ギャラクティク・ルーツ・カード研究会 MG 3 2011年3月29日
東京新聞 朝刊18面 3月29日
故・忌野清志郎さんの“タブー曲”よみがえる原発ソング ネットで話題 在庫切れも/
「サマータイム・ブルース」は、米国ロック歌手、エディ・コクランの同名曲のメロディーに、人気ロックバンド、RCサクセションのボーカリストだった忌野さんが、オリジナルの日本語歌詞を付けた作品だ。
86年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故は世界的な反核、反原発のうねりを巻き起こし、日本のロック界にも及んだ。当時、RCのほかにも、ブルーハーツの曲「チェルノブイリ」も話題になっていた。ところが、シングル盤の「サマータイム・ブルース」と、これを収めたアルバム「カバーズ」は88年6月、突然発売中止になった。アルバムにはエルビス・プレスリーの名曲「ラヴ・ミー・テンダー」をカバーした反原発ソングもあった。こちらも「放射能はいらねえ 牛乳飲みてえ」と強烈だ。
発売元の東芝EMIは当時、中止の理由についてノーコメントを繰り返したが、音楽関係者の間では、EMIに出資する日本の原子力産業の有力グループ・東芝との関連が取り沙汰された。このシングルとアルバムは結局、別の中堅レコード会社から発売された。
今回の福島での大事故はこの曲を思い起こさせることになった。
(歌詞抜粋)寒い冬がそこまで来ている あんたもこのごろ抜け毛が多い それでもテレビは言っている 「日本の原発は安全です」 さっぱりわかんねえ 根拠がねえ これが最後のサマータイム・ブルース /
29日の東京株式市場で日経平均株価は値を下げ、前日比19円45銭安い9459円08銭で取引を終えた。前日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が4日ぶりに反落した流れを受け、東京株式市場でも日経平均株価は値を下げて始まった。福島第一原子力発電所の敷地内でプルトニウムが検出されるなど事故の深刻化で心配が広がり、一時は下げ幅が160円を上回り、9300円台前半まで下落した。午後に入り、アジアの株式市場の堅調を受け買い注文も入って小幅安となった。
2011/3/28 福島第1原発:放射線検査「義務付け」 偏見で過剰反応
スクリーニング検査の証明書がなければ入所できない避難所も=福島市内で2011年3月28日午後2時8分、平川昌範撮影 福島第1原子力発電所の事故に伴い避難した人たちが、放射線量を確認するスクリーニング検査で「異常なし」とする証明書を提示しなければ医療機関で受診できないケースがあることが分かった。避難所に入所する際、スクリーニング検査を事実上義務付けられるケースも。専門家は「非科学的な偏見による過剰反応だ」と指摘している。【平川昌範、阿部周一】
原発から半径20~30キロの自主避難促進区域にある福島県南相馬市原町区から福島市に避難してきた会社員、岡村隆之さん(49)は24日、市内の医療機関で8歳の三女の皮膚炎の治療を断られた。理由はスクリーニングの証明書がないこと。市販薬で何とかしのいだが、岡村さんは「ただでさえ不安な避難生活。診察を断られたことが、どれだけショックだったか」と話す。
■ コメント■
今回は、3月29日時点までのニュースを抜粋してみた。おそらく、この日付をもって歴史が変わるのだろう。なぜかというと、内外の経済界や産業界の将来予測を反映する株式市場をみれば、この一ヶ月何を恐れてきたかが如実に分かるからだ。つまり、原発事故の終息どころか、もっとも懸念すべきプルトニウムの漏洩が公式に確認されたからだ。すぐには経済活動に響いてこないかもしれない。しかし、原発ビジネスにブレーキがかかった。これから日本の景気は確実に急落する。東電は計画停電を行っているが、地震前に比べて75パーセントの稼働率である。東電がカバーする日本経済のGDPは40パーセントだそうだ。すなわち、これから当分、日本のGDPは昨年に比べ10パーセント下落するだろうとみられている。この結果、機械生産予測は、景気の半年先をみているので、大幅に下落するだろう。その結果として、下請けの倒産や人員整理が全国的に避けられなくなると予想される。経済誌「週間・東洋経済 4月2日号」は、次の特集を組んだ。曰く「国債暴落を回避せよ」
これまでの大企業、大工業力依存の意識を変えていかなければならなくなると思われる。また、忌野氏のような感性の復活が世の中に新たな希望をもたらすかもしれない。因みに、同誌17頁にこんなコラムがあった。「東芝、原発シフトで躓く 東芝は“選択と集中”の遅れた日立と違って半導体と原子力の二本に経営資源を集中させてきたため、戦略の抜本的な見直しはさけられない。」