日々の、あれこれ

毎日起こったこと・思ったことの他に、映画や本の感想なども。

今年読んだ本いろいろ

2007-12-31 13:20:40 | Weblog
引っ越して通勤時間が以前の倍以上になったので、自然本を読む時間がふえた。なので今年は観た映画

の本数よりも読んだ冊数のほうが多いと思う。

記録はとってないので、覚えている限り。

村上龍「半島を出よ」「昭和歌謡大全集」
(やっと今年村上龍を初めて読んだ。お、面白い~~~!のめりこんで読んでしまった。2回ほど未遂

におわったけど、1回本当に乗り過ごしてしまったよ!)

サイモン・シン「フェルマーの最終定理」
(これもまた乗り過ごしそうになること数回。人間ドラマが興味深くて、知的好奇心刺激されまくり。

「暗号解読」も読みたいなー)

藤巻健史「外資の常識」
(弟さんのほうが好きだけど、この人の本もやはりユーモアがあって面白い。今の仕事に少し関係があ

ることもあって手にとったけど、金融業界の堅い話も面白くわかりやすく読める)

春日武彦の本いろいろ
「幸福論」「何をやっても癒されない」「コドモのまま大人になった人たち」「17歳という病」
「健全な肉体に狂気は宿る」」
(今年最もはまって読んだ著者。精神科医のクールな目線と文学的表現、そして屈折加減がひたすら気

に入ってしまった)

内田樹の本いろいろ
「健全な肉体に狂気は宿る」「コドモはわかってくれない」などなど
(春日武彦よりは共感度は抑えられてるけど、ちょっとしたときに読みたくなる。でも著作が多くて追

いきれてない~)

本谷有希子「江里子と絶対」
(自意識過剰な人物を描かせたらやっぱりこの人って一番だと思う!初期短編集にしてこのクオリティ

はすごい。しかも収録作全部タッチが違うし。「生垣の女」が最高)

保坂和志の本いろいろ「カンバセーション・ピース」「季節の記憶」など他に2~3冊
(今年上半期もっともはまっていた作家。心が疲れてしまった時に読むと「ゆるむ」感じを与えてくれ

る。日々の営みが大切に思える。しっかし「カンバセーション・ピース」はすごいよ。すんごい分厚い

本なのに、なんにも事件が起こらない!でも、面白くてどんどんよめちゃう!)

橋本治「青空人生相談」
(辛辣さとユーモアと)

三砂ちづる「オニババ化する女たち」
(女の人にはぜひ読んで欲しいなあ・・・・生きてる限り逃れられない女性という性別なのだから、も

っと仲良くつきあおうよ!という本。この本が警鐘を鳴らしているとおりに世間が向かっているのだと

したら、本当に危ないと思う。事実、そういう傾向も感じられるんだよなあ・・・・身体がどんどん不

自然になっていってるというか・・・自分?んー、時々オニババ化・・・。)


今年はいろいろな面白い本と出会えて、いや本当に良い年でありました。
よーし、この調子で来年も!


今も、そしてこれからも

2007-12-06 00:49:55 | Weblog
たいへん長らくご無沙汰しております。みなさまお元気でしょうか。
私は元気でやっております。
今年は本当にいろんなことがありました。
一人暮らしをはじめ、学校に通い、資格をとり、新しい仕事が始まり、専門用語と日々格闘し、
そして、

来年から、新しいことが始まります。
こんどの新しいことも、かなり手強いです。しかも今後十何年も続くかもしれない長期戦です。
今まで以上にエネルギーが必要で、つらいことも多々やってくるかと思います。
自分自身いつまで走りつづけていられるんだろう、闘いつづけていられるんだろう、と
不安になるけれど、
でも、ひるんでられません。決めてしまったので。
これからも走りつづけます!

映画「スクリーミング・マスターピース」

2007-08-20 22:59:10 | Weblog


アイスランド音楽といえば、ビョークぐらいしか私は知らなかったのですが、
他にもアイスランド出身のミュージシャンは結構沢山いて(まあ国外でも活躍しているアーティストは少ないのですが)、実は総人口30万に対して
音楽学校の数が90校、合唱団員は6000人、オーケストラは400を数え、バンドやDJは数知れず・・・(以上公式HPより引用)この数字が他の国に比べて多いのか少ないのか私には判断がつきませんが、
なぜにこの国ではそんなに音楽が盛んなのか?
アイスランド音楽の魅力とは?
などに迫る音楽ドキュメンタリーです。

映画では、アイスランドのミュージシャンたちへのインタビューやライブ映像やPV、
また、過去この国の音楽シーンに影響を及ぼしたと思われるパンクやロックのライブやフェス映像、
そしてアイスランドの荒涼とした大自然の映像から構成されています。

アイスランド音楽というと、漠然と、アンビエントでちょっと変わってる音楽と勝手に想像
していたのですが(それは多分にビョークのイメージが大きい)、この映画でとりあげられる音楽は実に多岐にわたってて、ロックやポップスはもちろんのこと、パンクあり、カントリーぽいのあり、HIPHOPもあり、実にいろーーーんな音楽があるわけです。伝統音楽だけでなく、いわゆる大衆的な、
ヒットチャート的なものもフツーにあるわけです。

音楽をはじめた動機についてもいろいろ。両親がやってて自分もごく自然に、とか、伝統音楽を受け継いでゆきたいから、とか、教会の聖歌隊やってますなんてのもあれば、退屈な田舎町への反発からロックバンドはじめましたなんてのもある。

こうした動機の数々、なにもアイスランドに限ったものではないのでは?日本もそうじゃない?


日本も、ヒットチャートを見れば洋楽邦楽、ジャンルも様々な音楽が溢れている訳です。
で、音楽人口も、ちゃんと計算してないけど、けっこうあると思うんですよ。アマチュアバンドやオーケストラ、合唱団だってあるだろうし、音楽教室だって結構あるし。何も日本の音楽人口全てが尺八だの三味線やってるわけじゃあないのです。


この映画制作者の意図を素直にくみとると、「アイスランドには音楽のオリジン(起源)がある。音楽の遺伝子がある。
雄大な自然から生まれる音楽は他のどの国とも違う、しかしすべての国の音楽の祖となるものがあり、
それがアイスランドの音楽の魅力なのである。アイスランド音楽万歳!」という映画ですといってるように見えるんだけど、少し引いた目で見えてくるものは音楽国としての特異さよりもむしろ、音楽の普遍性。

この映画、日本と同じってだけじゃなく、文化の違いは多少あれども、世界中どの国にも置き換え可能な映画だなあって思いました。
それは映画終盤、「リズムもメロディーも歌詞も違うけど、国歌はみんな同じ」といっていたビョークの言葉がまさにツボを得ていて、この言葉を映画ラストにもってきたってことで、この映画が単なるアイスランド万歳映画に終わらずに、音楽の普遍性をたたえる映画になってるってことで良く出来たドキュメンタリー映画なのでは、と思いました。

熱心なファンってわけじゃないのだけど、やっぱりビョークはすごく稀有でカリスマなアーティストだと思いました。
特にレコーディングの映像、曲に魂を込める瞬間が感じられて、鳥肌。
アイスランド音楽、ファンのひともそうでないひとも是非。


映画「天然コケッコー」

2007-08-17 13:23:14 | Weblog
くらもちふさこの同名コミックの映画化。
全校たった6人の田舎の学校に、東京から転校生がやってきた。
「都会から来た男の子」にドキドキするこどもたち。
主人公の恋心を軸に、のんびりと時が流れる村の暮らしと人々を描いています。

スクリーンの中では実にゆったりのんびりと時が流れ、
まるでぬるめのお湯に心地よく半身浴しているような気分。
このままずっとつかっててもいいと思える。
加えて海と山が美しい村の風景で、デトックス効果。
そしてのびのびと成長してゆく子供達のほほえましさと村の人の温かさに元気をもらったり。

業務連絡(見つかりました)

2007-08-15 12:47:08 | Weblog

毎日あついですね。こんにちは。

さてまた業務連絡ですが、




携帯、見つかりました!



詳しい経緯はきかなかったのですが、受取りに行ったドコモショップの方の話では、
紀伊国屋書店地下街のうどん屋さんの前で見つかったとのこと(確かに店の前は通った)。拾ってくれた人、どうもありがとう。


お礼参り(?)にそのうどん屋さんでも食べてみましたが、けっこうおいしくって、
こりゃいい店にめぐりあえたな、と思えたのは見つかった安堵感からなのか、それとも
何かの縁を感じてのことか。

そんなわけで現在は携帯メールも通話も再開しております。ご面倒おかけしました。

追記;映画の感想、もうすこしお待ちを。
(最近帰宅が遅いのでどうしても後回しに・・・・)

物忘れだけを責めるなかれ

2007-08-13 13:53:00 | Weblog


最近、茗荷がちょっと好きになってきた。昨日は大葉といっしょに冷やし中華にもまぶしてみた。うーん、さっぱりと薫り高い夏の味。
みょうが、前はその独特の香りがちょっとなあと思っていたのだけど、
いつしか「いやその香りこそがいーのだよ」と思うように。これも年くったからだろか。

そんな折りにみかけたasahi.comの記事。

茗荷(みょうが)を食べると物忘れする(和のおいしいことば玉手箱)
http://www.asahi.com/food/cooking/TKY200708020272.html


「茗荷を食べ過ぎると物忘れする」という言葉のウラには、本当は、こんな話があったなんて!!!ちょっと感動。茗荷がありがたく見えてきます。
自分の名前すらも覚えられないお坊さんが、お釈迦さまの言葉で地道な功徳を積むという感動的なお話です。説教くさいといわれようが、こういう話は好きなので、茗荷の名誉のためにも、思わずリンク。

今日の「あっ」

2007-07-30 22:56:51 | Weblog



昼間雨が降って、そしてやんだ後電車に乗ったらば、座席の一番はじっこに傘がかけたまま
置き忘れられていた。少しかわいめの柄の、女性用の傘。

しばらく放置されていたけど、少し電車が混んで来て、たまたま人がどどーっと降りていった駅で、




ひょいっ




っとその傘を取り上げてそのまま電車を降りていった女性がいた。
その時、





「あっ」






と小さく誰かの声が聞こえた(気がした)。誰の声だったのだろう。
どんな気持ちの「あっ」だったのだろう。






その傘がどうなったのかは、わからない。
届けられた末に持ち主に戻ったのか、戻らず処分されたのか、
それとも誰かの傘になったのか。












薄闇の不安、暗闇の不幸 ~映画「街のあかり」~

2007-07-25 00:32:41 | 映画
アキ・カウリスマキ監督最新作「街のあかり」を観ました。

代わり映えのしない夜警の仕事と孤独な日常を暮らすコイスティネン。
人づきあいもうまくなく、友達もほとんどいない。
女性に声を掛けるも成功したためしはなく、いつも一人。
そんな彼の前にある日、美しい女性が現れ、デートをすることになったが・・・

というストーリー。
今これ書いてて思ったけど、なんてシンプルなストーリーなんだろう。普通の映画な
らもっと
登場人物や舞台の背景とか展開の仕方に説明を要するだろうに。
断っておきますと上記の文章はあまり要約はしてないです。
つまり、この映画はきわめて装飾を省いた、本当にシンプルな映画なんです。
(この監督には総じてそれは言えることで、それが魅力でもあるのですが)

<※ここから先は、映画の詳しい内容ならびにオチに触れてますので、鑑賞前の方はご注意ください>




映画はただ淡々と、主人公の不幸を映し出してゆきます。
ならず者に殴られ、失恋して、職を無くし、ぬれぎぬを着せられ、服役し、
出所しても家は無く、復讐を試みるもあっけなく失敗におわり、また殴られ、
瀕死の重傷で港の片隅に横たわる・・・・・
こう書くと悲惨もいいとこなのですが、むやみに悲惨さが伝わらないのは主人公の無
表情さのせいでしょう。泣きもしないし。
とにかくこの監督の登場人物たちはみな、仏頂面で感情の発露がない。

話を戻しますと、とにかく主人公はどんどん不幸の連鎖に見舞われるわけです。
で、ラスト、やくざにボコにされて瀕死のところへ唯一の友達であるソーセージ屋台
の売り子の女性が
助けにくるわけです。そして、最後に「希望の灯」がともる。そういうオチになって
います。


おそらくずっと以前から想いを寄せていたであろう売り子の女性がいるにもかかわら
ず、
彼女の気持ちには気づかず、身分不相応な美人(実はヤクザの情婦)に熱をあげる主
人公に、
古典的な愚かさを感じて、ちょっと最初は「どうなのよ」と違和感がありました。
顔だけみればハンサムな主人公だけど、所得も低く「負け犬」であることは彼自身
実はよくわかっているのではないか、それなのに彼とは別の世界の住人であろう美人がおよそ不自然な声の
かけかたをしてきて、疑問に思わなかったのだろうか、と。
監督の説明では主人公は「犬のように従順でロマンティストで馬鹿」という設定になっているそうです
が、寓話性をもたせるにしても、ちょっと単純すぎやしないか、と。

でも、そんな単純なことだけではないのかも。もしかしたら、翻ってみれば、スクリーンのこちら側にも通じる話でもあるのかもしれない、という気もしてきました。

この映画の原題は「Lights in the Dusk」。直訳すれば
「薄暗がりの中の灯」。「Dark」よりももう少し明るさが残っているのが「Dusk」。うすぼんやりとした暗闇というイメージです。

たとえば、自分がうすぼんやりとした暗がりの中にいて、そのとき求める灯というも
のは、どのような灯だろうか?

室内にいる、屋外にいる、緊急性のあるなしによって必要になる灯の強さというのは
その都度変わるかと思いますが、私だったら、たぶん、「広範囲を照らす強めの灯り」を求めるのではないかと思います。
たとえるなら室内灯のような、自分のいる場所全体を照らす灯り。
で、じゃあ全くの暗闇だったらどうだろう。と考えるとまた違ってきて、これはもうほんの小さな
灯り、息をふきかければ消えてしまいそうなくらいの灯りでも満足なんじゃないか、と思うのです。マッチ1本の弱々しい灯りのような。

話を戻して、主人公のコイスティネン。くたびれて根の暗い(本人はそうは思ってな
いかも知れないが、少なくとも観客にはそう見える)彼が
ブロンドと色白の肌のまぶしい美人に不相応な想いを抱くというのは、上記のような
考えからすると、あながち変とも思えなくなってくる。
古典的で単純な愚かさとはまた違ったものが見えてくる。

たしかに、主人公は不幸だ。だけど借金地獄でヤクザに毎日追い込みをかけられてる
とか自殺寸前とか、そういう悲壮の極み(Dark)な状況ではない。観たことのあるひ
とならラース・フォン・トリアー監督の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出すとよい
かも。あれは次第に視力を失ってゆく主人公を「ダーク」という言葉にかけたのだと思うけど、同
時に、不幸の極みという意味でも「ダーク」という言葉を使っていたのではないか、と今急
におもいつき。

話を戻しますが、そういう意味での「ダーク」とは違う、「ダスク」という状況に
コイスティネンはいるわけです。つまり、マッチ1本の素朴な灯りでは満足しえない。
だから、ホットドックの売り子の気持ちには目もくれなかったのでは、と。
彼が求めていたのは、その場がぱあっと明るくなるような、そんな女性。うすぼんや
りとした人生の暗闇を照らしてくれるような、そんな強い魅力を持った女性。
自分に似つかわしいかどうかは考えずに、薄闇に光を満たしてくれる、そんな女性。
このなんとなく不満のある、うすぼんやりした人生を変えてくれるもの、そんなものを彼
は求めていたのではないか。

濃い不幸ではなく、うすぼんやりとした不幸。いや、「不幸感」というか。
黙っていても何かドラマチックなことがおこるわけではないが、でも何かしようにもなんとなく
億劫で、そのくせ何かいいことが起こることを指をくわえて見ているような、人生を手軽に気軽に変えられる何かが何の犠牲も払わずにたやすく手にはいるだろう
なんて考えてしまう、そんな傲慢さ。


表情に乏しいこの映画の主人公の心ににそこまでものがあったかどうか、正確にわかりはしないのですが、
なんとなく彼の、より強い光源を求める気持ちが昨今の人々の行動にだぶるものがあって。

非常に強い不幸に見舞われている人はごく少数のはずで、大多数の人は、格差社会と
か癒しとか不況とかなんとか言いながら言われながら、うすぼんやりとした不満と不幸の薄闇(Dusk)の中にいるのではないだろうか。
そして広く強く照らす灯りをほしがっているのではないか、そんなこと考えてしまう。
月に吠える犬のように、翼があるわけでもないのにプライド
だけは高くて、器は小さいくせにより多くのもの、より強いものを求めてしまう愚かしさ。


そうなるとこの映画は、高望みはせずにすぐ身近にある小さな幸福を大切にせいという
これまた単純で寓話的で向上心を萎えさせるようなメッセージになってしまって、
そちらのメッセージを素直にとるかというのは人によって分かれるところですが、私はあえてどっちか
という結論は出さずに、ただ淡々と、この映画自体のように淡々と、不相応な幸せをおいか
けて逆に不幸に
なってゆく主人公を、自分の鏡としてみてゆけたらいいのではないだろうか、と思い
ました。

断っておきたいのは、自分の鏡といっても、それは多面的な鏡(可能性)のほんの一側面ということで、可能性というものはたいてい複数用意されているので、
不相応な幸せをおいかけて、おいかけた末に成功するという未来だってあるのも真実です。


でももしも、不相応な幸せが手に入らなかったとしても、イコール不幸には結びつかない。

主人公の不幸の連鎖とその向こうにたどりついた希望の灯は、薄闇の中の不安や不幸感から抜け出したいと願う人々が手にすることができる、
一番小さく、そして一番身近でほのかな灯りなのでしょう。







街のあかりは、闇を薄めるために。





最近見た映画は・・・

2007-07-23 23:21:21 | Weblog


なんか最近映画をみまくってるのですが、なかなか感想がアップできずにおります。
しばしお待ちを。とりあえず近日アップ予定(いくつかは一言コメントで終わってしまうかも)は以下です。

★映画「スクリーミング・マスターピース」・・・ビョークだけじゃない!
(近日長文コメントアップ予定)

★映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」・・・本谷作品にはまりそうな予感。いやもうすでに。
(近日長文コメントアップ予定)

★映画(DVD)「茶の味」・・・・めちゃくちゃ気に入ってしまった!シュールだけどほのぼの。ファニーだけど泣ける。ストレンジだけど美しい。最高。♪やーまよ!ラララやーまよ!♪どうしてアナタは三角定規なのぉぉ~~~

★映画「街のあかり」・・・ミニマルな世界にネイキッドな社会を見たり。
(近日長文コメントアップ予定)

★映画(DVD)「ふたりはクギづけ」・・・ファレリー兄弟最新作。今回もまた、すごく明るく前向きなフリーク映画で、まなざしの暖かさは一貫してます。


★映画(DVD)「ワンダフル・ライフ」・・・映画を製作する映画。虚構の入れ子構造。でもそんなギミックくささなんて微塵も感じさせない演出と登場人物たち。



こんなとこでしょうか。
詳しい長文コメントはもすこしおまちください~

業務連絡(けっこう重要そして間抜け)

2007-07-19 21:24:13 | Weblog

こんにちは。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
こちらはとりあえず元気にやっております。

さてさて、お知らせです。けっこう重要。そして間抜け。

実は、先週土曜日に、携帯電話を紛失してしまいました。
新宿ツタヤを出て、新宿通りを渡り、紀伊國屋書店の地下街を抜け、靖国通りからアルタ裏の
ラーメン日高にたどりつくまでのどこかで。
当日は台風4号が近づいていた雨の日。拾われなかったとしたら水ぬれでダメになっちゃいそうです。

とりあえず通話を止めて、遺失物届けを出して、でてくるのを待っているところです。
しばらく様子をみようと思うので、その間、携帯での通話とメールができなくなります。

連絡を取りたい方は、PCのアドレスのほうにお願いします。


お知らせでした~。

映画「プレステージ」

2007-07-03 23:53:37 | Weblog



クリストファー・ノーラン監督最新作。
「メメント」からファンで、もうずーーとずーーーと前から観たい観たい言ってたけど、やっと観た。

今回もまた、「人間の不確かさ」というものを描いていて、すごい良かったす。

「奇術(マジック)」がテーマで、映画自体もまた、大きなマジックとしてトリックが仕掛けられている
ので、あまりストーリーに詳しく触れられないのが悔しいところ。でも、すんごいよく出来てます。
現在と過去、そして登場人物たち複数の視点と思惑がからみあって、しかもどの人物も本音は何を
考えているのかわからないので、ストーリーがどうなるのか、どっちに転がっていくのか、
ミステリーだらけでハラハラドキドキ。そういう娯楽作であると同時に、
「メメント」で語られたような記憶の不確かさ、「インソムニア」で語られたような自分自身への
不確かさに通じるものがあって、人の内面の複雑さを、心の闇だのといった安易な言葉で片付けず、
複雑なものは複雑なままに提示しているところがまた良い映画。

俳優もいーのよね。
ヒュー・ジャックマンは19世紀のコスチュームがお似合いだわ~。かっこいい~。
クリスチャン・ベールもイイ男で、イイ男ふたりの対決というだけでも目の栄養になる映画。
加えて「可愛いアシスタントは一番の目くらまし」スカーレット・ヨハンソンがメチャクチャ美しい!
ポッテリした唇ばかりに目がいってしまいそうですが、全体としてのたたずまいがコスチューム・プレイ
向きなのか、19世紀末が設定の美しいドレスや舞台衣装が良く似合う!
ゲスト出演のデビッド・ボウイ(テスラ博士役!)もかっちょよすぎです。


イイ男とイイ女、良い脚本と演出、深いテーマと優れた娯楽性。
ラストちょっと怖いですが、見た目も中身も傑作です。


今日の車掌さん

2007-07-03 23:21:39 | Weblog


「今日も、お仕事お疲れ様でした。次は○○に停車します」





まさに仕事帰りに乗った京王線でのアナウンス。
口調も柔らかくて、心身ともになごみました。

以前朝の通勤電車で「行ってらっしゃいませ」というアナウンス聞いたこと
あるのだけど、もしかして同じ人なのかなあ。

こういうのって、嬉しい。自分がまさに仕事帰りだからっていうのだけじゃなく、
乗客のこと考えてるんだってことが感じられるから。
もちろん、「ドアが開きます、お気をつけ下さい」とか「揺れますのでつり革におつかまりください」
っていうのも乗客のこと考えてのアナウンスだろうけど、「お疲れ様でした」って
言葉とか、「行ってらっしゃいませ」とか「おはようございます」とか、その類の言葉って、
鉄道運行側からああせい、こうせい、っていう注意の言葉なのではなく、ちょっと「気持ちを添える」
という言葉だから、タイプされた文書に添えられた手書きのメッセージみたいに、ちょっと嬉しくなって
しまうのだろうなあ。

バスに乗るときも、運転手さんのアナウンスひとつで印象良くなるときがある。
こういうアナウンスが当たり前になっていくとそれはまた好印象が麻痺してしまうのかもしれないけど、
でも乗ってるときの気分がちょっと違うんだよねー。

叱られないとやらない

2007-06-18 23:59:54 | Weblog



健康診断の結果がかえってきた。








「・・・・・・・・・・・・・・・・・」







やばい。やばいす。
自分の身体に対してのモラトリアムな行いの数々が、たったひとつの数値に凝縮されている。

なんとかしなきゃ、とずーーーーーと前から思っていたのに、努力は三日坊主。

こうなったら、もう、アレしかないですね。
鬼軍曹のブートキャンプ!

はじめ、また妙なものがはやっとるな~と思っていたのだけど、
自分も追い詰められると、なるほど、必要さを感じます。

母親の怒鳴り声でしぶしぶ宿題をはじめるように、
やはり、叱責が必要ということなのでしょう。


へなちょこすぎてキャンプ・インすら断られそうな今の私。
やっぱ地道にやるしかないか。
でも地道なやり方って、はじめるのもたやすいけど、やめちゃうのもたやすいのよね・・・
叱責役が「内なるもう一人の自分」じゃ、これまたへなちょこだしなー。
ジム行ってトレーナーつけたり、エステでアドバイス受けたりと、第3者を入れないとどうも
あまっちょろくなってしまうのよね~。




大空に叫ぶ

2007-06-14 13:08:09 | Weblog


有給もらって会社休んだ月曜日、少5の甥っ子と中1の姪っ子が私のいる稲田堤に遊びに来た。

とりあえず多摩川へ連れてゆく。
平日だったので辺りに人はなく、川のなかほどで網を投げてるおじさんがいるのみ。
土手に並んで、コンビニのおにぎりを食べる。

ふたりとも学校のこと、実家でのことなど脈絡なくしゃべりっぱなしだったが、
小5の甥はもっぱらチ○コとウ○コの話ばかり。自作の替え歌もうたっている。バカでかい声で。
ある程度大きくなった人間がチ○コだのウ○コだのは下品きわまりないが、
このくらいの年齢だと、まあいいか、きいてる人もあまりいないし、と、
大声でがなっているままにさせておく。

「ゆー!えぬ!けー!おー!ゆー!えぬ!けー!おー!」

初夏の青空と川面にひびく高らかな声。
草むらを歩き、石を投げ、水鳥を目で追う。
「U・N・k・O!U・N・k・O!」

入道雲に届けとばかり、声高らかに
「U・N・k・O!U・N・k・O!」










「ひこうきがとぶときってさ、すっごいチ○コ揺れるんだよね~」










のびのびと大きくなってくれ。

今日は11回目の誕生日。




そして季節を知る

2007-06-05 11:03:35 | Weblog


若葉があおあおと生い茂って、アジサイも色づいてきた、初夏。
湿気をふくんだ、もんわりした空気とともに、梅雨も近いかなと思ったり。
でも気持ちはまだ春先か春まっただなかか、とにかく冬の気分もほんのわずかのこっているのか、いつまでも厚手の上着(しかも裏地つき)を着て汗かいてたり、まだ平気だよとかいいながら、食べ物を冷蔵庫に入れず台所に置きっぱなしにしてしまったりする。

しかし確実に季節は移り変わっているのだ。いつまでも冬ではなく、春ではなく、夏はそこまできている。

だんだん、暑くなってくる。蒸してくる。






週末、お湯をわかして市販のコンソメスープのもと入れて、具は適当にきのことタマネギ入れて、即席のスープ作ったんですね。で、つくりすぎたんで、なべにいれたまま、台所においといたんです。


で、週末なんで、出かけて、そのまま、放置しておったらば。


帰ってきてみると、アラふしぎ。








鍋の中のコンソメスープが、ホワイトシチューに!!!










・・・・・・・・・・(T_T)