叔母が亡くなった、と従弟から連絡があった
私の母方の叔母は二人いて亡くなったのは母の末の妹
この叔母には子供がいない
連絡をくれたのは母のすぐ下の妹の子供、つまり私の従弟で、近くに暮らしていて付き合いも深かった
叔母には子供がいないので私たち姉妹や従弟たちが小さい頃はずいぶん可愛がってもらった
私たちが結婚出産してからも度々足を運んで子供たちを可愛がってくれた
子供が好きだったんだなと改めて思い出す
叔母は15年前くも膜下出血で倒れ、意識が戻らないまま昨日息を引き取った
15年間植物状態だったわけで、この長さに改めて驚いている
叔母が倒れた時はまだ私の両親も健在で二人してお見舞いにも行っていた
その後私の両親が相次いで亡くなりもう何年も経つけど、その間も叔母はずっと眠り続けていたのだ
義母にその話をすると
「そう、よかったわね、亡くなって」
と言う
91歳の義母の淡々とした言葉だった
もう十分生きたからいつ死んでもいいけれど、命が続く限り生きなければならないという辛さが伝わってくる
従弟からのメッセージに
「やっと亡くなりました。長かったです」
とあった
これは決して悪い意味ではなく本人も周囲の人も “お疲れ様” の気持ちなのではないかしら