私が出た大学はめずらしく学期制がしかれ、学期末毎に全教科の試験がありました。
合格点を無事とれれば、休みは気兼ねなく、思いっきり遊べます。
けれども合格点を取れないと休み明けに追試があり、1教科でも落とすと、否応なしに留年させられました。
けれども、学業成績は他人との比較での評価ではなく、絶対評価でしたので、学生たちはお互い助け合いながら勉強していました。
みんなで頑張って進級して卒業し、最終的には国家試験に全員合格しようという校風は、おそらく今も変わっていないのではないでしょうか。
大学入学後の最初の2年間は寮で生活することが義務づけられていました。
ホームシックになることもありましたが、同級生たちと一緒に生活していたことで、助けられたことが多々ありました。
とてもよい経験だったと思います。
試験期間中の楽しみは、寮母さんが作ってくれる夜食でした。
夜食メニューはいくつかあったと思いますが、一番記憶に残っているのは炊き込みご飯です。
夜食用だからということか、ご飯は柔らかめに炊かれてあって、すこーし甘めな味付けでした。
具材は鶏肉やごぼう、人参などでしたが、驚いたことに、乱切りにされたキュウリも一緒に炊き込まれていました。
ところ変われば品変わるとはこのことかと思いました。
実家の母にも報告したのではなかったでしょうか。
今思えば、19歳の私は毎日何かしら新しい経験をしながら、日々成長していましたね(笑)
そんなことを思い出しながら作った昨夜のチキンスープ。
トリ胸肉をボイルして食べるつもりが、煮汁を捨ててしまうのが惜しくなり、急遽スープに変更。
青打ち豆(大豆をつぶしたもの)と皮付きレンズ豆を追加しましたが、見た目が寂しかったので、冷蔵庫にあったキュウリを投入しました。
ちょっと恐る恐る食べてみましたが、案外シャキシャキ感が残っていて、美味しかったです。
今日のお昼のお弁当には、残りのキュウリを炒めご飯の具に入れてみました。
キュウリは生で食べるものという常識を覆してくれた寮母さんに感謝です。