『パリは燃えているか』を脳内再生しながらキィワードを読み解こう
・アインシュタインの奇跡の都市
・R・オッペンハイマー
・パグウォッシュ会議
・ブラックショールズ方程式
・ロシア金融危機・・LTCMの破綻
・グリンスパン
・核保有9か国
1905年、アインシュタインは4つの論文を相次いで発表した。それぞれ「光電効果」「ブラウン運動」「特殊相対性理論」「質量とエネルギーの等価性」についての新発見であり、1つ目の光電効果についての論文でアインシュタインはノーベル賞を受賞。
残る論文も世界全体に大きな影響を与えた(後述)
第二次世界大戦のさなか「ドイツが原爆を開発している」との情報(誤情報?)から、当時米国に亡命していたアインシュタインは「米国も原爆を開発すべきだ」と時の大統領ルーズベルトに書簡を送る。
のちにアインシュタインはこのことで大きな後悔に苛まれる。
アインシュタインたち科学者からの訴えを容れて米国がスタートさせた原爆開発「マンハッタン計画」。
そのプロジェクトの中で多くの科学者たちをまとめ上げたのがオッペンハイマーであり、彼なしには1945に原爆が完成することはなかっただろう。(オッペンハイマーも後に原爆開発を後悔)
冷戦構造化に移行し、米ソは大規模な原水爆開発競争に乗り出す。
アインシュタインを含め、危機感を覚えた世界の賢人・科学者たちはパグウォッシュ会議において核兵器は絶対悪であり廃絶すべきであると声明。以後も核兵器廃絶の努力は続けられている。
一方、アインシュタインの、奇跡の論文の一つであった「ブラウン運動についての発見(水溶液中の粒子の運動は方程式で計算できる)」は予想されていなかった用途、つまり金融工学に活用され、株価の値動き予想に活用されることとなった。
これを定式化したものがブラックショールズ方程式だ。
この発見によって米国マネタリストは勃興を見たが、いっぽう方程式で読み切れない不確定要素(例えばロシア金融危機)によって、ブラックショールズ方程式による絶対負けない株運用にもほころびが出てしまうのだ。
『勇気』とは何か!? 『恐怖』を我が物とすることじゃッ!