時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

町のお医者さんが頑張らなきゃ

2022年01月09日 | 時のつれづれ・睦月 

多摩爺の「時のつれづれ(睦月の19)」
町のお医者さんが頑張らなきゃ(ガンバレ!医師会)

いやぁぁ・・・ 凄い。
第6波(オミクロン株)が、寒波とともに年明け早々から、
尋常ではない勢いで襲いかかってきた。

当初の予測では、今月の中旬当たりから増え始め、月末には大きく拡大するのではとされていたが、
アメリカ式の感染対策を、この国にそのまま適用してしまった在日米軍により、

想定外のスピードで感染が進み、新規感染者は2週間ぐらい早く、うなぎ登りの様相を見せている。

政府分科会の会長は、7日に記者会見し、医療が逼迫した場合は、
「緊急事態宣言を理論上考える。今は、そういうところに我々はいる。」と述べた。

一方で日本医師会のトップは、6日に記者会見し「全国的に第6波に突入した。」と述べると、
「感染者数が何倍にもなると、結果として医療逼迫になる。」と危機感を露わにしている。

専門家に対して大変申し訳ないが・・・ なにを悠長なことを言ってるのだろうか?
正月明けだったし、想定外に早く感染拡大したことから、対応に戸惑いがあったのは理解できる。
しかし、月末には感染拡大するとの予想は、昨年の早いうちから出ていたにも拘わらず、
こういった状況を想定した対策は・・・ 練られてなかったのだろうか?

事態が風雲急を告げてきた今だからこそ・・・ 対応に少し手間取ってしまったが、
数ヶ月をかけて自治体などと議論を重ね、さまざまな視点から検討を進め、
各自治体の医師会が納得し、既に協力が確保されている医療体制で直ちに臨むと、
会見で発表されるものだと思っていたが・・・ その期待は、見事に裏切られてしまったようだ。

自宅療養している感染者へのサポート(訪問医療)はどうする。
宿泊施設で療養している感染者へのサポート(常駐医療)はどうする。
入院を必要とする感染者のサポート(保健所業務など)は大幅に増強したので待たせることはないし、
ワクチン接種を含めて、詳細は住んでる自治体の広報紙や、ホームページで調べてくれと、
声を大にして・・・ なぜ、言ってくれないのだろうか?

医師会のトップが、それを言うことで国民との間に信頼関係が生まれ、安心感に繋がるのである。
にも拘わらず、それを言う前から想定外を想定し・・・ 出来なかったときのことを心配して
責任回避の予防線を張るから、国民は不満を持ち、不信を招くのである。

戦う前から、結果を気にしてどうするんだ。
考えられることに対して、あらん限りの知恵を絞って、一生懸命尽くしてくれて、
それでも想定外の事態となり、医療崩壊したのなら・・・ 国民は納得せざる得ないじゃないか。

残念だが、医師会のトップが戦う前から「ひょっとしたら無理かも。」なんて言ってるようでは、
この難局(第6波)を乗り越えることは難しいと・・・ 不安は尽きない。

為政者の声が届かないと言うことを責められて、前総理は退陣したが、
勘違いしてるのは・・・ 政治家は総論を語り、方向性や戦略を示すが、
実行部隊となるべき医師会が、具体的な戦術や実行体制などの各論を示してないことであって、
為政者が語る方向性(総論)を、専門家が我が事(各論)として受け止めてないことではなかろうか?

勝負事と医療を結びつけるのは・・・ 的外れかもしれないが、
最早、新型コロナウイルス(オミクロン株)との勝負である。
勝負事は、絶対に勝つと決めて臨まないと・・・ 勝ちには結びつかない。

いまこのタイミングで、医師会のトップや、分科会の会長から聞きたいのは、
「任せてくれ。」の、ひと言に尽きると思うが・・・ 間違っているだろうか?

まさか、この数ヶ月間を保養に当て、議論と検討を重ねてこなかったとしたら、
それはそれで大問題だが、無駄な時間を過ごしていたとは思いたくないし、あってはならないはずだ。
とにもかくにも「任せてくれ。」の、ひと言を聞かせてほしい。

医療崩壊をださず、第6波を乗り切れるのか否か・・・ いま、その鍵を握っているのは、
第5波より遙かに多い、入院する必要がない感染者(宿泊施設療養者、自宅療養者)を、
各自治体の医師会に所属している、町のお医者さんたちが、
どれだけ診ることができるのか・・・ その一点ではなかろうか?

もちろん、いまも診ていただいている町のお医者さんには、引き続きご負担をかけてしまうので、
大変だと思うが・・・ ご自愛とともに、感染には細心の注意を払い、
なんとか頑張っていただきたいと・・・ 切に願っている。

入院が必要な中等症以上は、専門医に任せればいいのである。
いよいよ、本当にいよいよ・・・ 町のお医者さんの出番がやってきたのではなかろうか。

ぐだぐだ言ってても仕方がない。
いまこそ、我が町のお医者さんたちの・・・ 奮闘と活躍に期待したい。
強気で攻め抜き、この戦いに勝利してほしいと願ってやまない。


追伸
ちょっと気になってるのは、経口薬は話題にあがるものの、
抗体カクテルについては・・・ 話題にすらならなくなっている。

ワクチンの接種率が上がり、それでカバーできたのか、それともオミクロン株には効果が薄いのか、
既に・・・ 経口薬に取って代わられたのか?
武器は多いに越したことはないので、ちょっと気になっている。


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