うまつぎ「駅」

むか~し昔、馬が荷物を運んで来た。草臥れた馬はココで荷物を下ろし元気な馬に引き継いだ。今は車が荷物を引き継いでいく。

長~い長~いオイラの大腸

2021-09-08 20:56:17 | イベント行事

 市の補助で出来る大腸がん検診(検便)で陽性と診断され、大腸カメラという精密検査を受けた。

 胃カメラ検査を受けた方は多いと思うが、大腸カメラはちょっと大変だった。カメラを入れるところは違いますが検査目的とやり方は同じだと思った。
 実は25年ほど前、松山で勤務していた頃、会社の健康診断で一回だけ大腸ガン検査でカメラを飲んだことがあったので、大体のやり方はわかっていた。
 初めの準備段階で下剤のような水を2リッターくらい時間をかけてちょっとずつ飲んでいくのであるが、飲んでる最中も検査終わった後も「しんどかったなぁ」という記憶はあった。しかし、四半世紀も経つから医療技術も発達し、もっと楽な検査方法になっているだろうと気楽に構えていた。
 始まりはやはり事前準備から(昔のこの記憶は無かったが前日からだったかなぁ?)検査前日(9月6日)に小粒の小さな下剤を4錠、たっぷりの水で飲んでから床についた。
 翌朝、起きたらたっぷりの水分を摂取するようにとのことでコップ3杯ほどのお茶で水分供給をした。
 来院時刻9時30分に合わせて予約してあったクリニックへ10分前に到着。受付をしてセルフで血圧を測定したが標準値で異常は無し。測定結果を提出し待合室で待っていると、キレイな女性(看護師ではなさそう)が案内してくれて個室へ、、、。昔は会議室のような広い部屋に3人くらいが一緒に入って談笑しながら飲んでたような、、、。やはり、ここは個人の医院だし時代も変わって病院もキレイになったしサービスも良くなったからだなぁ、とかいろいろ思いながら個室へと案内された。
ロッカー、ソファー、テレビ、トイレと個室病室のようなものだ。おまけに時代ですね、Wi-Fiも完備。これは退屈しない快適だ❗
 しばらくすると、今度は看護師さんが部屋に入ってきて検査の準備段階から説明をしてくれた。細かいところは覚えていないが、25年前と同じく2リッターほどの水を15分毎にコップ一杯ずつ飲むのは同じ。しかし、昔はコップはくれなかったような。ボトルでごくごくと適当な量を自分のペースで飲んでいたような気がする。記憶はあまり定かではないが、、、。
10時前から飲み始めてほぼ2時間、昼頃になってもまだ排便をもよおして来ないので不安になりだした。午後には看護師さんから「座薬入れてみますか?」と促されたが、まだ下剤水が残っていたので「頑張って飲んでみます。」と応えて飲み続けた。
 また、しばらく飲み続けたがなかなかもよおして来ない。次に看護師さんが来て座薬を促されたら諦めて座薬を入れようと思った。
 更に1時間くらい経った頃だろうか2回目、看護師さんが入ってきた。覚悟を決めていた。が、嬉しいというか残念というか、来た人はチョッと若手の美人看護師さんだった。「いえ、頑張って残りの水を全部飲みます。」と言ってしまった。(-_-;)それから、また頑張るしかなかった。
 容器の3分の2くらい飲んだところでモゾモゾしてきたので、強い便意ではないが何とか1回目を出したいとの焦りもあり、とりあえずトイレへ座ってみた。そこで、やっと1回目の目的を達することが出来た。
 ホッとして、それからも飲み続け、順調に排出は続いた。殆んど水だけが流れ出てほぼ透明になるまで真水と下剤水を飲み干して、それでも検査が出来るほどキレイにならないので、更に真水を追加してもらい500CC入りペットボトルを半分くらい飲んだところで、やっとキレイな排水になりカメラ検査が可能となった。飲み始めて6時間弱、午後3時を過ぎていた。朝も昼も食べていないが、水腹で空腹感は無かった。
 検査用の使い捨てと思われる紙の着物に着替え検査室に向かった。ベッドに横向きに寝転んで、お尻にカメラを突っ込んで行く。胃カメラをお尻に入れたのと同じであるが、食べる口に突っ込むのとは違って苦しくてゲップが出るということは無い。
 
 大腸検査は胃カメラの3倍くらい時間が長く掛かったような気がした。検査後の診断結果では異常はないとの事で一安心した。しかし、大腸が普通の人より長めだと聞かされた。便秘癖があるのはその性もあるとのことで納得した。便秘症なので、便通を良くするために飲んでいる(私と紹介してくれた人は「うんこ茶」と呼んでいる)美爽こう茶が、大腸の側壁を黒ずましているらしいが、漢方薬や健康茶を飲んでいる人は皆んな黒ずんでいるそうで、特に心配は無いとの事であった。
 
 大腸カメラの後は、ベッドの向きを反対に回して、すぐ続けて胃カメラ検査に入った。(まさか、大腸で使ったカメラをそのまま口へ・・・そりゃないでしょう???多分、洗ってくれていると信じて)去年、ここのクリニックで鼻からカメラを通して全然苦しくなかったので、今年も「鼻からカメラ」でやってもらった。鼻からだと嗚咽どころか泪もヨダレの一滴も出ず楽勝であった。
 胃カメラの結果は、予想通り胃炎の後がボツボツと残っており、経過観察が必要なので1年に1回は胃カメラ検査をするようにと指示された。大腸検査は準備段階が苦しくて、本番のカメラ検査も長かったので、胃カメラが初めて楽だと思えた。
 
 大腸カメラは辛いので毎年は嫌だったが、大便検査で血便が出なければやらなくて良いということでホッとした。
 
 長い長い一日のお話しと、長ーーーーーい大腸のお話しはこれでお仕舞い。
 
 
検査前日の夜飲んだ下剤と説明書き
 
案内された個室 ベッドが無いので一般病室より狭い部屋
 
Wifiパスワードも掲示されているが前回診察に来た時に設定済みなのですぐ使えた
 
部屋のトイレ
 
便器もキレイに掃除されているし新しそう
 
検査の時これに着替える
 
この2Lの水をコップに入れて1杯ずつ飲む
 
水が足りなくなりペットボトルを追加してもらったが、半分250ccまでで準備完了となった。
 
午後4時30分頃、向かいの調剤薬局で胃薬を貰ってやっと帰途についた。
 
 帰宅してしばらくは、空腹だけが気にかかったが、夕ご飯を食べたら落ち着くだろうと思っていた。しかし、いざ夕食を口にすると二日酔いか車酔いの時のようにムカムカしてなかなか食べられなかった。特に煮つけ物のジャガイモ・人参・タマネギを食べると吐きそうに、、、アッサリとしたお茶漬けは食べられたのでそれを食べて、ナシとブドウ一切れと暫くして病院でもらったカルピス飲料は飲むことが出来た。その日は疲れて早く寝た。
 翌朝、朝ごはんの時は回復して食欲もあったが、安全のため少食とした。お昼と今夜はいつもの量の食事を採って全快できて、今ブログを書いている。