HFメカです。。。。。
本日は天気もよく沢山のお客様がいらっしゃいましたありがとうございました
本日は、皆さん一度は聞いたことがあるはずのガスケットについてお話ししようと想います
中でもエンジンに用いられているシリンダヘッドガスケットに着目しました
ヘッドガスケットとは、内燃機関のシリンダーブロックとシリンダーヘッドの間にあるガスケットである。
シリンダーの内圧を外に逃がさず、冷却水やエンジンオイルのシリンダーへの流入を防ぐ為の強固なシール性が求められ、エンジンに用いられるガスケットの中でも最も高い強度が必要となるものでもある。
ヘッドガスケットは燃焼室やピストンと共に内燃室の一部を構成し、その厚みによって圧縮比を左右する役割も果たす。
なんてことが工学書には書いてありますがすごく過酷な環境にいるガスケットです
ハーレーは空冷なので温度の変化も激しく、さらにオイルが漏れないようかつエンジンの爆発圧力と圧縮圧力を漏らさぬよう日々頑張っております
上記のことからも最もエンジン内で重要なガスケットといえると想います
この画像は全てツインカムエンジンのヘッドガスケットでメーカー違いの物です
左からCOMETIC(コメティック)
中の二枚がJAMES(ジェームス)
右がHD純正です
このことからも材料や厚みの違いでさまざまな種類があり、これが正解という物も無く目的や使用用途によって
向き不向きがあります
ですからHFではエンジンO/Hの際もお役様の乗り方やエンジンの使用によって
これらを使い分けております
ハーレー社はTC88もTC96も同じヘッドガスケットを使っております
コレを聞くと鋭い方は何でと思うかもしれませんが事実です
次に種類の説明です
積層金属(MLS/Multiple Layers Steel)
現在最も一般的にヘッドガスケットとして用いられる材料。
3層の金属を重ね合わせて製造され、接触表面はバイトンなどの特殊ゴムでコーティングされている。
更にシリンダーボアや油穴・ウォータージャケットの部分には個別に特殊ゴム製のOリングが備えられている。
銅
銅は熱伝導性が良い為に古くからヘッドガスケットに用いられる材料で、無垢の銅製シートをシリンダーヘッドの形状に切り出して製造される。
かつてはシート全体に液体ガスケットを塗布して装着していたが、近年ではシリンダーボアに合わせたワイヤー製のOリングを埋め込む加工を施こされた物も登場し、液体ガスケットの塗布が不要となっている。
銅製ヘッドガスケットは他の材料のものに比べて素材のシール特性はやや劣る(特殊加工されていないものは、液体ガスケットの塗布が必須)ものの、非常に長持ちする材料であり、一度使用して変形したガスケットであっても油分を落としてバーナーで高温で熱した後にゆっくりと冷ます焼きなましを行うことで何度も再利用することが可能であった。
コンポジット
アスベストやグラファイト、雲母等の複合素材で作られたガスケットで、金属製ガスケットよりも古い時代から存在する技術である。
比較的柔らかい素材でシール特性に優れるが、一度取り付けてしまうと取り外しの際にシリンダーヘッドやシリンダーブロックの合わせ面に張り付いて剥離してしまい、再使用は極めて困難である。
また、金属製ガスケットに比べて熱伝導性や強度に劣り、高回転高負荷でのシリンダー吹き抜けなどのトラブルも起こりやすかった。
特にアスベスト製のものが健康被害の問題を取り沙汰されたこともあり、近年では余り用いられなくなっている。
エラストマー
ローバー・K型エンジンで初めて用いられた素材。
鉄製のベースガスケットの両側に板状に整形された工業用エラストマーを貼り付けたもので、ウォータージャケットや油穴周りはシリコンゴム製のOリング、シリンダーボアには金属製のリングを嵌め込むことでシール性能を強化した。
このガスケットの製造技術は当時のF1で用いられていた技術がベースとなっていた。
ちなみにHD純正はコンポジットタイプで上記説明の通り接合面が剥離し
清掃が面倒なのが現状
右が純正
左がCOMETIC製の積層金属タイプ(MLS)
国産のビックバイクはMLSタイプがほとんどで、HONDAのCBRはHRCのキットで
たしか9種類の厚みがあり、使い分けていたと思います
MLSタイプの横から
これらがつぶれてシールします
ここまで読んでくれた方ありがとうございます
最後に厚みのおはなし
シリンダの上にヘッドガスケットその上にシリンダヘッドという順番ですから。。。。。。
厚みを変えると圧縮比が変わります
これはJAMESのカタログに書いてあるヘッドガスケットの厚みの表記です
最初が0.036インチでつぶれると0.034インチ(0.8636mm)になります
HD純正はつぶれると0.045インチでミリに直すと1.143mm
したがって薄いJAMES製を使うとその差0.2794mmでチューニングでよく聞くヘッド面研したのと同じような効果が得られます
が
うかつに誰でも出来るわけではなくエンジン内部で0.2794mmという数値はかなり大きいものですので注意してください
ガスケット1つでも種類や用途がありそれぞれにあったものを使用するのが先決かとメカは考えております
本日は天気もよく沢山のお客様がいらっしゃいましたありがとうございました
本日は、皆さん一度は聞いたことがあるはずのガスケットについてお話ししようと想います
中でもエンジンに用いられているシリンダヘッドガスケットに着目しました
ヘッドガスケットとは、内燃機関のシリンダーブロックとシリンダーヘッドの間にあるガスケットである。
シリンダーの内圧を外に逃がさず、冷却水やエンジンオイルのシリンダーへの流入を防ぐ為の強固なシール性が求められ、エンジンに用いられるガスケットの中でも最も高い強度が必要となるものでもある。
ヘッドガスケットは燃焼室やピストンと共に内燃室の一部を構成し、その厚みによって圧縮比を左右する役割も果たす。
なんてことが工学書には書いてありますがすごく過酷な環境にいるガスケットです
ハーレーは空冷なので温度の変化も激しく、さらにオイルが漏れないようかつエンジンの爆発圧力と圧縮圧力を漏らさぬよう日々頑張っております
上記のことからも最もエンジン内で重要なガスケットといえると想います
この画像は全てツインカムエンジンのヘッドガスケットでメーカー違いの物です
左からCOMETIC(コメティック)
中の二枚がJAMES(ジェームス)
右がHD純正です
このことからも材料や厚みの違いでさまざまな種類があり、これが正解という物も無く目的や使用用途によって
向き不向きがあります
ですからHFではエンジンO/Hの際もお役様の乗り方やエンジンの使用によって
これらを使い分けております
ハーレー社はTC88もTC96も同じヘッドガスケットを使っております
コレを聞くと鋭い方は何でと思うかもしれませんが事実です
次に種類の説明です
積層金属(MLS/Multiple Layers Steel)
現在最も一般的にヘッドガスケットとして用いられる材料。
3層の金属を重ね合わせて製造され、接触表面はバイトンなどの特殊ゴムでコーティングされている。
更にシリンダーボアや油穴・ウォータージャケットの部分には個別に特殊ゴム製のOリングが備えられている。
銅
銅は熱伝導性が良い為に古くからヘッドガスケットに用いられる材料で、無垢の銅製シートをシリンダーヘッドの形状に切り出して製造される。
かつてはシート全体に液体ガスケットを塗布して装着していたが、近年ではシリンダーボアに合わせたワイヤー製のOリングを埋め込む加工を施こされた物も登場し、液体ガスケットの塗布が不要となっている。
銅製ヘッドガスケットは他の材料のものに比べて素材のシール特性はやや劣る(特殊加工されていないものは、液体ガスケットの塗布が必須)ものの、非常に長持ちする材料であり、一度使用して変形したガスケットであっても油分を落としてバーナーで高温で熱した後にゆっくりと冷ます焼きなましを行うことで何度も再利用することが可能であった。
コンポジット
アスベストやグラファイト、雲母等の複合素材で作られたガスケットで、金属製ガスケットよりも古い時代から存在する技術である。
比較的柔らかい素材でシール特性に優れるが、一度取り付けてしまうと取り外しの際にシリンダーヘッドやシリンダーブロックの合わせ面に張り付いて剥離してしまい、再使用は極めて困難である。
また、金属製ガスケットに比べて熱伝導性や強度に劣り、高回転高負荷でのシリンダー吹き抜けなどのトラブルも起こりやすかった。
特にアスベスト製のものが健康被害の問題を取り沙汰されたこともあり、近年では余り用いられなくなっている。
エラストマー
ローバー・K型エンジンで初めて用いられた素材。
鉄製のベースガスケットの両側に板状に整形された工業用エラストマーを貼り付けたもので、ウォータージャケットや油穴周りはシリコンゴム製のOリング、シリンダーボアには金属製のリングを嵌め込むことでシール性能を強化した。
このガスケットの製造技術は当時のF1で用いられていた技術がベースとなっていた。
ちなみにHD純正はコンポジットタイプで上記説明の通り接合面が剥離し
清掃が面倒なのが現状
右が純正
左がCOMETIC製の積層金属タイプ(MLS)
国産のビックバイクはMLSタイプがほとんどで、HONDAのCBRはHRCのキットで
たしか9種類の厚みがあり、使い分けていたと思います
MLSタイプの横から
これらがつぶれてシールします
ここまで読んでくれた方ありがとうございます
最後に厚みのおはなし
シリンダの上にヘッドガスケットその上にシリンダヘッドという順番ですから。。。。。。
厚みを変えると圧縮比が変わります
これはJAMESのカタログに書いてあるヘッドガスケットの厚みの表記です
最初が0.036インチでつぶれると0.034インチ(0.8636mm)になります
HD純正はつぶれると0.045インチでミリに直すと1.143mm
したがって薄いJAMES製を使うとその差0.2794mmでチューニングでよく聞くヘッド面研したのと同じような効果が得られます
が
うかつに誰でも出来るわけではなくエンジン内部で0.2794mmという数値はかなり大きいものですので注意してください
ガスケット1つでも種類や用途がありそれぞれにあったものを使用するのが先決かとメカは考えております
知りませんでした↓
1つ1つの部品全てがこの様に奥が深いんでしょうね☆
本当にハーレーって奇跡の産物なんだな~って改めて実感しました(*^o^*)