世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第1章 南米編 アスンシオン日本人学校視察から考える、良い教育環境とは?】

2013-05-31 17:48:37 | 日記
2013年5月31日。

ブラジルのサンパウロで日本人学校を訪れた僕は、「思いっきり外国の中で生きてるのに、日本の教育課程で学ぶ学校」の面白さを感じた。いや、やっていることは日本の学校そのものなんです。でも、生徒も先生方も、思いっきり「外国」の中で生きている。思いっきり「日本」の中で生きている日本の先生方や生徒たちと何が違うのかを考えたくて、ここパラグアイの首都アスンシオンでも、日本人学校を訪ねさせていただいた。

ということで、アスンシオン日本人学校に行って参りました!


まずサンパウロと全然違ったのは、学校に入るまでのおおらかさ。どちらも現地の警察官が警備をしているのですが、特に治安の悪かったサンパウロ日本人学校では、学校に入るまでにかなりの時間を要しました。ところがアスンシオンでは、ちょっと話をしただけですんなり通してくれました。もちろん日本よりは治安は悪いですが、パラグアイってそんなに危険な国じゃないんですよ!

さて校内に入ると、おお!爽やか!


そして職員室へ。掲示物はやっぱり日本と同じ!これがいいんですよね、また!


200人以上の児童・生徒数がいるサンパウロとは異なり、アスンシオンはなんと小中学校合わせてわずか18人!そのせいか、とってもアットホームな雰囲気の学校でした!
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実は今日本人学校は、かなり予算を削られているため、ギリギリの数の教員数で運営しているそうです。なんと校長先生まで授業をバリバリ行っているとのこと!そんな中、突然訪問した私を温かく迎えて下さり、校長先生はアスンシオンのことのみならず、南米をはじめ世界各地の教育事情や、日本の教育の現状、政治や経済に関わるお話しなど、たくさんの時間を割いて私にして下さいました。本当に感謝×100でございます!

校長先生は本当に教育の事情に精通しており、話1つ1つに説得力がありまくりでした。中でも一番心に響いたのが、学力についてのお話です。「やっぱり学力がなければ、活躍できる人間にはなれない」というお言葉。「学力ってなに?」というテーマが世に取り立たされて久しいですが、今日改めて「学力って何だろう?」と考えさせられました。

そして何より凄かったのが、子どもたちの人懐っこさ!僕を見付けるなり、みんな人見知りという言葉なんて知らないよ~とばかりにまとわりついてきました。子ども達の写真を載せることはできませんが、ま~みんな可愛かった!先生の御厚意で少しだけ授業もさせていただき(雑談ですが)休み時間は一緒にサッカーをし、お昼ご飯も一緒に食べ、一緒に掃除をし…と、充実しまくりの1日でした!

そして最後は先生方と一緒に記念写真をパチリ。あ、この写真も子どもが撮ってくれたんですよ。


今回の学校視察で感じたこと。「環境と学校規模」について。

サンパウロとだけ比較しても良くないですし、サンパウロを批判しているわけではありませんので、誤解なさらないで下さい。

日本でも言われることですが、田舎の子は人懐っこくて、都会の子は覚めている。田舎は温かくて、都会は冷たい。そんなイメージ、あるいは実感としてもある方は多いのではないでしょうか。

私はこの2つの日本人学校を比較して、その点を感じました。南米一の大都市にあるサンパウロ日本人学校。南米の中でも特に穏やかな街にあるアスンシオン日本人学校。言ってしまえば、「都会と田舎」なんです。児童・生徒数もまるで違う。200人を超えるサンパウロに対して、アスンシオンは18人。まさに「都会と田舎」ですよね。

繰り返しますが、どちらが良いとか悪いとかではありません。ただ、私の受けた印象は、まさに「都会の学校と田舎の学校」というイメージでした。やっぱり「田舎」の子ども達の方が、人懐っこさがありましたし、平和な雰囲気がありました。それには、治安の影響も大きいのだと思います。サンパウロの日本人学校は、サンパウロの中でも治安の悪い地域にあるそうなので、やはり外のものに対して厳しい雰囲気になってしまうのかもしれません。

繰り返しますが、サンパウロを批判しているのではありません。このような状況を日本の学校に置き換えて、どのような環境(その街の人口や都市化の具合、治安など)で、どのような学校規模で教育活動をすることが、子どもの成長にとって最も良いのかを考えてみる必要はあると思うんです。「過ぎたるは及ばざるの如し」の言葉のように、どちらか一方に偏り過ぎてはいけないと思いますし。

そんなことを考えさせられたアスンシオン日本人学校視察でした。もう一度、温かくご案内して下さった先生方に感謝申し上げます!ありがとうございました!

2013年5月31日。昨日と同じ安宿のベッドの上にて。

【第1章 南米編 「ゴミ箱」から考える地球環境学】

2013-05-29 15:56:39 | 日記
2013年5月29日。


ここに一枚のゴミ箱の写真がある。これはパラグアイの街角に置いてあるゴミ箱の写真だ。何か気付くことはあるだろうか。

そう、分別などまるでされていないのだ。これはパラグアイに限ったことではない。いわゆる発展途上国と言われている国はみんなそうだし、新興国の1つであるお隣のブラジルだって、ゴミはまとめてレッツゴーだ。燃えるゴミと燃えないゴミと分けて…なんて概念は、全くないのであろう。

いや、それを否定しているのではない。世界中の多くの国が、そういう状況であることを、知るべきだと思うのだ。僕はそのゴミ箱を見て思ってしまう。

「ああ、日本でいくら頑張ってゴミの分別をしたとしても、世界がこれじゃ何の意味もないな」と。

パラグアイでは、恐ろしいほどにゴミは全部一緒に捨てられる。繰り返すがパラグアイだけでなく、多くの発展途上国は同じ状況だ。そのゴミは全部まとめて、火をつけて燃やして終わり。もちろん有害物質が発生しないような施設で…などがあるはずがない。そこいらの穴で燃やすだけだ。

日本にいると、本当に細かくゴミの分別をする。それは絶対正しいはずだ。ゴミを減らし、資源を有効活用する。絶対に必要な考え方と行動のはずだ。

僕はブラジルの日本人学校に勤めているある先生に聞いてみた。

「ブラジルはゴミの分別はしないんですね。そういう動きはあったりしないんですか?」
すると、
「全くないね。日本にいると、地球の環境問題は本当に深刻で、もうすぐ地球は終わってしまうかもしれない…みたいな感じがするでしょ?でもね、ブラジルにいると、そういう気が全くしないんだよ。ブラジルの国民も同じなんじゃないかな。授業では、当然環境問題のことも扱うし、教えているはず。でも、この広大な大地を見ていると、そんな気が全然してこないんだよね。」

僕は不思議な気持ちになった。いや、きっと地球環境はヤバイはずだ。熱帯雨林だってどんどん消滅してるはずだ。こんな環境を考えないやり方は絶対にためだ。頭ではそう思うのだが…。

リオデジャネイロからサンパウロへ向かうバスからの景色。

パラグアイのどこまでも続く一本道の景色。

僕も感じてしまう、「本当に環境問題は深刻なのかな…。」

広大な景色が僕の感覚を麻痺させているだけなのか、それとも本当にまだまだ世界は広くて、実は大丈夫なのか。

僕達が学校で習ってきたことは、全ては机上の話である。誰一人として、破壊される熱帯雨林の現場を目撃して授業をしてくれた先生なんていないし、実際に地球温暖化のデータを計算して授業をしてくれた先生だっていない。もちろん僕もそうだった。でも、環境問題はヤバイんだよ、と教えてきた。

ゴミを分別して再利用、あるいは適切に処理するためには、莫大な費用と手間がかかる。発展途上国や新興国と言われている国々には、それができないのは当然のことだ。

世界の多数がそんな状況なら、日本だってやらなくていいじゃないか。という理論も有り得るだろう。みんなでやらなきゃ、この地球は良くならないって。まさに「焼け石に水」じゃないかって。

僕たち日本人は、何をどうすればいいのだろう。

ゴミ箱1つからでも、いくらでも考えさせられる。

だから海外は面白い。ただ街を歩いているだけでも、全てが教科書になる。

ニッポンの若者よ。

海外に出てみよう。そこにあるもの全てが「学校」になるから。

ふじもん

2013年5月29日。イグアス居住区、いつものペンション園田にて。

【第1章 南米編 沈没船日本人丸・乗船拒否への誘い】

2013-05-29 09:21:02 | 日記
2013年5月29日。

先日、沈没船・日本人丸への乗船のお誘いがあったようですが、ここに強く抗議致します。沈没船は沈没船なんです。何を言っても詭弁です。沈み行く船に乗ることなど、絶対にしてはいけません。


否定理由:

スローライフという言葉が巷では流行っているようですが、まぁ否定はしません。ゆっくりノンビリとした人生もまた1つでしょう。しかし、それで本当に人間は向上できるのでしょうか?

特に沈没した、あるいは現在している若者の皆さん。いいんですか?そんな生活で?
大金を叩いて異国の地にまでやって来たのに、ダラダラダラダラと毎日を過ごし…。しかも日本人宿だから日本人としか話さないし、何の意味があるんですか?それで海外に来た意味などあるんですか?

もちろん頑張って海外に来ている人達もたくさんいます。留学であり、ボランティアであり、あるいはJICA の活動に参加したり…。そういう方々は実に素晴らしい。その船は、沈んでなんかいません。

ところが!何が沈没船・日本人丸ですか!そんなのただの堕落者の集まりです。いいですか、日本の若者の皆さん。沈没船に乗ったらアカンですよ。異国の地にまで来て、夜な夜な日本人とプレステで盛り上がってどうするんですか?夜な夜な日本の漫画を読みふけってどうするんですか?そんなのは日本でやりゃいい。そんなことやってるのに、海外気取りになっても何の意味もないですよ!

私達は、沈没船・日本人丸の存在を否定します。日本人の若者の皆さん、ぜひ「自分の頭で」考えてみて下さい。


はい、以上のような抗議文が届きました(笑)。
さてさて、何が正しくて何が誤りなんでしょうかね?

僕ですか?
僕は沈没反対ですよ。日本人宿は治安が良いし色々な情報交換もできるし泊まりに来ますが、よく分からずに何ヵ月も沈没している人と行動を共にすることはありません。

でも、忙しすぎる日本の喧騒を離れて、違う空気の中で己を見つめ直すという作業には賛成です。矛盾しちゃいますが、そしたら沈没賛成ってことなのかな…?


もしこのブログを読んで下さったら、世界にはこんな「沈没者」なるものが大勢いるんだと、ぜひ知って下さい。

そんな生活が良いのか悪いのか?生きるとは?働くとは?忙しいとは?日本とは?充実した人生とは?
無限に出てくる「生」への問いの答えは、自分自身で掴み上げるしかないのでしょうね…。

2013年5月29日。
にわか雨が突然降ってきて、洗濯物が外に干せないパラグアイのイグアス市にて。

【第1章 南米編 沈没船・ご乗船への誘い】

2013-05-28 17:20:48 | 日記
2013年5月29日。

昨日のブログで「沈没者」について書きましたが、何人かの方から反響がありました。ありがとうごさいます!

そこで今日は、「沈没船・日本人丸」への乗車案内をさせていただきます。ご興味のある方は、これを機にぜひ一度ご乗船下さい!


【「沈没船・日本人丸」乗船案内】

期日:思い立ったらいつでも可。

期間:好きなだけ。あなたの気持ちの思うままに…。

料金:沈没場所によって異なります。航空券代と物価の確認を。

人数:もちろんお一人様からご参加いただけます。というより、ほとんどのお客様がお一人で参加しております。大丈夫、仲間はたくさんおりますよ♪

アピールコーナー:

日本の皆様、考えてみて下さい。こんなに朝から晩まで、下手したら週末まで休みなく働いている人なんて、日本人だけですよ!ヨーロッパの人達だって2ヶ月くらいバカンスを楽しむし、ブラジル人も昼間っからビール飲んで仕事してるし。まぁそれはお国柄の違いなので良し悪しじゃないかもしれませんが、でも働きすぎて死んじゃう人がいる国なんて、おかしいと思いませんか?

特に若者の皆様。就職して身を削るようにして働いて2年3年と経って…。そんな生活に本当に疑問はないですか?何かおかしいな、とか思いませんか?

我が沈没船・日本人丸にご乗船いただくと、そんなあなたの生活への疑問に答えが導き出されるかもしれません。着の身着のままなスローライフ、堪能してみませんか?

日本人丸は決して「逃げ」の場ではありません。むしろ「攻め」の場なんです。忙しい日本から一歩離れて、これまでの人生を見つめ直し、新たな道を探し出すために、我が日本人丸は存在しているのです。

特に若者の皆様、自信を持ってご乗船下さい!あなたは「沈没する」ことが分かっている船に乗船するという、真の勇者なのです!この沈没から這い上がったときこそ、あなたは本当の人生を取り戻せるかもしれません。

生きるとは何か?自分の人生とは何なのか?その究極の答えの発見のために、我が沈没船・日本人丸をどうぞご利用下さい!


2013年5月29日 秋の風薫るパラグアイの片田舎にて

【第1章 南米編 行け!沈没船日本人丸!】

2013-05-28 00:04:15 | 日記
2013年5月27日。

物価の安い国の日本人宿に行くと、必ず出会う人がいる。

それが「沈没者」。日本にいると、絶対聞かない言葉ですよね。


解説します。沈没者とは何か?

ザックリ言えば、安宿の居心地の良さと物価の安さに落ち着いてしまい、特になーんもすることなくボケ~ッとしている人のことを指します。あ、この定義は自論です(笑)。

さてさて、例に漏れず、この度も沈没者がおります。それでは日本人を代表して、沈没者Aくんの1日を見てみましょう。


Aくんのある日の1日。

起床:目が覚めた時が起床時間。10時でも早起き。

朝食:テキトーに何か作ります。栄養バランスの考慮などほぼなし。

午前中:メシ食ったらゴロゴロ。やることなし。

昼食:朝遅いから腹は減らないけど、まぁちょっとテキトーに食う。

午後:基本ゴロゴロ。気が向いたら散歩したり、本読んだり。

夕方:パソコンいじってFacebookしたり、テキトーにネット見たり。

夜:メシ作って食う。夜はちょっと豪華に。

夕食後:パソコンいじって、眠くなったら寝る。

そしてまた、同じサイクルの次の日を迎える。


どうですか?この生活。最高のスローライフですよね。

でも、ゴロゴロして本読んだりパソコンいじるだけなら、わざわざ海外に来る意味って何なんですかね?日本でやりゃいいじゃねーか。

こんな沈没者、世界中の安宿にゴロゴロいます。面白いでしょ?

でも、彼らにも哲学はあるんです。Aくん曰く、

「いや、ここでのんびり過ごすからいいんですよ。日本のゴロゴロとは違うんです。」

ただ今沈没船・日本人丸では新規乗船者を募集しています。

さぁ貴方も、ぜひ沈没船の乗組員になってみませんか?

2013年5月27日。雨の音が聞こえるペンション園田の玄関にて。