期待の2歳馬紹介⑥

父ディープインパクト　母リーチフォーザムーン　牡馬　美浦・藤沢和厩舎

・血統面
　12年はリーディングに輝き名実共にトップサイヤーとなったディープインパクト。それまでは
　アベレージは高いけど大物輩出はイマイチという印象もありましたが、昨年クラシック5つの
　うち3つを持っていったのですから、もう繁殖の質が高いからというケチも付けられないかな。
　そういう訳で一口的にも如何にディープ産駒を確保出来るかというのが重要になってくるの
　ですが価格が高騰しても、人気が高くキャロットでは目ぼしいディープ産は簡単には確保
　出来ないという状況。そういう意味ではセカンドクラブの位置付けで使っている東サラで4頭の
　ディープ産駒を募集してくれたのはありがたいところ。実際どれも一長一短で飛びつくような
　タイプは居なかったのですが、その中で一番良いと思えたのが当馬。母は現役時代に1勝
　のみですがG1で3着の実績があり血統的にも兄弟にアグネスデジタルがいるまずまずの血統。
　ただ、如何せん繁殖牝馬として実績が出ておらず、上の兄弟は何れも米国のトップサイヤーを
　配され日本に輸入されながら4頭で中央で挙げた勝ち鞍は合計1勝と惨憺たる結果。その辺も
　あってか価格はディープ牡馬にしては安い3000万円台なのかな。牝系自体は決して悪くないし、
　父がディープに変わって産駒傾向がガラッと変わることを期待したい。

・馬体面
　薄手ですが形の綺麗な如何にもディープ産駒という馬体。募集時は420キロ弱と小柄ですが、
　今後の成長を考えれば問題ない範囲と判断して、先行募集で申し込み。結果的に早々に
　満口になったので人気読みは間違っていなかったかと。成長過程で牧場から再三、厚みが
　出てきて欲しいという内容のコメントが出ており、ちょっと不安もありますが、直近の更新では
　458キロと随分と大きくなってきました。バランスが非常に良い馬ですが、今はちょっと腰が
　高く、少し崩れてきた感じもあるので、ここからもう一回り成長してボリュームが出てくれば
　理想的かな。まあ、ディープ産駒は馬体の良し悪しよりも動かしてみてどうかってことのが
　重要なんでしょうけど。
　
・厩舎面
　以前の様な絶対リーディング、大舞台の常連という感じではなくなっていますが、それでも
　昨年は関東リーディングを獲得し依然、存在感のある藤沢厩舎。一口的には使い方等で
　賛否が多い方ですが自分的には藤沢厩舎の馬に出資する様になったのが、最近という
　こともあり、放置プレイが凄いみたいなイメージはあんまり無いんですよね。今年の東サラ
　募集馬で出来の良い馬は藤沢先生のところに偏ったな～という印象があるので、その中
　でも良い結果を出して欲しいですね。

・現状期待度：★★★
　結局、この世代で出資しているディープ牡馬は当馬1頭に。それだけに掛ける期待も大きい
　ですが、母が繁殖として結果を出していないことや、現状でまだまだ良化の余地を残した
　馬体など、半信半疑な点が多いのも確か。今のところはアクシデントもなく順調に進めて
　いますけど、早くから始動はせず、ジックリと成長を促す方がベターかな？期待が大きい
　だけにもっともっと変わってきて欲しい気持ちが強いですね。