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凡愚のつぶやき

愚かなおろかな凡愚の、日々を気が向いたときに、つづってます。ようこそ!

木材を多用した効果?

2011-05-08 00:15:15 | 建築
夏をエアコンなしで凌げるだろうか?

去年の夏は暑かった。
金をかけずに、暑さをしのぐ方法は昨年も書いたが、どうしても耐えられない日がある。
愚庵は、エアコンなしだったので、しのげるかどうか心配だったが、扇風機だけでなんとか凌いだ。
下の図は盛夏8月の園部の気温グラフだが、35度を超える日が続き、寝苦しかったのを思い出す。


201008kionsonobe_2
夜は、気温が25度を下回るが、家の中は昼間の熱が残っているのでそう簡単には室内温度は下がらない。


20100918ondo
この図は、建築してくださった設計者のカンバヤシさんから借りたデジタル温湿度計のデータをグラフ化したものである。
昨年の9月18,19日の2日分である。外部気温は近くのアメダスデータである。
外部気温が32度になっても、室内は3度程度低く、木材を多用したことの効果だろうか。

しかし、夜間は室内気温が25度を上回り、寝苦しかったことを裏付けている。
特に2階は、壁が風の通り道を遮っており、失敗してしまった。1階は風通しがよく快適なのだが。

金のかからない暑さをしのぐ方法を、今年は昨年以上に真剣に、しかし楽しみながら、考えようと思う。




新居の実際(火災保険)

2011-03-04 18:16:56 | 建築
建築工事 完成! おめでとう!

となったら、いろいろやることがあります。
以前に書きましたが、祝い返しや新築招待、精算、登記、家財購入、引っ越し、などなど。

その後にやってくるのが、火災保険への加入、というものです。
戸建てでも、20万から30万円くらいはかかる。(大きな家はもっともっとかかります)
さらに、地震保険もセットしないと、地震時の保険がでないのです。
しかも、入っても、火災保険の支払限度額の半分までしかでないのです。


加えて、ご存じかもしれませんが、住宅の火災保険の補償対象に「宅地」はどこにも見あたりません。
建物本体と家財には、保険が適用されるのですが、よう壁や地盤そのもの、塀なんかは、対象外なのです。
当然、よう壁と建物は、一体不可分の場合が多く、建物を直すには、よう壁もセットで直さざるを得ないことが多いのですが、よう壁と地盤の補強、建物の基礎や杭の補強や補修が生じた場合は、膨大な費用が発生し、上記のような金額では、とても支払えるものではありません。

参考
地震保険はあてにならない(ないよりましですが)
http://www.ohta-geo.co.jp/reports/002/takuti_kouji2.html

”一般的なサラリーマンは住宅ローンを組んではいけない”
http://blog.livedoor.jp/ohta_geo/archives/51301385.html


ならば、どうするべきなのか?

上にもいわれているとおり、自衛するしかないのです。

その方法は、いろいろあります。

① 地震の起きない土地にすむ   → 日本では不可能!
② 地震で絶対壊れない構造の建物に住む → 高額になり、平凡なサラリーマンには無理
③ 最小限の費用で最小の被害に納める → 方法はたくさんあります。
  古い家は耐震診断必須です。
  その上で、建物の耐震補強はするべし。

  地盤の補強は、地盤保証会社の言うことは、うのみに信用すべからず。
  周辺地盤性状や液状化危険度、土砂災害ハザードマップでのリスク認知や、地質専門家等による地盤診断などをしてもら  うべし。

  地盤保険というのもありますが、不同沈下に対する補償が対象であり、地震に伴う地滑りやよう壁崩壊に伴う地盤変動まで  は入っていないことが多いと思います。
  http://www.jiban.co.jp/pamphlet/images/pamph_ThePERFECT10.pdf


  地盤の補強、特によう壁や背後の斜面に関する防災工事は、費用や専門知識が必要です。

  住宅系のメーカーには、この手の専門家は少なく、地質業者や土木業者の分野になります。
  そして、費用が生半可な金額ではすまなくなります。

  果たして、いい解決方法があるのでしょうか?

  あるのです!  時間切れで、すいません、それは、次回に。  合掌


土地の話1

2011-02-08 16:33:57 | 建築
愚庵の基礎工事をやっていただいのは、ちょうご1年前のことである。
寒中で、一生懸命コンクリートを流し込んでおられました。

以前、土木に関わったことがあるため、毎日、興味深く眺めておりました。
それこそ、現場監督のように・・・。迷惑だったろうと思います。

建て方に比べて、基礎に関心を持つ施主は少ないそうです。
場所決めと土地の購入が終われば、安心されてしまうのでしょう。

しかし、この日本において、確実に安全、といえる土地はどこにもありません。
そのなかで、少しでもリスクの低い土地を求めるのでしょうが、地盤や大きな樹木は動かない、という日本人独特の思いこみがあるらしく、平らな土地に、少しの疑念も抱かない方が多いようです。

お住まいの土地が、もしも○○団地、たとえば夕陽丘とかみどりとか、明らかに新たに開発された土地は、かなりの割合で地震時に家が傾いてしまうでしょう。
なにごとも諸行無常、と諦観されている方はさておき、ローンの残っているサラリーマンやこれから家を建てようとされている方は、「隠された土地のリスク」を知っておいても、よいのではないでしょうか?
ガンで死亡する度合いを誰しも知りたくはないでしょうが、知っておけば対策もとれ、生き方も変わることでしょう。

今回は、地震時に崩れ去ってしまうかもしれない土地について、ふれてみます。

5年ほど前に、国が検討していた宅地の耐震化という施策があります。
その検討中に公表された図が下記です。
ぼけてしまってよくわかりませんが、大都市近郊はご多分に漏れず、谷を埋めて平坦な土地が造成され、人口密集地になっています。埋めた、(梅田も実はそうらしい)つまり、人間が土を上から投げ込んでならして作った土地が、団地などとして販売されました。

Daikibomorido

計算で危険と判定された土地(ある業者の試算)

知らなかった危険な谷埋め盛土
http://f-kankyo.blogdehp.ne.jp/article/13243377.html

埋め立て地が、地震時に被災するのは、大昔からわかっているのですが、ブルドーザーで締めたのだから大丈夫、なんて思ってらっしゃるのであれば、それは勘違いどす。
自然の万年単位の時間による締め固めと、機械のそれとは、天と地の差があります。
田圃や池、沢を埋めた土地、というのはさらに危ないことは明白です。

阪神淡路大進震災や中越地震、宮城沖地震、などで団地の宅地が地滑りを起こして大変なことになったのは、ご記憶の方もあるでしょう。
たとえば、中越地震のときの団地の被災風景
http://www.risk-lab.net/erathquake/earthquake/earthquake01.html

不安にさせるつもりはありません。
不安を認知し、対処方法を知れば、いろんなやり方もあります。
下記のサイトなんかに詳しく乗っています。ほかにもいっぱいあります。
どうか、その時になって、まさか我が家が、と悔いなきよう。

 あんしん宅地
  http://www.xn--l8jzb9jb9350cdpf.jp/shamen.htm



                    合  掌



新居の実際(雪止め)

2011-01-22 23:10:00 | 建築
この冬は、園部にしては雪がよく積もります。
1月に入ってから、完全に雪が消えたことはないように感じているほどです。

そんな雪ですが、当然、家の屋根、特に北側には多くの雪が遅くまで残り、温度が上がると、勢いよく滑り落ちてきます。
愚案は、2階の切り妻造り、しかも玄関が北東の隅にあるので、雪が落ちてくるのです。
下屋があるので、その上に落ちるため、直接、雪が当たることはありませんが、どきっとすることがあります。

それよりも、下屋の瓦が割れてしまわないかと心配になるのです。
室内で聞いていると、結構大きな音がするからです。

実は、愚庵には、雪止めを付けていません。
建設費用をケチったためでもありますが、園部では雪は大して積もらないし、古い家の屋根にはほとんど雪止めがついていないし、美観的にもないようがすっきりしているので、凡愚は付けなかったのです。

豪雪地帯だと、雪止めを付けると、屋根が傷むし、貯まった雪が一気に落ちてしまい、逆に危ない、という考え方や、雪下ろしの際の足場の確保に雪止めが有効、と言う意見もありました。

凡愚の場合、年に数回、10cm程度積もる当地方では、隣家への落雪の影響や、通行人への危険、落ちて積もった雪があることによって困ること、などがない限り、雪止めはなくてもよいのでは? と思っています。

最近だと、太陽光パネルをつけるのに邪魔になるという意見もありますが、愚庵の場合は、無縁です。

でも、少雪地帯では一般的に、危険防止上、雪止めはつけた方が無難なようです。


参考:金属屋根の雪止めの設計方法が詳しく説明されています。
    http://www.kinzoku-yane.or.jp/technical/pdf/no254.pdf


変人である凡愚は、あえてつけませんでした。
将来、困ることがあるかもしれませんが、そのときを楽しみにしておくことにします (-_-)

                                




追記

屋根が長いお寺の本堂のような場合、少雪地帯であっても、屋根から落ちた雪は、北側は特に長期間融けません。
でも、お寺のように境内が広い場合は、雪止めは、屋根の寿命の長さからいってもないほうがいいように思います。
実際についているお寺も見た記憶がありません。(あったらごめんなさい)

知り合いの東北のお寺では、本堂からの落雪が、庫裏の壁を突き破って死ぬかと思った、と聞いたことがあります。
自治体によっては、雪止め設置基準なんてのもあるほどです。
豪雪地帯の屋根事情は、凡愚には到底わかりえません。





新居の実際(木の割れ)

2010-09-14 08:26:03 | 建築
建築でお世話になったD建築の設計課長さんから、温度計をお借りしました。

データロガになっており、USBで吸い出せる方式のものです。

いろんなところにおいて、データを実測しています。
分析は、設計課長さんにおまかせで、楽しみです。

湿度も同時に計れます。

湿度で気になることは、梁や柱の木割れです。
木は、割れ、反り、痩せ、隙間がでる、ものだそうです。

注意して、見聞きしていますが、今のところ大きな割れは見えません。
大壁なので、壁の中で割れているのかもしれませんが、梁見せの部分にはあまり見えません(できれば、見たくありません)。

いい木を選んでくれた材木屋さんに感謝しています。

京都府産材(福知山あたり)であること、含水率20%(人工)であること、特1等材(無節より割れにくい)、などなど、いろいろ要因はあるのでしょう。いずれにしても、永く持つ家であってほしいものです。

設計課長さんによると、夏に上棟すると割れやすく、冬に上棟するとそれほど割れない、とのこと。

伐られても、生きている木に寄り添いながら、生かせていただいている、そんな木がする家です。  合掌





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