時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

口腔内を保全する緊急工事

2021年09月12日 | 時のつれづれ・長月 

多摩爺の「時のつれづれ(長月の17)」
口腔内を保全する緊急工事

昨夜、晩メシを食ってる最中に・・・ その事件は起こった。
いやはや、恥ずかしいやら、情けないやら、
目の前でメシを食ってる女房と目と目が合うと、そのまま固まってしまった。
好物のロールキャベツに、勢いよくかぶりついた瞬間、口の中に嫌ぁぁ・・・ な鈍痛があったのだ。

舌触りによると、なんとなく下の前歯が、1本ぐらついている。
すぐさま洗面所に行って、口をゆすいで鏡を見てみると、幸いなことに出血は無かったが、
真ん中から1本右の下の前歯が、ちょっとだけ長く伸びていて、触ってみるとグラグラしている。

たぶん、根っこの部分が折れたんだろうが、歯茎には引っ付いていて、
ギリギリ抜けてはなかった。

なんとか口をゆすぐことはできるが、歯ブラシで歯磨きすると抜けてしまいそうなので、
液体の薬用デンタルリンスで口をゆすいで、早々に床に就き、
なるべく負担がかからない姿勢で休むことにした。

翌朝も、薬用のデンタルリンスで念入りに口をゆすぎ、近所の歯医者さんが開く時間をまった。
私の住むマンションは幸いなことに、マンションのメインエントランスをでて、
片道30メートル以内に歯医者が4軒あって、
50メートル以内にコンビニが3軒、パン屋さんが3軒、カレー専門店が2軒ある。

なんで似たようなお店が、そんなにあるのか?
もう少し、バランスがとれていれば嬉しいのにと思うが、
こればっかりは、私がどう思っても・・・ どうしようもできない。

まぁ、それはそれとして・・・ いつもどおりに5時半過ぎに目覚めると、
いつも通りに女房と娘の布団を上げて、いつも通りに洗濯して干して、
いつも通りに掃除してから歯医者さんに向かった。
いつもと違ってたのは、朝メシが食えなかっただけだが・・・ まっ、これは致し方ない。

一番近い歯医者さんの診療は、9時30分からだが、おそらく予約してる人がいると思ったので、
早めに自宅をでると、マンションのメインエントランスを出て約10歩、
ドアツードアで約3分ぐらいの歯医者さんに飛び込み・・・ ことの顛末を告げた。

先生(歯医者さん)は、「折れてるんだけど、抜けてないので、
瞬間接着剤で隣の歯と引っ付けてから、噛み合わせのために高さを調整します。」と言うと、
私が「お願いします。」と言う間もなく・・・ 治療は始まっていた。

治療というか、工事というか接着に約10分、接着剤が乾くまでに約10分、高さの調整に約10分、
三つの工程を合わせて30分だから、普通の歯科治療よりは、少し時間がかかったかもしれないが、
事件が起こってから、痛みはさほどなかったが、とにかく抜けないように堪えること一晩、
事態の沈静化を図る・・・ 口腔内の一部を保全する緊急工事は、
約15時間という時を経て無事に完結した。

先生からは「これで2~3年は持つと思うけど、接着剤が外れたら、また来てください。」とひと言
「なるべく前歯は軽く噛むようにして、直ぐに左右どちらかに寄せて食べてください。」と
子供を諭すような優しいアドバイスと
「お昼までは、なにも食べないでいてくださいね。」が付け加えられた。

もちろん、そのつもりだけど・・・
横で看護師さんがクスッと笑ってたのがちょっと恥ずかしい。

そして・・・ 2時間後、まずは軟らかいものからと思って、昼メシはカップ麺にしたが、
いつもは、なにも考えずに食ってたカップ麺が、
普通に食えてることが、嬉しいのなんのって・・・ まさか、この歳でそれを学ぶとは思わなかった。

2~3年後、今度ぐらついたとき・・・ 接着剤が使えれば良いが、
そうでなければ、差し歯か、ブリッジの入れ歯になるだろうと、
先生からは、脅しとも取れる話もあって、歯間ブラシを進められたので頑張ってみようと思う。

なにはともあれ・・・ 普通にメシが食えるようになって、本当に良かったと思う。
歯を抜いて、入れ歯の型を取って、1~2週間あとでないと治療できないと言われることも、
頭の片隅にあったので・・・ 本当に、本当に良かった。(やれやれ)

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