ううむ・・変な夢を見たなぁ・・・って、お前は誰だーっ!? 俺の荷物を入れた宝箱がドロウに漁られている! なんだ? さっきの変な夢もこいつの仕業か? とりあえず俺の装備を盗まれてたまるか! と、あれー! 盗人に襲い掛かる俺の目の前で箱の中から荷物が浮かび上がったと思ったらなんだ、だんだんと薄れて行くぞ? ドロウの盗人をベッドに備え付けのナイフで刺殺して辺りを調べるが・・やはり見当たらない・・。くっそ~・・何者なんだ! と、そこへ宿屋の娘が「何事か」とやってきた、こんにゃろー! てめんとこのセキュリティがなってないから、俺の100万ゴールド相当、けどお金には変えられない超レアアイテムの数々が盗まれたんだぞ! どーしてくれんだー!
娘はお詫びのしるしに宿屋に置いてある予備の武具をくれるという・・で、着てみりゃこれか! なんてダセー防具なんだ、おまけに防御力もあって無きがごとし! 俺の前の鎧なんてレッドドラゴンの魔力を封じ込めた伝説の武具なんだぞ! おまけに武器は魔法のフランジャー+4、あれでどれだけの妖魔どもを切り刻んで来たことか! ううむ、絶対に取り戻さねば・・・。
そう言えば思い出した、俺はこのウォーターディープに迫りつつある恐怖から街を守るべく立ち上がった宿屋の主人、デュルナンに呼ばれてはるばる・・・えと・・・どこだっけかな? ラスカンだったかな? それともネヴァーウィンター? もしくはもっと別の世界かも知れないが、とにかく遠くからやってきたのだった。ホールには同じく各地方から集められた勇士たちが勢ぞろいしつつあった。中に、ひときわ目を引く美女を見つけた。シャルウィンという名前らしい・・はて・・どこかで出会ったことがあるような・・? なんだか昔一緒に冒険をしたような懐かしさを感じながら座を離れる・・・他にも、トミ・アンダーギャロウという盗賊にも出会った。もちろん彼は俺に見覚えがあるようには見えなかったし、俺も盗賊などに知り合いがいるわけがないから絶対におかしいのだが・・やっぱりあの夢で調子が狂っているのかも知れない。
主役(もちろん俺のことだ)が到着したのを確認した後、宿屋のマスターを営むかたわら、対妖魔反抗同盟の発起人のデュルナンが同盟発足の演説を・・・
演説を行おうとした、その時! デュルナンの娘が場に異様な力が満ちてくるのを感じて声を上げた! まさか・・
(実はウィーターディープの地下世界「アンダーグラウンド」の出入り口になっている)宿屋の奥から、大胆にもドロウ突撃隊の奇襲だ! 準備をしっかり行って魔力をまといまくったドロウ達が邪悪な魔力を発散させながら次々と部屋に飛び込んでくる
う・・これだ! 頭を朦朧とさせるやっかいな魔法が最初にかけられて・・・
彼らに一番近かった3名に雷撃の魔法が! 各地から選りすぐられた屈強の戦士たちが一撃で倒されてしまった! 次は確実にやられる・・・だが、誰もまだ魔法による束縛で動けないのだった・・・
続く・・・