セイバーメトリクスと言う言葉を初めて耳にした
セイバーメトリクスとは、野球ライターで野球史研究家・野球統計の専門家である ビルジェームズによって1970年代に提唱されたものらしい 野球には、様々な価値基準・指標が存在するが、セイバーメトリクスではこれらの重要性を数値から客観的に分析した。 しかし、野球を知っているものならば常識でもあるはずのバント・スチールの効力を否定するなど 野球の従来の伝統的価値観をも覆すものである。
セイバーメトリクスの公式は以下の通りである
★Park Effect★
本拠地での平均得点÷他球場での平均得点 (平均得点は、自チームと相手チームの得点を合計し、試合数で割ったもの) 求める値は、どの球場に打者が有利か算出するもの
★FIP★(Fielding Independent Pitching)
FIP={(本塁打×13)+(四球-故意四球+死球)×3-(奪三振×2)}÷投球回数+3.12 FIPは四球・三振・被本塁打など投手の責任のみの指票で安打などは、守備の上手さに左右される事があるので大胆にそういったものを省いた、投手の指標です
★IR%★(Inherited Runners)
IR%=IR生還数÷IR(登板時に背負っている走者の数)×100 前の投手が残していった走者をホームに生還させてしまった割合です
★BB/K★
BB/K=四球÷三振 四球が多く、三振の少ない選球眼の良い選手をピックアップできる指標です。
★IsoP★(Isolated Power)
IsoP=(長打率-打率) 長打の割合を比較する指標
★BB/9★
BB/9=(与四球×9)÷投球回数 1試合当り何個の四球を与えるかの指標
★XR★(eXtrapolated Runs)
XR=0.5×単打+0.72×二塁打+1.04×三塁打+1.44×本塁打+0.34×(四球+死球-故意四球)+0.25×故意四球+0.18×盗塁-0.32×盗塁死-0.09×(打数-安打-三振)-0.098×三振-0.37×併殺打+0.37×犠飛+0.04×犠打 長い式ですが、重回帰分析を使って、得点への影響に係わる、打席の結果の各要素の係数を求めたものです。 打者の得点を挙げるための能力の高さが比較できます。
★HR/9★
HR/9=(被本塁打×9)÷投球回数 1試合当りに何本の本塁打を打たれたかという指標
★AGSc★(Average Game Score)
AGSc={(50×先発登板数+アウト数+4回以降イニングを完了させた数)×2+奪三振数-被安打×2-自責点×4-(失点-自責点)×2ー与四球}÷先発登板数 先発投手の能力を測る指標です。先発したときの成績を加減算して評価します。
★GPA★(Gros Prodction Average)
GPA=(出塁率×1.8+長打率)÷4 この指標は、出塁率と長打率の比率を1.8:1で評価した長打率と出塁率です
★NOI★(New Offense Index)
NOI=(出塁率+長打率÷3)×1000 野球に勝つ為には得点が必要であり、その得点に最も寄与するのは、出塁率と長打率です。ただ単純に足し合わせて評価するのがOPSです このOPSは、長打率と出塁率を同等に評価しますが どちらが重要かと言う観点から生まれた指標がこのNOIです 出塁率は長打率より3倍の価値があるいう考えです。
★BANIP★(Batting Average Ball In Park)
BABIP=(被安打-被本塁打)÷(投球回数×2.8+被安打-被本塁打-奪三振) 打者と同様ですが、本塁打以外でフィールドに飛んだ打球がヒットになる割合です 安打になるかならないかは、味方の守備位置や状況によって異なるため、その投手の真の実力を指標では、無く運に左右される物である。
★OPS★(On Base Plus Slugging Percentag)
OPS=(出塁率+長打率) 得点を挙げるのに最も相関が高いといわれる指標であるセイバーメトリクスの最も基本になる指標です
★WHIP★(Walks Plus Hits Divided By Lnnings Pitched)
WHIP=(被安打+与四死球)÷投球回数 1イニングで走者を何人だすかという指標
★LOB%★(Left On Base Percentage)
LOB%=(被安打+与四死球-失点)÷{被安打+与四死球-(被本塁打×1.4)} ランナーを出したが、失点をしなかった投手が良い成績となる指標
★P-S★(Power-Speed-Nember)
P-S=(本塁打×盗塁×2)÷(本塁打+盗塁) 本塁打を打てて、かつ、盗塁もできるという選手を評価する指標 数値が多きほどパワーとスピードを兼ね備えたバッターである。
★K/9★
K/9=(奪三振数×9)÷投球回数 1試合あたりの奪三振数を見る指標
★IsoD★(Isolated Discipline)
IsoD=出塁率-打率 安打以外での出塁率です 選球眼をみるための指標で、1割を超えると優秀といわれています。
★SecA★(Secondary Average)
SecA=(塁打-安打+四球+盗塁-盗塁死)÷打数 打率から、長打の要素を抽出したもので、盗塁の要素が含まれますが、長打の多い打者の成績をみる指標になります
★PA/K★
PA/K=打席数÷三振数 1三振を喫するに要する打数の指標
★RC★(Run Created )
RC={(A+2.4×C)×(B+3×C)}÷(9×C)-0.9×C この指標は、A=安打+四死球-盗塁死-併殺打 B=塁打+{0.24×(四球-故意四球+死球)}+0.62×盗塁+{0.5×(犠打+犠飛)}-0.03×三振 C=打数+四死球+犠打+犠飛 要するにA=出塁 B=進塁 C=機会を表しています
★RC27★
RC27=(RC×27)÷(打数-安打+犠打+犠飛+盗塁死+併殺打) RCの変形型です チームのすべての打者が当該の打者と仮定した時に、1試合で何点取れるかを示した指標
★DIPS2.0★
DIPS2.0=(ゴロ×0.05+外野フライ×0.251+ライナー×0.224-内野フライ×0.041ー奪三振×0.12+与死球×0.316+与四球×0.43)×9÷投球回数 DIPSが本塁打・四死球・三振のみが投手の責任であるとした指標に対してDIPS2.0は、打球の性質によって評価するDISPの進化版です(打球の性質とは、ゴロ・ライナー・フライといったものです)打たせて取る投手にとっては、公平は指標です
★TA★(Total Average)
TA=(塁打+四球+死球+盗塁-盗塁死)÷(打数-安打+盗塁死+併殺打) この指数は、打者がアウトを一つ取られるまで塁をいくつ稼げるかと言う指標 この指標が1000を超えるとワンアウト取られるまで常に塁を一つゲットする事になります
今まで長々書いた公式は、ほんの一部に過ぎませんが 今現在大リーグでは、選手獲得の評価に大きく係わっている指標です データ野球は、どうもなぁ~と思っている人も沢山居ると思いますが こういった普段目に付かない指標で選手の評価があがるのであればいいことだと思う こんな観方もあるのだと感心させられた次第である。