は大嵐になってしまった。人間など滅びてしまえばよい。私の願いはただそれだけだった。私は月の神。水と生命と闇を支配する者。人間を全滅させることなどわけもないと思っていた。ところが,その願いがよりによって天帝に知れることとなり,私は月のサークレットによってその力の大部分を封じられてしまったのだ」
「あなたの力をも封じてしまうほど,月のサークレットは強力だったのですね」
「天帝も必死だったのだろう。天帝は自分の作った人間をそれはそれは愛していた。だから,破滅させようとする私の存在を危険と感じ,私自身を光と影に分けてしまったのだ。聖なる方は光。天帝の都合の良いような疑うことを知らないお人好しの者になった。自然とともに人間をも愛し,共存を願っていた。影なるは私。人間を憎んだために天帝の怒りに触れ,その頃生まれた私はそのまま聖なる方の心の片隅に閉じこめられて封印されてしまった」
「レイミール・ラ・ルネシス神様・・・・・」
レイミール神からは先ほどのような恐ろしさは感じられなかった。マリウス皇子は月の神の語りに耳を傾け続けた。神の話から何か良い考えが浮かぶかもしれない。
「私は本来魔性に近い存在。負の力を強大にもっていて天帝の思い通りにはならなかった。天帝は私の負の力を無理矢理聖の方にかえて聖なる方に与え,それはそれは目の中に入れても痛くないほど愛し,可愛がるようになった。反対に私は疎まれ,月のサークレットによって半永久的に封印されることになった。今まで・・・・とても長い時間だったな。聖なる方はそれからは月の聖帝として多くの伝説を作り,黄金の夜明けを告げて人間に崇拝されるようになった。豊かな土地,人々の幸せな生活・・・・聖なる方は自然だけでなく,人々のそんな幸せな姿を見るのが好きだった。でも私は・・・・・それこそそれ以上の苦しみはなかったのだ。何もできぬまま聖なる方に勝手にされて何年も何年も・・・・・」
月の神の思いを感じとったのか辺りの雰囲気が怪しくなる。
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徐々に更新していきますのでぜひ続きをお読み下さいね^^。
「ある国の物語」
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第2節 魔性の月神降臨 第13話
「その人間は・・・私が愛した木々を,動物達を自分の都合の良いように切り倒し,殺すようになって生死を支配していた私の言葉すら聞かなくなった。私はその時,押さえきれない怒りと憎しみに心が煮え立ち,その心が伝わって世界は大嵐になってしまった。人間など滅びてしまえばよい。私の願いはただそれだけだった。私は月の神。水と生命と闇を支配する者。人間を全滅させることなどわけもないと思っていた。ところが,その願いがよりによって天帝に知れることとなり,私は月のサークレットによってその力の大部分を封じられてしまったのだ」
「あなたの力をも封じてしまうほど,月のサークレットは強力だったのですね」
「天帝も必死だったのだろう。天帝は自分の作った人間をそれはそれは愛していた。だから,破滅させようとする私の存在を危険と感じ,私自身を光と影に分けてしまったのだ。聖なる方は光。天帝の都合の良いような疑うことを知らないお人好しの者になった。自然とともに人間をも愛し,共存を願っていた。影なるは私。人間を憎んだために天帝の怒りに触れ,その頃生まれた私はそのまま聖なる方の心の片隅に閉じこめられて封印されてしまった」
「レイミール・ラ・ルネシス神様・・・・・」
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「私は本来魔性に近い存在。負の力を強大にもっていて天帝の思い通りにはならなかった。天帝は私の負の力を無理矢理聖の方にかえて聖なる方に与え,それはそれは目の中に入れても痛くないほど愛し,可愛がるようになった。反対に私は疎まれ,月のサークレットによって半永久的に封印されることになった。今まで・・・・とても長い時間だったな。聖なる方はそれからは月の聖帝として多くの伝説を作り,黄金の夜明けを告げて人間に崇拝されるようになった。豊かな土地,人々の幸せな生活・・・・聖なる方は自然だけでなく,人々のそんな幸せな姿を見るのが好きだった。でも私は・・・・・それこそそれ以上の苦しみはなかったのだ。何もできぬまま聖なる方に勝手にされて何年も何年も・・・・・」
月の神の思いを感じとったのか辺りの雰囲気が怪しくなる。
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