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日々の、あれこれ

毎日起こったこと・思ったことの他に、映画や本の感想なども。

内田 樹さんの本

2006-10-17 22:11:51 | 読書


フランス文学者で合気道の武道家。エッセイなど著書はけっこう多数。新聞で紹介されてたこの人の文章(「疲れすぎて眠れぬ夜のために」)に共感をおぼえ、先週末からいろいろこの人の本を読んでいます。
たまに賛同しかねる断定的さもありますが、なかなか面白いです。
新聞の記事を読んですぐに駆け込んだ近所の本屋でとりあえず、エッセイ集「子供はわかってくれない」と精神科医・春日武彦との対談「健全な肉体に狂気は宿る」を購入、現在の通勤のおともになってます。
その他の著書はこちら


ダ・ヴィンチ・コード

2006-04-19 13:04:30 | 読書


遅ればせながら読み終わりました。

本を読むのが遅い私ではありますが、普段の読書のスピードを自転車にたとえるなら、これは快速特急な電車ぐらいでした。それくらい、早かった。字が大きいというのもありますが、展開が早いんで、テンポよくよめちゃうんです。

感想としては、う~ん、売れるのも無理ないな、という感想。
展開の早さに加えて、「へー」と言ってしまいそうなうんちくがたくさんつまってる。しかもみんながよく知ってる人や物、シンボルマークに関してのうんちくだから余計ウケがいいのでしょう。でもうのみにしないほうがいいかもね。この本でイメージが固まることに困ってしまってる教会関係者もいることだし。

映画版は、まー、サービスデーあたりにみにいこう、という程度ですが、昔好きだったロン・ハワード監督(「アポロ13」や「ビューティフル・マインド」の監督)なので、まあみにいこうかなという程度。人間ドラマものを作るのがうまい監督だから、たぶんそつなく作ってると思うけど。

酒井順子「負け犬の遠吠え」

2006-02-09 21:32:29 | 読書
今更ですが、読んでます。

毒気を帯びたかなり鋭い指摘の数々に、真性負け犬な私は「うぅぅぅ・・・・」となること多々なのですが、あまりに鋭すぎて「そうそうそう!」とか「わかるわかる!」とか、「なんでわかるのお~」と感心しつつ笑ってしまう。自分が正真正銘掛け値無しの負け犬だとつくづく思い知らされやるせなくなると同時にかなり笑える本です。

著者は読売新聞にTVのコラムもかいてますが、毎回かなり鋭い視点&指摘&笑えるコラムで、ほんっとこの人アタマいいわ、と笑いながら感心してます。

夏目漱石「こころ」

2006-02-07 23:07:33 | 読書



ただ今の通勤のおともはなぜかこの本。まあ手近にあった未読の文庫本がたまたまこれだったからという理由なのですが。

* **********
「君は恋をしたことがありますか」
私はないと答えた。
(中略)
「君は今あの男と女を見て、冷評し(ひやかし)ましたね。あの冷評し(ひやかし)のうちには君が恋を求めながら相手を得られないという不快の声が交じっていましょう」
「そんな風に聞こえましたか」
「聞こえました。恋の満足を味わっている人はもっと暖かい声を出すものです。然し・・然し君、恋は罪悪ですよ。解っていますか」
私は急に驚かされた。何とも返事をしなかった。
* *********

中学だったか高校だったか、国語で習ったのでよく知ってはいるのですが、教科書に載っていたのは第三番目の章「先生と遺書」の部分のみで、その前の章「先生と私」「両親と私」の部分はごく短いあらすじでしか説明がなく、夏目漱石「こころ」といえばその三番目の章の印象しかないというものでした。
今回なんとなく気が向いたこともあって、よし全文よんでみようと思って読んでみたのですが、これが意外とぺージターナー。どんどん読めてしまう面白さ。
ヒューマニティだの罪悪感だの人間ドラマとしての側面が強調されてるこの作品ですが、最初から読むと、淋しげで、どこかミステリアスな雰囲気の「先生」と知り合った主人公が、「先生」の暗い過去や謎に少しづつ近づいて行こうとする、実はこれはミステリーとも読めるのではないか、と思いました。でも謎ときするだけの、単なる娯楽小説ではない。前述した人間描写があるからこそ、長く愛され名作とよばれるゆえんなのだなあ、と、今、あらためて新鮮な気持ちでよんでいます。

ひやかしを「冷評し」と書くような、今ではあまりみられない言葉遣いも新鮮。
冷評し(ひやかし)という言葉に対する、恋を知るものの「暖かい声」という比喩の対比がまた良いです。

結末はとうにわかっているけれど、そこへ至るまでのプロセスをゆっくり楽しみたいと思います。

姪っ子にあげた本

2006-02-06 13:09:36 | 読書

今日は姪っ子の誕生日です。11歳だよ、11歳。春には小学校6年生だよ、もう。
早いなー。この前まで「人間のミニチュアサイズ」だったのに、足のサイズもう私とおんなじだよ。身長だって5センチくらいしか違わないし。私が小さいっていうのもあるけど、このぶんだと抜かされる日も近い。

さてプレゼントは迷いました。思春期入り口にさしかかり、物の見方感じ方も一筋縄ではいかなくなっているため、非常に難しい。
洋服や身につけるものは気に入らないとつけないし、文房具はいっぱいもってるし・・・・・ってことで、週末さんざんお店をぐーるぐるした末、結局またも本に決定。クリスマスと同じで安直なのですが、それなら私の得意分野でもあるし、選ぶのにつらさを感じにくい分野だったので。
クリスマスにあげた「チャーリーとチョコレート工場」が好評だったため、誕生日はその続編にあたる「ガラスの大エレベーター」にしちゃおうかと安易に考えていたのですが、タイムリミットのせまった昨日の朝、ふと広げた朝刊の書評欄にて「おお!これがよいではないか!」と、即決。

書店に駆け込んで買ったのは
「星のカギ、魔法の小箱―小谷真理のファンタジー&SF案内」
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4120036944/249-2766318-3491516)
です。
この本はそのタイトル通りファンタジー&SF評論家の小谷真理がこどもむけに60冊を紹介した本です。読売新聞でずっと連載されてたものの単行本化なのだけど、文章がよみやすいし、挿絵のネコ版画がかわいいし、連載時から毎週楽しみに読んでました。
小谷真理さんの文章は、平易な言葉でよみやすく、「そうそうそう!」と思えることやするどいことをいうので好きです。ってかこの連載でファンになりました。

前回あげた「チャーリーとチョコレート工場」もそうだったけど、基本的に「自分が読みたい物を人にあげる」なのよね、実は。「人にあげる名目で自分が(借りて)読む」っていう思惑。ははは。

話それるけど週末行った輸入食材やさんで「ワンカのチョコレート」売ってたー。おもわず3個も購入。もちろん目当てはGoldenTicketさ。