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世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【ふじもん世界放浪「放学記」第5章アフリカ編 「I don't pay」彼は正しい?正しくない?】

2014-02-03 07:30:21 | 日記
2014年2月3日。


《南アフリカ~レソト間の国境ゲートの1つ、サニ・パスボーダー。僕はこの国境を抜けてレソトに入ったのだが、とっても些細なトラブルがあった。そして彼はお金を渡さなかった。彼は正しかったのか?それとも払うべきだったのか?》


とっても小さな話です。

とっても小さな人間が問題にするような話です。

でも彼は人間が小っちゃいので、ここで話題にしたいと思います。



昔々・・・ではなく、今ここに藤本正樹(通称・ふじもん)という、とても小さな器の日本人男性がいます。彼は今「放学」と称して、世界を旅しています。エジプトからアフリカ大陸を南下してきた彼は、先日レソトという小さな国に入国をしました。

南アフリカ共和国のアンダーバーグという小さな街からバスに乗り、彼は南アフリカ共和国とレソトの国境の手前にある山の麓まで来ました。ここでバスを乗り換えて、国境ゲートのある山頂まで向かわなければなりません。

山の麓のバスターミナルでお金を支払い、国境まで向かうバスに乗りました。しかしこのバスは定員にならないと発車しません。定員にはあと2人足りなかったため、しばらく待つことになってしまいました。


すると、その場にいたイタリア人6人組がごね始めました。「あと2人はいつ来るんだ?」「何分待てばいいんだ?」と、運転手にしきりに質問していました。

そしてさらに問題となったのが、彼らの荷物です。彼ら旅人はみんな大きな荷物を持っています。通常、大きな荷物は天井に載せたり牽引車に載せたりして運ぶのですが、この小さなミニバスにはそのような設備は有りませんでした。そのため、彼らの荷物が座席を2人分占領してしまったのです。

すると運転手は言いました。「あなた達の荷物で2人乗れないことになるんだから、その分のお金を払ってほしい。」と。当然といえば当然の話ですよね。

彼はそれは嫌だったので、かなりキツキツでしんどいけど大きなバックパックをお腹に抱えていこうと思いました。しかし、イタリア人6人組はそれは嫌だったようで、「大きな荷物を持っているのは旅行者なんだから当たり前だ。それで席が埋まってしまうと言われてもどうしようもない。だからお金を払うのはおかしい。」と、運転手と言い合いをしていました。この理屈も分かりますよね。


つまり、あと2人来ないと出発できない上に、荷物がさらに2人分占領してしまうということで、ちょっとトラブルになってしまったのです。


彼はこの日はそこまで急ぐ必要もなかったので、「This is Africa」の精神で2人来るのを待って、しんどいけど荷物はお腹に抱えていけばいいと思っていました。彼とイタリア人6人組の他にも現地の方が数人いて、彼らももちろんあと2人を待つつもりでいました。現地ではそれは当たり前のことですので。

しかしかなりイライラを積らせていたイタリア人6人組は、「もういい。じゃあ足りない2人分と荷物の2人分、合計4人分のお金を払うから、もう出発しよう。それなら問題ないだろ?」と運転手に言ってお金を渡したのです。旅行者は彼とそのイタリア人6人組だけだったのですが、彼には何も相談はありませんでした。

しかし彼はそれには反対でした。ちょっと待てばあと2人は来るし、荷物だって抱えればいい。もちろん早く楽に行けるのに越したことはないが、そこでいない人の分まで払って先に行きたいとは思っていなかったのです。


運転手としては全員分のお金がもらえれば問題ないので、すぐに出発することになりました。それはそれでいいのですが、彼は「う~ん、どうしよっかなぁ・・・」と考えていました。

彼は次のように思っていました。「きっとこのイタリア人6人組は自分にもお金を請求してくる。しかし俺は彼らの決定には反対の上に、俺の知らないところで勝手に話し合って俺には何も言わずにお金を渡してしまった。これって俺も金を払うのはいかがなものなのかな?」と。

案の定、1人のイタリア人が僕にお金を求めてきました。悩んだ末に、彼は言いました。

「俺はあと2人待てばいいと思っているし、荷物だって抱えていけばいいと思っている。だが、あなた達は自分達6人で話し合ってお金を払うと決めてしまった。そして俺には何も言わずにお金を渡していた。それなのに、俺にお金を払えって言うのはおかしいと思う。だから俺は払わないよ。」と。

すると、イタリア人6人組は何やらイタリア語でベラベラとしゃべり始め、それ以上は何も彼に求めてきませんでした。何を言っているのかはサッパリ分かりませんが、きっと自分の悪口を言っているのだろうと彼は思いました。でも彼は「あいつらが俺の知らないところで勝手に決めて勝手に金を払っちゃったんんだから、俺は知らねぇ。俺は間違ってねぇ。」と信じ、しかし気まずいので空気のように気配を消して座席に座りました。

そしてバスは出発。無事に国境を越え、レソトに入国できたのでした。めでたしめでたし。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。小さな男の小さな物語でした。

彼のとった行動は正しかったのでしょうか?それとも、反対だったとはいえバスは早くに出発できたのだから、お金を支払うべきだったのでしょうか?しかも、彼らが4人分支払ってくれたおかげで荷物スペースもでき、彼はバックパックを抱えなくて済んだのです。いくら「抱えるつもりだった」と言っても、実際には抱えなくて済んでしまったのです。


彼はとっても小さな男なので、このことについてウダウダ考えていました。

「スパッと払えよ!反対だったって言っても、結局は自分も利益を得たんだから!同じ旅人として払うべきだろ!」

それが正しいのか?それとも、

「いや、払う必要はない。自分の知らないところで勝手に反対の決定を下してたんだから。いくら同じ旅人と言ってもそこで合わせる必要はない。NOと言える、迎合されない日本人であれ!」

が正しいのか?


そんな小さなことを考えながら、レソトの夜は更けていったのでした。終わり(笑)。


2014年2月3日。爽やかな川のせせらぎが心地よい、セモンコン村のキャンプサイトにて。



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ふじもん世界放浪「放学記」第5章アフリカ編 やりたいことをやろう!ダーバンで輝く日本人女性レポート!

2014-02-03 05:40:11 | 日記
2014年2月2日。

《ここは南アフリカ第三の都市・ダーバン。ここで僕はパワフルな女性にお会いすることができた。彼女の名前はTakahashi Aya さん。これからダーバンでビジネスを展開していくというパワフルな女性だ。今回は、そんなTakahashiさんとのインタビューをご紹介致します!》

いつものように安宿にチェックインした僕。そこで偶然、日本人の女性の方と一緒になった。

色々お話をお伺いしていたら、なんと!これからダーバンで仕事を始めるために滞在中とのことだったのだ。それを聞いた僕は、すぐに取材のお願いをさせていただいた。女性が1人で、しかも南アフリカでビジネスを展開していく。一体どのような野望を持っているのか?それをぜひ探ってみたかったのだ。


Q1:Takahashiさんはこれからダーバンでビジネスを展開していくとのことですが、具体的には何の仕事をなさるのですか?

A1:答えは簡単、飲み屋ですよ(笑)。まぁ日本のような居酒屋をやるわけじゃないから、要するにバーですね。今はそのための準備中です。弁護士さんと書類を揃えたり、店の場所を探したり・・・。


Q2:なるほど、バーですか!僕もお酒は大好きなので、それはいいですね!でもなんで飲み屋なんですか?

A2:これも答えは簡単、お酒が好きだから!それだけですよ!

私にとって人生の中で大事なものって5つあって、それは「酒&男(これはちょっとジョークも込めて)&夏&ビーチ&音楽」なんですね。だからバーをやりたいっていうのは私にとってとても自然なことなんです。そしてこのダーバンには夏とビーチもバッチリあるし、ちょうどいいタイミングでこのダーバンがありましたね。


Q3:その5つ、いいですね!ちょっとそのフレーズいただこうかと思います(笑)。

でも夏やビーチという意味では日本でもいいのかなって思うのですが、何故南アフリカなんですか?


A3:元々南アフリカにはよく遊びに来ていたんです。最初はケープタウンだったんですけどね。一度3ヶ月くらいガッツリ南アフリカだけを周ったことがあるのですが、そのとき何故かダーバンがしっくりきたんですよね。


Q4:なるほど。それはなんでだと思いますか?

A4:ケープタウンからガーデンルートと呼ばれている海岸線沿いのルートで北上して行ったのですが、宿泊する宿の黒人スタッフたちの態度がすごく悪かったんですね。白人にはあいさつしても私にはしなかったり。最初は気のせいかと思っていたんだけど、やっぱり何かおかしかったんですよね。そういう黒人からの差別的な態度がすごく悲しかった。

でも、ダーバンにはそれがなかったんですよね。それが気に入った一番の原因だと思いますね。

あと、日本で何年も働いてきて、やっぱりストレスとかイライラが大きかったんですね。もちろんアフリカにもいっぱいイライラはあるのですが(笑)、私にはアフリカの方が波長が合うかなとも感じました。


Q5:黒人による差別の話、深いですね・・・。とても興味があります。南アフリカ全体としては、日本人への印象ってどうなんでしょうか?

A5:日本人に対しては良い印象を持っていると思いますよ。私自身もこうして長く南アフリカに滞在して、改めて日本人っていいなって思っています。これから南アフリカ在住の人間になる予定ですけど、帰れる国がこの日本という誇りに思える素晴らしい国でよかったなって本当に思いますし。


Q6:素晴らしいですね、その意見!そう思える日本人が増えたらいいなぁと僕も思っています。ちなみにTakahashiさんから見た南アフリカの印象ってどうなんでしょうか?

A6:南アフリカというか、ダーバンの印象ですが・・・

ダーバンはほとんどかズールー人という民族なんですが、最後までオランダの支配者と戦った人たちだというだあって、血の気は多い気がしますね。でも、今はもう白人に対して特別な意識はしていないように見受けられます。

ただ白人のほうは、アパルトヘイト時代の方がよかったと思っている人も少なからずいるようですね。その一番の理由は、アパルトヘイト時代の方が治安が良かったことらしいです。他にも、会社では黒人を一定数雇わなければいけなくなったり、大学にも一定のパーセンテージを入学させなければいけなくなったりなど、事務的な負担も増えてしまったというのがその理由のようです。それはあくまで白人中心の考え方ですし、難しい話なんですけどね・・・。

でもダーバン自体は田舎過ぎず都会過ぎず、そしてそれほど人種間の問題もないので、私は好きですよ!


Q7:なるほど。アパルトヘイトのことは僕ももっと勉強したいですね。では最後に、女性1人でビジネスを始めるというそのエネルギーと共に、内向きだと最近言われている日本の若者にメッセージをお願い致します!

A7:私は別に「世界に行くぞ!」みたいなノリじゃないんですよ(笑)!

野望とかじゃなくて、やりたいことをやるっていうだけ。それでいいんじゃないかなって思います。私も日本で長い間働いてきて、ここまで頑張ってきたんだから好きなことに挑戦してみたいって思ったんですね。だから、好きなお酒飲んで好きな音楽と共に生きたいなって。今までレールに乗ってこなかったことも多かったので、それが今の自分に結びついていると思います。

やりたいことをやるのが結局は一番ですよ!


Q8:単純明快でありながら芯の深いお答え、ありがとうございます!ですよね、やりたいことやらなきゃ生きてる価値がないですからね!今日は本当にありがとうございました!


Takahashiさんの魅力は何と言ってもその「話しやすさ」だと僕は思った。変に壁を作ってしまうような雰囲気が全くなく、出会ってすぐに自然とお話をすることができた。

色々お話をしていても、そのお答えはみんな単純明快かつ確信をついているものが多かった。色々と難しく考えてしまう人が多い中で、サクッとシンプルな思考で行動しているところはさすがだ。お話しをさせていただいて、何だか僕の方が絡まった頭の中をほぐされたような気がしてきた。

あ、ちなみにお店の名前はもう決まっているそうです!宣伝しておきます!

『EKHAYA』という名前で、これはズールー語で「アットホーム」という意味だそうです。いい名前ですよね!その名の通り、ぜひ「アットホームな」バーを経営してほしいと思います!

Takahashiさん、これからのご活躍、心より応援しております!


2014年2月2日。雨が降ってしまいちょっと肌寒いレソトの首都マセルにて。



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【ふじもん世界放浪「放学記」第5章アフリカ編 『海』の教え。世界はバラバラなんかじゃない。】

2014-02-03 05:03:26 | 日記
2014年1月31日。

《『海』を眺めてみた。海は教えてくれた。「世界はバラバラなんかじゃない」と。》

ここはダーバン。南アフリカ第三の都市。


綺麗なビーチに沿って街が広がっている。


海を眺めてみた。真っ直ぐに見てみた。


そしたら、気付いた。「この海の先には別の国があるんだ」って。

え?当たり前?そう、当たり前なんだけど・・・。

それって凄いことだと思うんだ。世界中どこの海を眺めても、その水平線の向こうには必ず大地があるんだから。


母なる海。結局僕たちは、この海で繋がっているんだ。

みんな「同じ」海を眺めているんだ。



そう思って海を眺めてみた。


なんか、アホらしくなってきた。色んなことが。

僕たちは小っちゃい。小さなことでウダウダなやんだりして・・・。

海はでっかい。全てを包み込むように目の前に存在してくれている。

そして思った。

「みんなの海なんだから、綺麗に使わなくちゃいけねぇな。」って。


海の向こうをよく見てみた。

そしたら、気付いた。「あれ?海と空ってくっついてんじゃん。」


遥かなる水平線の切れ目、そこで海と空は一緒になる。

「なんだよ、海も空も一緒じゃんか。」

しかも両方とも「青い」しね。

そうか、結局全ては繋がっていて、僕たち人間はみんなその中で生きていて、みんな兄弟みたいなもんなのに、それなのに僕たちは勝手に争ったりいがみ合ったり憎しみ合ったりしていて・・・


バカだな人間は、ホントに。

みんな繋がって生きてるのにね。

肌の色とか髪の色とか、そんなのどうだっていいじゃん。

みんな同じものに囲まれて、同じものの下で恵みをいただいて、同じように食べて飲んで寝て、みんな生きている。

そんなことみんな知ってるはずなのに、なんでどこかですれ違うんだろう。

なんで分かり合えないんだろう。

何が悪いんだろうね。何を直したらいいんだろうね。



でも、ほんのちょっとでいいから、世界中の人たちが「繋がり」を意識できれば、それだけでも少し変わる気がする。

人間なんて、みんな同じなんだって。

この海の向こうにも、海と一緒に生きている別の国の人がいるんだって。

そんな小さなことでいいんだと思う。

そこから世界は変われるんじゃないかと思う。



遥かなるインド洋を眺めながら、僕はまた思う。

世界人類が平和になりますように・・・。


2014年1月31日。ゴキブリが多くてちょっと困っている、ダーバンの安宿にて。



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