松永知恵美写真展
いのち-誕生をみつめて
生きてることが空気のように当たり前に思ってしまうけど、実は、
生きて今ここに自分が在ることってすごいことなんだ、と、感じることができる写真展。
私が毎日会社に通う通り道に、カメラのオリンパスのギャラリーがあります。
いろいろな写真展を開催しているのですが、今開催しているのが上記の写真展。
お母さんの身体から顔だけ出している赤ちゃんの写真、羊水に濡れてへその緒がついたままの赤ちゃんの写真など、出産の場にたちあって、赤ちゃんがこの世に産まれ出る瞬間を撮り続けている松永知恵美さんの、写真展です。
赤ちゃんというものは、まあ帝王切開という方法もありますが、産まれ方というのはみな同じものですよね。母親の胎内で育まれ、体外に出る。
で、生まれたての赤ちゃんというのは、体の大小こそあれ、おサルさんのようにしわくちゃというのも同じ。
成長すれば顔も体も十人十色になるのだけれど、同じところから同じように生れ落ちてくる出産の瞬間というものは、たとえそれが他人のものであっても、自分も同じであったといえるのではないだろうか。
そういう意味で、これら出産の瞬間の写真というものは、自分の知らない他人を写したものでもあるが、同時に、自分が生まれた瞬間を写したものでもあるともいえると思う。
自分がこの世に生れ落ちた瞬間なんて、覚えてるひとはいない。両親が写真なりビデオになり残しておいてくれなければ、客観的にみることもできないだろう。
でも、出産には普遍性がある、ならば、この写真展で見ることが出来るのはほかならぬ自分自身の誕生の瞬間でもあるといえると思うのです。
小さなギャラリーなのですぐにみおわってしまうかと思いますが、神保町や御茶ノ水からも歩いていけますので、その近くにこられる方は、足をのばして是非見てみることをお勧めしたいです。
8月10日まで。入場無料。
オリンパスプラザの場所は
こちら