花立毛鈎工房

テンカラを中心とした『お外遊び』のブログです。

雉の鳴き声に・・・・

2009年05月17日 | Weblog
 雉の一件があった翌日から泊まりがけの出張があった。帰宅して、牡雉が庭を何度もうろうろしていることを不思議に思った。家に入った後も、何度も雉の鳴き声が聞こえる。嫁に家を留守にしていた間の様子を尋ねると、牡雉は雌雉の死を理解できていないのか、何度も何度も雌雉の姿を探しているようだ、とのこと。牡雉の鳴き声が哀悼のようにも聞こえ、胸が詰まった。

雉の夫婦愛

2009年05月14日 | Weblog
 今朝、玄関の扉を開けると足下に雌雉の死体が・・・・。やったぁ、これで毛針が巻ける、田舎に住んでてよかった、等とニンマリしていると、後から出てきた娘が「パパ、鳥の死体を見つけても、鳥インフルエンザが心配だから絶対に触っちゃいけないって、学校で先生に言われた」と言う。確かに、何の怪我の跡もなく、不自然な死に方。インフルエンザはないにしても、どんな病気を持っているか不安になり、出勤時間も迫っていたため、そのままにして出勤。
 その後、職場に嫁からの電話。雌雉の死体をカラスの群れがついばみに来て、その死体を守ろうと牡雉が必死に戦っているとのこと。助けに戻りたいと動揺していると、再度嫁からの電話。すぐ近所にある消防署の隊員が訓練中通りかかり、カラスを追い払い、庭の片隅に埋葬してくれたとのこと。正直、ほっとした。
 死んでいるにもかかわらず、雌雉を命がけで守ろうとする牡雉の姿が目に浮かび、ジーンとしてしまった。
 はたして、自分に同じことができるのかな。

野生の王国!?

2009年05月05日 | Weblog
 ひさびさにホームへ。天気は快晴、先行者もなし。うきうき気分で野牧小屋に着いたが、直前の車内でS画伯が語っていた映画「リバー ランズ スルー イット」のストーリーが気になり、昼食を食べながらビデオ上映会開始。昼から飲むビールの酔いも手伝って、良い気分になり、釣りを忘れて、まったりしてしまいました。
 川に降りても人の足跡はなく、じゃんけんのチョキ・マークばかり。野牧のおばあちゃんに聞くところによると、今年は鹿が多く、食害もひどいようです。
 連休も終わりにさしかかり、釣り人に散々いじめられたのか、魚は出るものの、ひどく神経質で、鉤先をつついて帰って行く子が多い。出てものらない。そんな連続。それでも画伯は6匹、自分は2匹だけ。この差はやはり腕????
 熱くなって周囲を見る余裕もなくなりかけていた頃、何となく、説明はできないが、微妙な違和感。何だろうと辺りを見回したとき、足下にこの画像の代物が・・・・。最初は何が何だか分からず、鹿の死体だと分かるまでかなりの時間を要しました。
 この日の帰路は動物オンパレード。車に飛び出す鹿、狸、兎・・・・。まさに野生 王国でした。S画伯、ハードな運転ご苦労様でした。

覚悟の不足

2009年05月05日 | Weblog
 石徹白で使ったのは雉毛鉤。釣り人の側からすると視認性が良く、魚の視点では柔らかいハックルの動きが良い気がする。前後に入っていたフライマンの毛鉤と比べるとかなり大きい#10でも、かなり良い反応だった。活性が低い状態では誘える毛鉤だから良かったのかも知れない。ミッジのような小さな毛鉤が良い日もあるのだろうが、#10より大きい毛鉤で遜色ない気がする。
 本当はyo-ちゃんのように#6以下は使わないというような潔さを求めたい気もするが、そこまでの覚悟ができていない。#10で相手にしてもらえないと、つい#16くらいまでサイズを落とし、結果だめなままということも多い。今年は#10以下は使わないように、できれば#8くらいまであげていきたいのだが・・・・。だって師匠の鉤、でかいもんなぁ。

生かされていること

2009年05月05日 | Weblog
 師匠からメールが来ました。転載します。

 餌釣り禁止になりましたか。まじめな餌釣り師もいるのに残念です。まだ餌釣り師の大多数の人が、C&Rの意義、意識が芽生えていないようですね。魚が居るから楽しいことも、また我々が逆に魚たちに生かされていることも解っていないようですね。石徹白川のC&R区間は、後世まで残すように努力しましょう。鬼 榊原 正巳

 中学生の頃から餌釣りでアマゴを釣っていたので、「餌釣りの気質」?が染みこんでいて、最初は魚籠が重くなることが喜びであったり、数が目的でどんなに小さな魚を釣ってもそれは1匹とカウントしていたり、(ごめんなさい、それがすべての餌釣り師の気質ではないでしょうが、自分の周りはそうでした)という考えをぬぐい去るのにずいぶん時間がかかったのを覚えています。
 石徹白だけでなく、多くの川を残したいです。師匠の「我々が逆に魚たちに生かされている」という言葉を、自分自身、もう一度よく考えてみたいです。

待てば海路の日和

2009年05月01日 | Weblog
 ようやく釣りの話。この日の石徹白は雪! 季節外れに小雪の舞う、極寒の日。午前中、本流に入るも何の反応もなし。昼すぎに出会ったフライマンから峠川は人も多いながら若干の反応があると聞き、C&R区間へ。それでも3時までは魚もほとんど見えず、毛鈎をちょんとつついた魚が1匹いただけ。これはだめだなぁ、としょげていたら、気温が上がり始め、3時から好反応。5時までの間に9匹のイワナと1匹のアマゴ。24㎝が2本、22㎝が3本、20㎝が3本、あとは18㎝が2本。前日も寒く、ようやく暖かくなり、空腹の魚が何のためらいもなく、素直に出た感じ。#10の雉毛鈎がよく働いてくれた。実際、途中で#16まで落としたけれど、#10の方が反応が良かった気がする。