Sの放浪記

成り行きで40代にして言葉も分からない中国へ来てしまった。漫然と今後を模索中。国外引越しに伴いブログも引越すハメに。

本気と書いてマジ!白酒と書いてバイジュ!

2012-06-26 01:00:12 | 中国

今回のタイトルは「第一運転手さん」にするつもりでしたが、不本意ながら今日の出来事のメインは別に有るので、題名を変更しました。とにかく、先週から第一通訳ならぬ第一運転手さん?が誕生してます。第一運転手さんは日本のホテルで就労経験のある方で北京で自営業をなさっていらっしゃるんですが今は会社は息子さんご夫婦が実質切り盛りしているようなので、先方のご都合が合えばその範囲内で僕の好きなところに運転してくれることになりました。ここから30分位の距離でも遠くに迎えに行きますよとのことでした。有償だけど、不特定多数を乗せてる訳じゃないから白タク行為は問題ないんじゃないのかな?それに代金は月末払いみたいだし。普通の町のタクシーの運転手さんのようなCF(現金の出入りの状況)だったら、こういう条件は成り立たないかもな。お相手も顔全体や一番肝心な目はどう見ても有る程度金に余裕のあるおじ(い)さんですよ。タバコも中華(一箱千円くらいの煙草)を吸ってらっしゃいました。僕はこっちにいるとタクシーに乗らない週は絶対に無いし、朝だと捕まり辛い時もあるので助かります。マンションの敷地内の出入り口まで来てくれるし、運転手さんが日本語を話せるのも僕にはとても安心ですし、何より臭いタクシーに当たる心配が無いだけでも大助かりです。本当に北京のタクシーは結構な割合でとんでもなく体臭の酷い運転手さんがいます。もし、観光旅行で初めて北京を訪れる人がそのタクシーに当ったらおったまげるだろうな?と、一人で想像して意地悪くにやにやと笑ってしまう位に驚くほどの臭さの人がいるんです。日本人にいる方には想像できないと思います。北京にはタクシーの運転手さんに限らず、町の中にもそういった人がいるんですよ。だから、通勤ラッシュのバスや電車には北京に来て早々に乗れなくなってしまいました。大阪人だったら分かると思うけど、まるであいりんの人が沢山密着している感じのような時が有るんです。第一運転手さんに関しては当たり前ですが、私個人の能力ではこんなアイデアは浮かびませんし、そもそも第一運転手さんを探すことすらできません。そんな概念すら頭に無かった。先週ご帰宅というかお見えになっていた人が既に話を決めていました。「今度から暇なときは君の運転手をしてくれる〇〇さんですよ、東京に合計で20年位いたから君も日本語が安心ですよ、出掛けたいと思った時には〇〇さんに電話で相談してください。料金は私がまとめて払うから出掛けた場所を本子にメモしておきなさい。そして、、、。」と、いきなり北京駅西側のチョンウェン門の街がはっきりと見渡せる辺りの路上で紹介された位ですから。僕と同じでその人も柔道有段者だから体型も何となく似てる。だけど、良く考えたら例えば日本人クラブとかに飲みに行くときに第一運転手さんにはいかがわしい場所だと感づかれないように微妙にその近所の場所を指定しないといけない訳だな。いま書いてて、気づいて良かった!!危ない危ない。このブログを書いてなかったら日常の出来事をあまり反芻しないから、気付かずにあの人から「御用」になるところでした。だけど、第一運転手さんも第一通訳の影響下にあるということは、夜の北京の町には滅法お詳しい方だろうから、変なごまかしは通用しないだろうな?第一運転手さんはあの人のことを終始ラオバンと呼んでて、良く分からないけどあいつの絶妙の「人たらし」にやられてる感じが滲み出てた。まさか、第二運転手さんが誕生したりすることはないだろうけど。

さていよいよ本題ですが、その蘇州にいる一番重要な家族には今日も助けて貰った。帰宅後に机に座ってあれこれしてるときに尻が妙にベトベトするから見てみるとズボンと椅子にねっとりとチューイングガムが付着していました。少なくとも僕はガムを食べません。一体どういうことなんだ?どこで付いたのか皆目見当がつきませんでしたが、とにかく状況は深刻でした。蘇州で買って貰ったばかりのズボンが早くもダメになったのかと大変申し訳ない気持ちで胸が激烈に痛みました。布製の椅子はティッシュで擦ったものの患部が広がり、状況は酷くなるばかりでした。あの人との電話中にやっとのことでガムのことに触れると、まずは何で擦るかな?アホですね!と呆れられた後に、とにかく台所のバイジュ(白酒)を持って来てごらんと言われました。まさか飲んで忘れろってことじゃないだろうな?と思いながらも質問はしませんでした。ティッシュにバイジュを染み込ませて脱いだズボンと椅子のガムでベトベトになった患部に置きました。その後は別の話をしていたのですが、暫くして寝室の箪笥のどこそこのビニールテープを持ってきなさいとの指示に従いました。するとですよ、テープを患部の上に貼って剥がすとテープの粘着力でガムがどんどん取れます。本気(マジ)かよー!と妻が電話の向こうでびっくりするくらいの大声を出してしまいました!ズボンに至っては完治しました。椅子は僕が擦り過ぎたせいで、まだほんのすこしだけ傷跡が白く残っていますが、予想外の回復です。バイジュ恐るべし、いや第一通訳恐るべし!恐らく、バイジュの56度のアルコール度数に関係有るんだろうな?とにかくガムの災難から脱出できたことが嬉しくて、その後フライパンで炒った豆を肴にバイジュを飲み干してしまいました。あまりに嬉しくてほぼ完治した椅子を台所まで運び、それに腰かけてフライパンで山椒、胡椒、唐辛子、レイシを加えた豆を炒りました。まさか、バイジュ治療法を真似する人がいるかどうか分からないけど、仕上げは絞った雑巾で拭かないと変色しますよ。衣類だったらすぐに水道に水を張って浸しましょう。

 

 

昨日の上海虹橋空港で中国民航報という暇潰し用の新聞を貰ったところ、面白かったので持って帰ってきました。東京メトロニュースみたいな感じで置いてあります。何やら侍の絵が有ったので見てみると、日本の右翼が釣魚島を購入するという事件を煽っているのと同時に、日本のマスコミは中国が日本を中国領にしようとしているなどと報じているという旨の記事が書いて有りました。空港なんだからもうちょっと穏やかな内容の物を置いとけよなと少し呆れました。それに日本人の乗客も沢山いるのにどういうつもりなんだろ?ほんの数か月前まで一人でスーパーに行くのすら恐かったオヤジの言語力でも大まかに理解できます。こっちに住んでいる日本人だったら明白に読めるんだろうけど、皆さん慣れているんでしょうな。

   

上海から戻ってから、天気が冴えません。梅雨の無い北京にぼくが上海の梅雨を連れて帰って来たのかな?さっきも小腹がすいたので何か食いに行こうとしたら、ポツポツ降ってきたので結局そばのマクドナルドの持ち帰りにしました。この年のオッサンの胃袋には少し重いな。

 

 

 


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