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《くりぱん》さんのパン

2008-06-22 08:39:55 | 日記・エッセイ・コラム
向田邦子が亡くなり、もう何年になるのだろう。
飛行機事故で帰らぬ人となった故向田邦子のエッセイ「父の詫び状」、“昔カレー”より。

(略)
 カレーライスがつかえて死にそうになったことがある。気管にごはん粒が飛びこんだのだろう、息が出来なくなって、子供心に「あ、いま、死ぬ」と思った。
 大人からみれば、大した事件ではなかったらしく、母は畳に突っ伏した私の背中を叩きながら、話のつづきで少し笑い声を立てた。

とある。向田邦子が、五つか六つの頃だったらしい。

 私もその年頃に、同じ様な事にあった。それは、ごはん粒ではなく、菓子鉢に入っていた“柿の種”に手を伸ばし、それを掴み取り、口に入れたその瞬間、気管に入り「あっ、ぐっ、ぐっ、苦しい~!死ぬ」と思った事があった。幼い頃には、結構同じ経験をするのでしょうかね~?皆さんは、そのような経験はありませんか??
 最近、始めた事が一つある。それは向田邦子さんがされていた事であるが『う』を集めた抽斗を作ること。「う」 というのは、うまいものの略で、商品の説明や住所等の切り抜きなどの情報をファイルし、私は食いしん坊の真似事をしている。
 先日、ご近所の《くりぱん》乙女さんに、手作りパンを頂いた。「試作品だけど、食べてください~!!」と、焼きたてのパンを両手に抱え持って来られた。天然酵母菌と良質の小麦粉が使われ、ドライフルーツ(レーズン)とナッツ(胡桃)が練り込まれ焼かれた“メランジェ”と“バケット”。ずっしり重みがあり、たいへん良い匂い…。残念ながら、その日にはワインとチーズ、ハム等々が揃わなく…美味しいものを目の前に置き、じっと見て我慢するのは耐えられず、ワイン、チーズ等なしで頂きました。それは、それは、と~~っても、美味しいもので、私の卑しい口も大満足!
 
 料理人、またその職人は、人を喜ばせたいという心を持っている人こそ“美味しいもの”を作れるようになるのだろう。料理人だけではなく、家庭でもそうかもしれない。
 昨今、巷に美味しいパン屋さんが増えている中、《くりぱん》乙女さんが作られた“メランジェ”と“バケット”は、そんなパン屋さんと比較しても遜色ないものであった。早速、私の『う』の抽斗に入れることにした。            食いしん坊、万歳!!  《瑠素番虫》
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2 コメント

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おはようございます。 (くり)
2008-06-26 05:57:10
おはようございます。

こんなに素敵に写していただいて・・・
それに、もったいないお言葉まで。。

大好きな方に食べて頂けて本当にうれしかったです。

もっともっと面白くておいしいものが作れるよう、日々精進精進・・です(笑)。
返信する
是非、パンの館?パンのお城?で天骨なパンも期待... (くり様)
2008-06-28 15:34:27
是非、パンの館?パンのお城?で天骨なパンも期待しております!
返信する

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