いま、裏のお墓に隣接して御座った多分、ムクノキが伐採されている。
小出の殿様が植えたらしい、旧河川堤防上の巨木だ。
以前は列状に植えられていたが、最後の一本となっていた。
落雷にあったり、根を切られたりしたためか、中は腐って空洞となり、皮一枚で繋がっていた感じで、倒木の危険性があるということで南丹市が伐採することになった。
ただ、幹周りは大人4人程度もあったので、根張も相当広範囲であろうから、その陥没が危惧されるので、完全には伐らず、1.5m位を残すことになった。(萠芽を期待!)
何しろ、車の入らない住宅地の真ん中なので、ひたすらチェーンソーで細かく切り出す作業をされている。家やお墓に当たらないよう、最新の注意を払いながら。
もう作業5日めに突入です。恐れいります。
400年の時間が過ぎているが、幹のなかは赤茶色の芯材となっており、相当硬そうです。
作業員さんは、芯材のうち、さらに栄養分が抜けてかちかちになった部分を「じん」と呼ぶのだと教えてくださった。どんな漢字を書くのかな? 尽? 腎? 心? 真? 髑?
切ったばかりだが、その「じん」なる材は、乾燥しきっているのですぐにも燃やせる、しかも火持ちが良い!と言われたので、その日のうちに試してみました。
すると、なかなか火が移らないが、着火すると、3時間程度(20cm角)は燃え続けました。
産廃にするので、よかったら持って行って!と言われたので、いただきました。
なんと、ありがたい!
生き続けてくれたムクノキ、そして植えた小出の殿様、残してくれた地域のご先祖様、
なむあみだぶつ、なむあみだぶつ あったかいです!