流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

MOMO2号機飛行時流れ解析の迎え角1度での解析計算バッチ処理を実行中

2018年04月18日 | 宇宙航空産業機械

MOMO2号機飛行時流れ解析の迎え角1度での解析計算バッチ処理を実行中です。

次図のように、迎え角1度でマッハ数を0.65, 1.0, 1.35, 2.0, 3.0, 3.8 の6通りの計算をバッチ処理で進行中ですが、マッハ数ひとつの収束までの計算時間が50時間以上必要なので、このバッチ処理をそのまま進めると週末までのデータまとめが間に合わなくなります。

よって弊社の解析マシン8台中の3台を新たに加えて分散させた計算状態で、マッハ数も0.8, 1.2 の2通りを付け加えた体制を整えて今朝から進めています。

迎え角0度でも新たにマッハ数0.8, 1.2 を加えて計算を実施します。

これまでに終了した計算結果から圧力中心を求める手法はデータ処理計算に加えられますが、終了している計算結果値からCPを手計算で出すと機体後端部に寄る傾向があり、弊社のこれら解析が正しいのか、う~ん!と思っているところです。

解析計算値の収束へ至る計算ステップ数の下限をより吟味する必要が有るようにも思われます。

しかしながら迎え角0度、1度での全てのマッハ数値での計算結果データは今週末には出せることとなり、少しは御参考となりそうです。

もっと解析計算事例の積み重ねと解析スキルの増加を行います。

その後考えたところ、弊社解析ではロケットエンジンからのジェット噴射をロケット飛行解析計算中で行っているために、機体後部の表面はジェット噴射が引き連れる流れが生じて圧力が低下することなどが、機体後部への圧力中心CPの移動を促している可能性を考えている。だが現時点では不明である。

<今日の流れ>

上記のロケット機体解析についての体制を整えるための打合せを午前中は中心として行っていました。