時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

頂き女子って・・・ 何者だ?

2023年09月25日 | 時のつれづれ・長月 

多摩爺の「時のつれづれ(長月の43)」
頂き女子って・・・ 何者だ?

特殊詐欺にもいろいろあるようだが、先週末のニュースや、ワイドショーで話題になっていたのは、
情に訴えて大人の男性を騙し、大金を貢いでもらうマニュアルを作って販売したり、
自らがそれを実践したりする・・・ 「頂き女子」といった、新語まで作り上げた詐欺で、
25歳の女性が逮捕されたというニュースが、けっこうな頻度で取り上げられていた。

「頂き女子」なんて、テレビ画面に出たもんだから、
バックなど高額な物を買ってもらうか、豪華な料理でもゴチになったか・・・ なんて思ってたら、
大金を貢がせたと言うんだから、これじゃカツアゲが常習の反社も真っ青である。

こういった、パパ活関係の延長線上で起こった詐欺事件を目にすると、
女房はいつも「騙された男がバカなのよ。」と・・・ 一刀両断に切って捨てるが、
騙した方が悪いのか、騙された方が悪いのか、それともどっちも悪いのか?
もちろん騙した方が悪いに決まってるが、2億円も貢がせたというから・・・ 恐るべしである。

特殊詐欺と言えば、メールやショートメッセージを使ったフィッシング詐欺だが、
女房、娘、実家の母のところには来てないようだが、
私のところには月に1~2度は来るので、
たぶん、現役時代の名簿かなにかから、漏れているのかもしれない。

ついこないだも、NTTファイナンスから留守電が入っていて、かけ直すように促していたが、
NTTファイナンスから、そういったことはあり得ないし、
基本的に登録された電話番号以外の電話には出ないので、相手と直接話すことはないが、
留守番電話でワンクッション置くことは・・・ 絶対に有りだと思うし、
実家の母を含めて、そのことは家族間で申し合わせている。

一つ気になるのは実家のことで、最近目にした詐欺で、屋根の補修詐欺があるみたいで、
壊れてるといって勝手に屋根に上り、工事らしきことをやって、お金を請求するものだったが、
母には、そういった悪徳業者が来たら、私か妹に電話するようにキツくいってあるので、
今のところ心配はないが・・・ 歳(93歳)も歳だし不安がないわけでもない。

SNSなどで、こちらから交流を求めなければ、「頂き女子」と出会うこともないが、
フィッシング詐欺や、悪徳業者は、用がなくても向こうからやってくるので、
こちらが、余程しっかりしておかないと、
直に面と向かったり、電話で応対したら、場慣れした相手だけに苦戦は免れない。

まずはネットやテレビに、こういった情報があったら見逃すことなくしっかり確認し、
その対処策を家族でしっかり共有することだと・・・ 改めて思ってしまった。

ちょっと気になったのは、25歳の「頂き女子」は、どれくらいの刑事罰になるのだろうか?
詐欺罪は、実刑になれば10年以下の懲役らしいが、
前科がなかったり、初犯の場合は3年ぐらいが相場で、執行猶予が付く場合もあるらしい。

さらに驚くのは、闇バイトで人に刃物を突きつけて強盗をした18歳の犯人が、
懲役4年半の判決を受けたとのニュースがあった。
この国では、こういった凶悪犯が、23歳になったら刑務所から出てくるのである。
もちろん更生させることが基本だが・・・ なんか間違ってると思うし、怖ろしくて堪らない。

「頂き女子」は2億円も騙し取ってるので・・・・ 執行猶予が付くとは思わないものの

殺人や強盗などの重罪ではないことから、相場どおりのお務めが待っていると思うが、
務め(懲役)を果たしたとしても、民事での返金請求からは逃れられないので、
再び悪事に関わらないことを願うのみである。

騙されて作った借金なら、自己破産すれば帳消しになるが、
騙し取ったお金は生活費じゃないし、おそらく遊興費だと思われることから、
自己破産は出来るとしても・・・ 浪費、賭博、射幸行為によるものは免責にならないことから、
生涯をかけて返済しなきゃならいだろう。

それにつけても・・・ 「頂き女子」といい、「闇バイト」といい、
SNSのせいではないと思うものの、SNSが目の前にあったがために、
二十歳前後の年齢で、その後の人生を棒に振ることに、
躊躇いを持たない若者が多くいることに・・・ 正直、驚きを隠せない。

もし・・・ ネットの世界が、この世になかったら、
彼ら、彼女らは、このような犯罪に、手を染めてなかったかもしれないのである。

ふと思うに、最近すっかり、その名を目にすることがなくなったが、
いまこそ、かつてのmixi(ミクシー)のように・・・ 完全に招待制で、
素性がバレてることが、いわゆる牽制機能となるような仕組みが、
いまのSNSの世界には必要なのかも・・・ なんて、思ったりもしている。

さて、どうする?
だれだって騙されたくはないと思うのは、当たり前のど真ん中だが、
「気をつけろ!」と云われても、限度ってものがあるだろう。
いやはや・・・ ホントに、ホントに悩ましい。


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4 コメント

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こんにちわ (力丸ママ)
2023-09-25 17:17:28
頂き女の手口ってびあんな言葉で騙されておかねを送る浅はかに見えて仕方がないです。
きっと自分の女になると思うのでしょうね
若い子がこんな犯罪に染まるやはりSNSのふきゅうです。
地道に努力する日本人はいずこへです。
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Unknown (多摩爺)
2023-09-25 17:53:44
力丸ママさん、こんにちは

SNSの普及が始まって約20年でしょうか?
情報収集の迅速化と、コミュニケーショーンの確保拡大には役立ってますが、
使い方次第では悪い方向にも利用されますので、
アプリの開発者と、ネットの管理者には、もう少し知恵を絞って欲しいと思ってます。
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Unknown (なおとも)
2023-09-25 20:54:29
こんばんは!
本当にこんな世の中になった原因は沢山有ると思いますが、私も奥様と全く同じ意見で、ニュースを見て同じ事を言いました。まさに一刀両断です(笑)
国際ロマンス詐欺で騙され女性にも同じ事を言ったので、決して女だからの発言ではありません。

ただ、お母さまの事は本当にご心配と思いますが、この親にしてこの子ありですから、私は大丈夫だと思います。なおとも
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Unknown (多摩爺)
2023-09-25 21:32:44
なおともさん、こんばんは

私は「バカだなぁ・・・。」程度でしたが、
女房の「バカなのよ。」は、語気の強さと突き放しかたが強くて、私の比ではありませんでした。
フンと鼻で笑って無視する方が怖いので、私は幸せなのかもしれませんね。

また、私はどちらかというと慎重なタイプで、勢いでものごとを決めることは滅多にありませんが、
女房も、息子も、母も、私の妹も自信過剰なところがあるので、そこだけはいつも心配しています。
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