皆さんは毎朝テレビは何みてますか?
私は自分の部屋ではテレビをみません。もっぱらラジオ。ラジオのほうが支度しながら情報を仕入れるのに適してるし、音楽もきけるし。
でも食事をする母屋は、たいていテレビがついてます。両親の選択によりNHK。「おはよう日本」から朝の連続テレビ小説へと流れるわけです。
今だと「風のハルカ」なるドラマが放映中ですが、まあよくもわるくも朝の連続テレビ小説らしいドラマです。ファンには申し訳ないのですが浅さと甘さが嫌いな私にはちょっと。
でも、今日なかなかいい台詞がありました。
物語は現在、主人公の妹が妊娠したという事実が発覚。ところが相手の男と連絡がとれないという。離れて暮らしていた妹だったので、誰とつきあっていたか家族の誰一人しらず、妹も男の名前を言おうとしない。「どうしよう」と悩む妹を、困惑しながらも周りの人間が励ましていくというところから今日の話はスタートです。
家族以外の人間にはとりあえず妊娠のことは伏せ、「倒れた」とだけ言っていたのですが、その報をうけてすっとんできた男が一人。妹の恩師らしいのですが、実はこの男がつきあっていた男だったということがわかります。しかしこの男はなぜか携帯電話というものをもっておらず、それで連絡が今までとれずにいました。周りの人間が次々心配するなか、登場人物のなかではかなり最後になって「倒れたんだって?大丈夫か?!」と登場。しかし今まで出番があまりなかったためみてるこちらとしては「どなた?」って感じ。そんな風にいきなりでてきた男がいきなり「実はおつきあいしてます」と家族に告白し、逆にその場で妊娠のことを告げられ、感激するという、みてるこちらとしては困惑しまくりな内容。ご都合主義もここまでくると笑うしかないな~、と、トホホな気持ちでいたらば、こんな台詞が。
妊娠を告げた妹が、「どうして連絡してくれなかったの?!」と泣きじゃくります。携帯電話くらいもってよ、と。すると男は、
「すぐにつながるのは、ロマンがないじゃないか」
というのです。
このトホホな状況でこの台詞はかえって場違いな気がするのですが、それを別として「いいこと言う!」と私は思いました。
そう、ロマンがない。好きな人からの手紙を待ちこがれる気持ち。今だってメールというものでもちろんそういう待ちこがれっていうのはあるのだと思うのですが、「待つ」期間がずっとずっと昔より短くなっているのはロマンがないなーと思うのですよ。事務連絡と同じ早さを恋愛に求めるというか。まあ一刻もはやくほしいという気持ちはわかるのですが事務の連絡みたいなやりとりしてたらつまんないんじゃなかろかと思うのです。当人達はそうは思ってないのかも知れませんが。
すぐにつながるのがあたりまえ、っていうの、本当は違うと思うんです。確かに機器の発達で電話もメールもFAXもすぐにはつながるけど、じゃあ人の心もすぐにつながるのか、というと、必ずしもそうではないと、私は思うのです。