久喜市長 田中 暄二(たなか けんじ) ~久喜市の発展のために~

職員一丸となって日々公務に励んでいます。

日々の公務や生活を通じ、感じたり考えたりしたことを発信していきます。

石川啄木と中原中也 (その2)

2013年09月15日 | 日記
昨日に続き、本日は中原中也。

明治40年、医師の長男として山口市に生まれ。
8歳の時に、弟の亜郎が亡くなる。
その死を歌ったのが最初の詩作と中也自身が書いています。

私は、昔、山口市湯田温泉に泊まり、翌朝、中原中也記念館を訪れる予定でありましたが、果たすことができず、今でも残念に思っています。

中原家は、代々毛利家の家臣でありましたが、中也の酒ぐせの悪さは仲間内では有名だったといいます。

さて、以下は、中也の有名な代表作『汚れちまった悲しみに』です。

 汚れちまった悲しみに
 今日も小雪の降りかかる
 汚れちまった悲しみに
 今日も風さえ吹きすぎる

 汚れちまった悲しみに
 たとえば狐の皮衣
 汚れちまった悲しみは
 小雪のかかってちぢこまる

 汚れちまった悲しみは
 なにのぞむなくねがうなく
 汚れちまった悲しみは
 倦怠のうちに死を夢む

 汚れちまった悲しみに
 いたいたしくも怖気づき
 汚れちまった悲しみに
 なすところもなく日は暮れる


啄木と中也に共通しているのは、挫折の連続の中で、残念ながら早死にしたことです。

私は、作品の中から、案外素直な気持ちが感じられる中也のほうが好きだなぁ。

あなたは、いかがですか?

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