花立毛鈎工房

テンカラを中心とした『お外遊び』のブログです。

「禁止看板」に思う

2009年04月29日 | Weblog
 今回の遠征先に石徹白を選んだのは、4月23日の中日スポーツ(新聞)の釣り欄に石徹白の文字を見つけたからです。C&R区間で魚を持ち帰る釣り人(記事では餌釣りに限定されていたのが気になりましたが・・・・)が後を絶たないため、峠川が餌釣り禁止になったと書かれていました。
 漁業法の規定で、C&Rには罰則規定を設けられず、漁協から釣り人へのお願いという形でしか規制できないということを、テンカラサミットの講演で知りました。お願いでしかなく、何の強制力もないと考えた釣り人がいたのでしょうか。入選料を払ったのだから、魚を持って帰らないと「もとがとれない」と考えたのでしょうか。他のエリアならいざ知らず、C&R区間だけになんだか寂しい気がします。
 余談ですが、この日、本流で餌釣りのおじさんと出会いました。あいさつしても無視されたのは、わかりませんが、きっと何か私が失礼なことをしたのでしょう。もしそうであるなら、申し訳なく思います。これを理由に「餌釣り師は・・・・」などとひとくくりにして論ずるつもりはありません。餌釣りが悪いわけではなく、マナーを大切にし、同じ川に入る見ず知らずの釣り人を仲間と思って声をかけてくれる餌釣り師もけっして少なくありません。また、他の釣り人は絶対に魚をリリースするかというとそうではないかも知れません。本流で出会ったルアーマンは、(C&R区間ではないので何の問題もないのですが)びくを腰に下げていました。今回の一件が魔女裁判のように餌釣り批判に成らなければいいなと感じました。
 ちなみに、この日出会ったフライマンはどなたも気持ちの良いあいさつをしてくださったし、そのうちのお一人は、このポイント、いいですよ、少なくとも大物が2匹はいますというように声をかけてくださいました。楽しい気分にさせてくださり、休日を充実させてくださったことに感謝し、自分もそういう人になりたいと思いました。

Have you ever seen the rainbow?

2009年04月29日 | Weblog
 久々の釣行を経て、ようやく更新ができました。昨シーズン末に石徹白に出かけ、よい思いをさせてもらったので、そのことを思い出し、出かけました。休日千円の高速道路利用料値下げの恩恵を被れるかと思っていたのですが、4月27日月曜日にポカッと仕事の空きができ、休みがもらえたため、平日の釣行となりました。幸い最寄りのインターから白鳥までは100㎞圏内であったため、通勤割引1550円で出かけることができました。
 インターを抜けると、正面の山に虹が架かっていました。しかも自分が記憶する限り、あんなに低い位置に架かっていたのを見たことがありません。なんだか幸せな気分になりました。サンデーアングラーにとって、仕事をかいくぐり、家族の許しを請うての釣行は何にも代え難い幸福です。
 あんなに低い虹と大はしゃぎしましたが、ふと考えてみると、仕事に追われ、ゆっくり空を見上げたこともあまりなかった気がします。もしかするとこれより低い虹がこれまで何度も視界に入っていたのかも知れません。意識できなかっただけなのかも・・・・。そう思うと、自分の心の余裕のなさにぞっとしました。
 うちの榊原師匠はどんなに真剣に釣りをしていても、周囲の自然と正対し、自然と対話してみえる気がします。カバ兄も、自分と同じように川を見ていたはずなのに、釣り終わったあと、どこどこの淵の山吹の黄色い花が綺麗だったなぁなどと自分に話しかけ、何も見ていなかった自分は返答に窮することがあります。
 まだまだ学ぶことが多くあります。修行、修行です。