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精神障害者の就労支援、1年試用企業に助成金…政府方針

政府は6日、精神障害者の就労を支援するため、企業が将来の正規雇用を目指して精神障害者を試用する場合、企業に助成金を支払う制度を新設する方針を固めた。

 2008年度にも導入する。精神障害者の雇用は増加傾向にあるが、健常者に比べて仕事に慣れるのに時間がかかることもあって、途中退職する事例が多い。新制度では試用期間に時間をかけて仕事を習得しやすくすることで、雇用拡大と、定着率上昇を図る。

 新制度の名称は「精神障害者ステップアップ雇用奨励金(仮称)」。就労支援策としては、フリーターを対象に、週20時間以上3か月間、試行的に就業させる企業に、月4万円の助成金を出す「トライアル雇用」制度がある。政府は、この制度を利用したフリーターの8割が正規雇用につながっている実績を踏まえ、これを参考にした新制度を創設することにした。

 具体的には、精神障害者を週10時間以上20時間未満で、1年間試用する企業を対象に、1人あたり月額2万5000円を支給する。福祉作業所などは「障害者との雇用関係ではない」として、対象外となる。08年度で約3億3000万円の予算を見込んでいる。

 厚生労働省によると、成人の精神障害者数は約174万人(05年調査)。就職者数は00年度に1614人だったが、年々増加し、06年度には前年度比44・5%増の6739人。ただ、就職しても長続きせずに退職する事例も目立つという。

(2007年12月6日 読売新聞)
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