明るく楽しく教師修業

子供の事実と腹の底からの実感を大切にして。

心配り

2009-05-31 10:15:47 | キーワード
 母の日のことだ。
 私は、静岡にいた。
 第1回観光立国教育全国大会に参加した。
 私は、その日夜遅く帰った。
 次の日の朝、妻が言った。
 「これ、お母さんのプレゼント。渡してあげて」
 妻はそういって包装された小箱を私に渡した。
 私はそれを朝ごはん前に母に渡した。
 母が開けると、きれいな生花をデザインした小箱だった。
 母は喜んでいた。
 
 妻に感謝した。
 5月の出来事です。

 おとといは、旧職場のメンバーと飲み、昨日も仲間と飲んだ。
 今の仕事に就いている幸せを感じた。
 楽しく元気になった2日間だった。


 
 
 

話す力を育てる

2009-05-30 17:18:33 | 研修
 2年生が研究授業を行う。
 テーマは、「話す・聞く」力をつける。
 「授業以前に行うのは何か?」と授業者から問われ、答えた。
 1 朝の会や帰りの会のスピーチを自主発表にしない。
  ①列指名か出席簿順にする。
  ②少しでも(1文)発表したら、ほめる。
  ③長く言った子ども、内容を詳しく言った子どもをほめる。
  ④質問した子供をほめる。
  ⑤静かに聞いていた子どもをほめる。
 2 聞く側の子どもたちを鍛える。
  ① うなづくいて聞く。
    うんうん、へー、なるほど
  ② 「○○について話したのは、誰ですか。」
  ③ 「1番長く話したのは誰ですか。」
  ④ 「Aさんは、何について話しましたか。」
  ⑤ 質問した人はすばらしい。
  ⑥ 感想を自由に述べる。
 3 「話す・聞くスキル」を使って、楽しく行う。

 授業はどうするのかも話し合った。
 単元は「ともこさんは どこかな」である。
 どのようにするのか、具体的に話した。
 宝探しは、授業者のアイデアである。
 アナウンスの文は、宝探しと関連付けた。
 宝の中身は、「3ヒントゲーム」の要領であてる。
 習得型から発展・活用型にした。

 子どもが楽しむ知的な授業になればいい。
 2年担任経験はないが、授業プランが思い浮かんで楽しかった。
 これらをレポートに詳しく書いて、サークルに出した。
 
 
 
 

C君の頑張り

2009-05-29 04:42:54 | 授業
 昨日は、連合運動会。
 J陸上競技場で行われた。
 心地よい天候で、涼しいほど風がときおり吹いた。
 
 C君は、家の都合もあり、早朝練習にはほとんど出られなかった。
 本人も不安だったと思う。
 肥満度がきになるが、100m走はなんとかなる。
 体力的にも大丈夫だ。
 しかし、60mハードル走は、ほとんどやっていない。
 連続して越えていく。
 足への負担も小さくない。
 以前、足が痛いと言って、途中で体育を休んだことがあった。
 前日に1回スタートからゴールまで、ハードル全部を跳んだ。
   
 問題のハードル走が始まった。
 C君は緊張した面持ちだった。
 集合場所に向かう前に、「がんばれ!」と声をかけると、「がんばる!」とかえってきた。
 いよいよスタート。
 他の子のような素早さはないが、本人なりにこれまで以上に軽やかに跳んでいた。
 順位は最後だが、最後まで力走した。
 緊張した場面で、C君は成長したように思う。  

 
 

箸を使えるように

2009-05-28 05:13:30 | 授業
 箸は日本の文化の一つだ。
 その箸を美しく使うようにさせたい。
 生活の時間に楽しく取り組ませたい。
 その時間に、またS君がやってきた。
 3人で次のように行った。
 チャレランの「豆つかみ」が中心だ。
 1 鉛筆の握り方を教える。
   天使の輪 中指まくら 指3本
 2 もう1本を入れる。
 これで持ち方の基本は終わり。

 次に、ゲーム化した。
 易から難になるようにする。
 次のものをお箸でもって、皿に移し変える。
 1 スポンジ
 2 硬い木片
 3 小さなブロック
 4 大豆
 「レベルを上げます。できるかな?」というと、「できる!」「やる!」と燃えた。
 ところが、小さなブロックには穴が開いていた。
 その穴に箸を突き刺すようにして運んだのがT君。
 それを見て、みんなが真似をした。
 さうがだと思った。
 ルールは、「突き刺しません。持ち運びます」が必要だと思った。
 途中から、つけたし指示は混乱を起こすのでやめた。
 移し変える皿と皿の位置を3段階で、遠くしていった。
 これも、挑戦意欲をあおったようで、S君が1位になった時、「やったー!」と喜んでいた。
 子どもたちは、おそい子どもを待つ間、進んで練習した。
 おおいにほめた。
 終わり頃には、「疲れた」とH君。よく集中して頑張った。
 この後、「回す」「選択してつまんで入れる」「ビーズを選んで通す」3種の教材を、3人で順に交替して行った。
 3分ほど時間があったので、お手玉を教えた。これも手先の運動になる。
 最初は1個、次に2個。これも3回で1年生、5回で2年生のよう評価レベルを作った。S君はこういうのは燃えやすい。
 それぞれの3人のがんばりをほめて終わった。

やんちゃ君もほめられたい

2009-05-27 05:24:24 | 授業
 昨日、やんちゃ君S君がまた授業にやってきた。
 1回目は、運動会片付けの1限目。

 2回目は4限、自立の時間だった。
 指先の操作技能を高める学習が主だった。
 クラスの子どもたちは、ひも通しをしていた。
 やってきたS君は、「百だまそろばんやらんが?」と聞いてきた。「残念、算数は2時間目に終わりました。」と言うと、少々がっかりした様子だった。
 しかし、「ぼくもやる」とひも通しをやり始めた。
 「えらい!」とほめた。にこっとした。
 最初は、自分の方法でやって、時間がかかっていた。
 友達のやり方を見て、真似し始めた。
 3回目、B君の次の2番目にできた。「できた!」と声を挙げた。
 「静かにがんばったね」とほめた。また、にこっとした。
 ピン刺し、ブロック外し、色分け整理、ペグ入れを行った。
 どのときも、やる気と静かに取り組んだことをほめた。
 S君は、ほめられたいのだと思った。
 にこっとする顔がかわいい。

 学習態度で注意することは1度もなかった。
 あいさつの声まで明るかった。
 
 

 

  

 
 
  
 
 

読める文字

2009-05-26 04:53:45 | 授業
 運動会の日、同僚が作ってくれた名札をつけた。
 A君は特別支援学級。
 その名札を見つけて、なふだの名前を、小さな声で読みだした。
 私の名前の最後の1文字だけ分からなかった。
 あとは読めた。
 そのあと、「せ、ん、せ、い」とたどどしく読んだ。
 「すごい!たくさん読めたね。」とほめた。

 4月、46文字中5文字正しく読めた。
 4文字は自分の名前に関係のある平仮名だった。
 あとの1文字は、言葉カードで見せた「を」だった。
 この4文字をもとにした「あいさつ・名前カード」を作った。
 ひらがなカードは、「名前の文字」を中心に行った。
 国語の本に指を置いて、文字を追わせた。

 5月「これ、何て書いてあるの?」と聞くようになった。
 平仮名に関心をもってきたと思った。
 避難訓練用の「おはしも」を読めるところだけ読むようになった。
 同じことは、いろんな場所に掲示されていて、ひらがなで書かれている部分を読み始めた。
 目で追いながら、口が小さく動いていたからだ。
 
 「これ、何て読むの?」と聞いては、子どものプライドを傷つけることもある。
 しかし、子どもが目で追い始め、口を動かしたときが、ほめるタイミングだ。
 その動きを見つけて、ほめ続けたい。
 
 運動会の様子を見にこられた保育園の前担任が、A君の様子を見て「驚いた」と話された。トイレの失敗回数が2回と言うと、また、驚かれた。防ぐ手立ては、成功しているのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
  
  

子どもに仕事をお願いする

2009-05-25 06:39:44 | 授業
 運動会の練習時、1年のやんちゃ(U)君がいる。
 授業中ふらつく、大きな声を出す、友達とけんかする。
 その子どもが同じ団にいた。
 応援練習が始まったとき、その子どもがけんかをした。
 「どうしたの?」と引き離した。すると、「あいつと離れたい」と言った。
 チャンスだと思った。
 「じゃあ、ここへきてください。T君はときどきお話を聞いていなくて、分からないときがあります。そんなときは、教えてほあげてね。」
 U君は、うなづいた。
 その日、1回だけふらふらしたが、他はずっとT君を見ていて、教えたり注意したり、体育すわりを促してれた。
 終了後、「ありがとう、U君。おかげでT君は上手にできた。ありがとう。」と言うと、照れ笑いした。
 応援練習時、毎回、「U君に頼む→ほめる」を繰り返した。

 式や競技の最中、砂遊びをしたときは注意した。うまくできたら、ほめた。ふらふらしなくなった。「昨日よりも、うまくなったね」とほめた。
 
 やがて応援の隊形移動では、K君や手をつないで移動位置までつれていってくれた。「ありがとう、U君。とっても助かりました。K君もT君も、U君が手をつないでくれるおかげで、間違えずに動くことができました。」
 U君もほめられれば、うれしいのだ。
 U君は、ほとんど立ち歩きやけんかがなかった。
 体育館での練習はもっとよかった。

 運動場での砂遊びは、強敵だった。
 砂は魔力をもっている。
 
    

仲間の死

2009-05-24 22:20:51 | キーワード
 今年2月同年齢の教員が亡くなった。
 今月、新規採用の教員が亡くなった。
 あまりに悲しい出来事だった。

 今日、かつてのサークル関係仲間のT氏のお通夜に参った。
 T氏の死はこたえた。
 朝、早く目が覚めて、泣けてきた。
 20年以上も前の雪の降る夜、T氏にココスで初めて出会って、夜の12時近くまで5時間以上話したことを思い出した。
 教育を熱く語るT氏。
 初めて会った人と6時間近く教育のことだけを話したことは、T氏のほかには未だにない。
 サークル活動の夢を語った。
 現場でよく活躍した。大学でも教鞭をとった。
 その彼がなぜ?

 安全弁となる人的環境が職場にもどこにも必要だ。
 T氏のかつての思いの一部を引き継いでいく。
 

ささいなできごとだけど

2009-05-24 08:09:17 | 授業
 昨日は運動会だった。
 同じ色団に、予行演習の時、競技に参加しなかった子供がいる。
 ずっと椅子に座っていた。
 他のクラスのKちゃん。
 担任は違う色団についている。
 一時は、運動会の練習が嫌で途中で休んだり、登校をしぶったりした子どもである。
 昨日も朝から涙ぐんでいた。
 「出たくない」という。
 でも、今回は親が見に来ている。
 親の前で、小さな成功体験を味わわせたい。
 親の前で、子どもに恥をかかせたくない。
 そう思った。
 
 私は、次のように話した。
 「今日まで、練習で嫌なことがいっぱいあったんだね。今日までよくがんばたったね。今日で運動会が終わります。明日からは練習しなくていいんだよ。今日、4つがんばたったら、終わりです。入場行進と、かけっこと、なかよしいきいき、たまいれ。入場行進やってみて、いややったら、かけっこやめとこう。だから、一つ目の入場行進をがんばってみよう。」
 そういって、手を差し出すと。
 私の親指を握った。
 小さな手ごたえを感じた。「えらい、自分で決めて行くんだから。」
 手を引いて、団の列に並んだ。
 
 この後、「よくがんばったね。えらい!すばらしい!今度も頑張れるかな?」を
繰り返した。
 Kちゃんは、入場行進から閉会式まで、色別応援、3つの競技「かけっこ、玉入れ、技走」に参加できた。
 閉会式後「よくがんばったね!」とほめた。
 Kちゃんはにこにこしていた。



チャレンジ

2009-05-23 05:31:24 | 授業
 国語の時間に、暗唱の時間を作った。
 例えば、「あかるい あさひだ あいうえお」である。
 音読を毎回してきた。
 指押さえ読み、追い読み、交替読み、で20回以上読んだ。
 その上での暗唱である。

 一連ずつ、手で隠す。
 それを読めるか、1分間練習する。
 教科書を閉じる。
 一人ずつ立って、唱える。

 木曜日、S君も授業に参加した。
 「1文字でもいい間違えたら、失格です。」と言った。
 3人とも、一連ずつで1発で合格し、3連まで言う事ができた。
 3人とも1回ごとに「やったー」と喜んでいた。
 昨日は、A君とB君は残り2連を言う事ができた。
 今度は、2連連続暗唱を行う。

 昨日、S君は、算数にも参加した。
 先週から、A君もB君も、みんなの前で「百だまそろばん」ちびっこ先生をやりたがる。「ぼくやりたい!」と言うようになった。
 「まちがえてもいいからね。学校は間違えながら、かしこくなっていくところだから。」 と話した。
 毎日、「ぼくやりたい」とチャレンジするようになった。
 A君は、「1から20までが、1から30まで」数えられるようになった。
「5の合成」もできるようになった。
 B君は 「5とび」がすらすらになった。
 「うまい!」などと毎日ほめた。
 S君も「ぼくもやりたい」といい、「5の合成」をやった。
 子どもは互いに刺激し合い、伸びていこうとするのだと思った。

 今日は、運動会。
 天気もなんとかもちそうだ。