つなぎや AiTie

地方へのインターンシップを通じて地方と都心、そして人と人との出会いをつなぐ学生団体つなぎ屋AiTieのブログ

新しい技術=しあわせ?

2013年02月08日 | 日記

こんばんはー!みつです^-^僕が更新するの久しぶりです!

今日は少し理系目線で、どうAiTieの活動を僕が捉えていたかを、お伝えできたらなって思います。

結論から言えば

「必ずしも人の幸せに新しい技術は必要無い」

と、言うこと。事業仕分けの蓮舫さんのようなことを言いたいわけじゃないです笑

先端技術を追究していくことは方向性を間違わなければ人の豊かさにとってめっちゃ大事だと思います。

でも全員が新しい技術の発見を追究する必要はないし、新規であることが目的化してはいけないと思うんです。

僕はネットワークの研究を大学でしています。もちょっと具体的に言うと、
デジタルディバイドが発生ている地域への通信インフラの整備の研究をしています。

僕は研究室で教授に「新規性を出せ」とよく言われました。
別に普通のことだと思うんですが笑

でも僕にはどうしても、無理やり新規性を出す意味が分かりませんでした。
たぶんそれは僕の研究の組み立て方も下手だったんだと思いますが…
もうすでにある技術を現地(途上国のある地域)に持っていってそこでがんばって整備すれば、
そこの問題は解決する糸口が見つかるのに、なぜ無理に他の新規性を出す必要があるのか。


そうやって研究で悩む中、弊団体立ち上げメンバーの内7人で江府町を訪問しました。
初めての江府町訪問のメンバーもいました。


訪問した際、町の防災無線を管理する部署の方々とお話する機会を頂き、その方に「今後無線はどうなっていくと思いますか?」と聞かれたので、僕の知っている限り、それはデジタル化の波による周波数の有効利用がどんどん行われていて、タクシー無線や行政の握る周波数帯にもメスが入る、というようなことを、一生懸命、なるべく分かりやすく説明しました。そしたら、その方にこう聞かれました。
 

「いえ、私が聞きたいのはそういうことではなくて…

無線で動画って見れるのでしょうか?」

答えた後、とても恥ずかしくなりました。僕の頭の中はいつの間にかアカデミック化されてて、
頭の中の無線の世界の動向をペラペラとしゃべっていました。
でも江府町の方々の「無線」はまだ2G携帯のイメージから変わっていなかったのです。
相手のことを考えて、話せていませんでした。 

その後、Wi-Fiのことについて少し話したら、相手は喜んでいました。

僕は思いました。「必ずしも人の幸せに新しい技術は必要無い」

むしろ現場とアカデミックを繋ぐ、翻訳者のような存在の方が必要なのではないかと。

理系の大学院を出ても自分のことを「技術者」と胸張って言えない方は、
実は結構いらっしゃるんじゃないかなって思うんです。(僕はそうですw)

でも自分が知っているささやかな技術で、多くの人が幸せになる生き方も、あると思うんです。


そんな生き方に興味がある人にも、是非この町に、足を運んでもらいたい。


明日から、スタッフと数名の参加希望者が現地に向かいます。
もし少しでも興味がわけば、気軽にご連絡ください♪
ご連絡お待ちしています^^ 

みつ

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