多聞月記

シルクドゥソレイユのドラリオンをきっかけに中国雑技、サーカス好きになったおっちゃんの月記

第44回モンテカルロサーカスフェスティバルに山東省雑技団参加!そしてついに日本のサーカス団からも日本人が出場!!!

2019-07-06 17:17:07 | サーカスニュース
第44回モンテカルロサーカスフェスティバルは2020年1月16日から26日にかけて開催されることが発表されてチケット販売も始まったみたいです!
チケットの購入方法とか詳しくはこちらの公式ホームページをご覧ください.
と,別に私はそれほどこの大会をすごいものだとして扱ってないのですが
今回だけは実はかなり注目に値するものになっているのです!ひょっとしたら2020年は日本のサーカスを一層盛り上げるきっかりになるかもしれないという期待もこめて.
そしてその嵐の中心にいるのは,日本最大のサーカス,木下大サーカス!ではなく
規模だけでいうなら小さいハッピードリームサーカス\(^o^)/
なのです.
というのもなんとなんと!!
アップされたポスター写真を見てみてください.

右下!そう右下です!!
日本人サーカス芸人の中でかなり若い部類にはいる(というかたぶん現役最年少やと思うんやけど調べてないんで),ハッピードリームサーカスの嵐が
蹬人(イカリアンゲーム)でスペインでの勢いのままに一気にモンテカルロサーカスフェスティバルの頂点を目指すんです!!
以前,木下大サーカスの社長は「日本人で日本の演目でモンテカルロサーカスフェスティバルを目指す」と宣言されて,その後その様子はなし
何年か経った去年,トークイベントでそのことについても質問してみると,
「出ることはいつでもできる.ただ出る以上は何等かの賞をとれる状態で出たい,それだけの準備をするとなると,公演をやりながら行うのに準備に時間と
コスト(出場期間中の通常公演への影響も含めて)がかかるので実現できていない」
というお話でした.
が,
そこに颯爽と登場し,一気に駆け上がっていっているのがなんとハッピードリームサーカス!!
これ,物語やと最高に盛り上がりますよね.
ただ誤解を招かないように補足しておくと,公演のスタイルの違いがあります.
ハッピードリームサーカスのショーは基本演目が変わろうが成り立つスタイル.いうなれば演目というピースを並べているだけ.
それに対して,木下大サーカス,特に日本人パートは複数のバリエーションを持つとはいえ,一つの流れで演じられるスタイルな上に
ショー全体の流れを進行する部分にも日本人がいろんな形でかかわっているので,複数の日本人芸人が抜けることは公演自体ができなくなる
可能性も持っているんですよね.こういうサーカスとしてもショーのやり方も大きい分,いろんな意味で小回りが利きにくい.
一方,ハッピードリームサーカスの場合は融通がいくらでもきく強みを最大限に活かした一手だと思います.
どっちがいいとかではなく,そういう互いに違うスタイルのサーカスが日本にあることは
サーカスが少ないという状況の中では数少ない嬉しい状況だと思ってます.

さて肝心の嵐の演技ですが,以前の大会の様子,ちょうどこの大会の直後にも貼り付けましたが,再度貼っておきます.
Martinez Brothers. Икарийские игры. Колумбия/ Япония

ハッピードリームサーカスを昔から見ている人にとっては,ロバと一緒に出てた小さな子供が,クラウンアクトで
お客さんのようにステージに上げられた子供が見事なトランポリン芸を見せてた子供が,ここまで大きくなったのか~って懐かしむ気持ちも沸いてくるんじゃないでしょうか.
モンテカルロまではまだまだ時間はあります.
演技自体もさらにどう進化させてくるか楽しみです.
彼らの演技は純粋に凄さを突き詰めていく感じで私は好きです.今のサーカスの演目が失いつつあるようなものです.

で,です.
出場する以上は,やはり頂点目指すわけだと思うんですが
毎年出場している中国からはいったい誰が出るのか.気になるところですが,見た瞬間に分かりました(笑)

はい,山東省雑技団ですね.
シルクドゥソレイユのマイケルジャクソンのショーに出てた演目.
そいつを持ってくるみたいですね.
この山東省雑技団というのはシルクドゥソレイユとの繋がりがめっちゃ深くて
例えばドラリオンのハンドバランシングを演じていたイェミンジュも山東省雑技団,そしてアリーナのドラリオンに出演してた雑技は全て山東省雑技団なんです.
それだけでなくモンテカルロサーカスフェスティバルでゴールデンクラウンを1984年と1997年の2回受賞していて,
そういったことを総合するとかなりの強敵です.本来は.
ただね~
私個人としては持っていくならこの演目じゃないでしょ~とか思ったりするんですよね~
というわけで動画をはっときます.

そしてもうひと演目は中国らしい转蝶(皿回し)
こっちのが私は好きなんですが,気になるのは最新動画として最近アップされたもの.
なぜこの演目をこうした。。。とか思う.そんな動画がこちら.

いろんな意味で挑戦的です(笑)
他の演目は全く見てませんが,金銀銅のどこかのクラウンに絡んでくるとは思うので
そういう意味で物差しにはなると思うんです.
勝機は確実にある!
と,私は思ってます.
あと警戒すべきは動物でしょうね.
モンテカルロサーカスフェスティバルは不思議なぐらい動物押しなんです.
私も全面的に動物サーカスを応援する立場です.象だろうとライオンだろうと,馬もネズミも全て.
ただですね,じゃあゴールデンクラウンもんかな?ってなると。。。
私もそこまで動物の演技を見まくってないんですが,こうじゃれあってるのが多いしね.
演技として見た時の驚きでは停滞感がぬぐえない.
ただそれでも金を取ってくるので,王女の趣味もあるのかも.
なのでそのあたりが対抗かな~なんて.

とはいえ
ある意味,2020年に日本のサーカス史上にとってこれまでにないビックイベントがあるようなものです.
日本のサーカス界全体でこのチャンスをうまくいかして,2020年をオリンピックではなく,サーカスの年に変えて欲しいです.
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西双版纳のフランクドラグー... | トップ | X showはメインじゃない,杭... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿