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時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

無理が通れば道理が引っ込む。(アメリカ大統領の100日)

2025年04月30日 | 時のつれづれ・卯月 

4月29日(日本時間30日)、就任から100日のハネムーン期間を終えた
アメリカ大統領が、多くの支持者たちを集めた集会を開き、
1時間を越える自画自賛の演説をぶちかました。

その内容を要約すれば「無理が通れば道理が引っ込む。」だったのではなかろうか?
矢継ぎ早に大統領令を乱発して、実績をアピールするのは良いとしても、
実績を評価するのはあなたではなく、アメリカという国に暮らす人々であり、
民主主義の大国の今後を、期待半分と不安半分で見守る・・・ 世界市民であるはずだ。

彼の政策で良かったことと云えば、不法移民対策ぐらいだろう。
国境の警備を強化して、不法移民の流入に待ったをかけ、
アメリカ国内に住む不法移民を、強制的に国外退去させたことは、
あくまでも不法移民ということに限定すれば、これだけは支持してもいいだろう。

しかし、友好国や同盟国を含めた相互関税政策をぶち上げ、
世界経済を大混乱させたことは・・・ ハッキリ言って許し難いと思う。
その上で国内の企業から泣きが入ると、90日の猶予期間を設けたりだから、
もはや、なにがやりたいのか理解不能で、朝令暮改も甚だしい。

関税政策の意図として、中国に雇用を奪われたと被害妄想的に吠えているが、
奪われたのではなく価格競争に勝つため自国の企業が努力して、
製造生産の拠点を
中国を含む海外に求めたのであり、
巡り巡って国内経済に寄与していたことが、頭の中から抜け落ちている。

また、アメリカと国境を接し、経済的にも切り離せないカナダの首相から、
「カナダには選択肢がある。」との発言が飛び出したことは、
最も親しく結びつきの強い国から、信頼関係が崩れたということを示唆しており、
これを修復するには、政権交代があったとしても相当の時間を要するだろう。

さらには、民主主義の超大国でもあるアメリカから、
世界という視点が消えたことは・・・ 情けないにも程がある。

待ったなしの地球温暖化を協議する場であったパリ協定から離脱し、
国際的に懸念される公衆衛生について協議するWHO(世界保健機関)から脱退し、
UNHRC(国連人権理事会)も離脱し、ユネスコへの再加盟を見直し、
UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への資金拠出も停止している。

このように、さまざまな国際機関からアメリカが離脱するということは、
今後は中国共産党が、国際機関での発言力をカネで買うことを認めるとともに促し、
下手すりゃ「国連本部をニューヨークから北京に移す。」と言い出しかねないだろう。

民主主義の先頭に立ち、世界を引っ張ってきた大国で、
いま、法の支配が崩れようとしている。

民主主義の大国アメリカは、異論を許さない国になってしまったのだろうか?

怖いのは・・・ 主張の構成が、ヒトラーと似ていることだろう。
アメリカ大統領が唱える「MAGA(メイク アメリカ グレート アゲイン)」は、
「自国第一主義」として語られるが・・・ 一方で視点を変えれば「排外主義」であり、
ユダヤ人を標的とした、ヒトラーとあまりに酷似してないだろうか?

想像したくもないが、危惧しているのは、反乱法(内乱法かな?)を発動して、

軍を政治利用して暴力や報復を容認し、
自由と人権を掲げた、民主的な声を鎮圧するために・・・ 中国やロシアのように、
軍に動員をかけ・・・ 暴力によって鎮圧に当たることだろう。

大統領になったら24時間で片付けると豪語した、ロシアのウクライナへの侵略は、
100日を経て尚・・・ 先が見えないし、
パレスチナ問題では、暴走するイスラエルを制御することができず、
中国へは法外な関税攻勢を仕掛けたが、良いようにコケにされ、
イエメンのイスラム勢力には、自らふっかけ喧嘩がSNSで炎上騒ぎになってしまった


それでも、動向を見守ることしかできないのが辛すぎるが、
さて、どうなることやら・・・ ?
全くもって面白くも、なんともないのに、
謝ることを忘れてしまった爺さんの動向から、目が離せなくなってしまった。


追伸
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終了までは、gooブログと新ブログの双方にダブルで投稿しようと思っており、
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2 コメント

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私の見解です。 (oichan)
2025-04-30 19:12:48
記事を拝見致しました、大分、ご立腹の様ですが、日本では、殆んどの方が情報難民状態ですので、今回の様なご意見を、お持ちで有る事に対して、仕方が無い事だと思います。
だったら私はどれだけ知っているのかと問われても正しくは返答致しかねますが、今となっては、事実として、米国の一般国民の内、共和党支持者及び、過去の民主党支持者すらも現政権支持に変わってきております。
これは、米国在住の日本人も、その様に話されています。本当に間違って政権運営を進めているとしたら、それは無いと思っています。米国民は、単純に独裁的な大統領を支持しているとは思えません。
少なくとも、前政権では、不正行為があらゆる部署で行われていたことが、年初以来大きく暴露されている事は、事実です。この事を考えると、トランプ政権に成ってから、悪く成っていると判断すると大きな矛盾が発生する事と成ります。
各国との協議も順調に進んでいます。今、国際間の協議が難航している様に見えている、日本や、中国などは、バイデン政権との繋がりが強かった国です。バイデン政権の不正が暴露された今、当然、トランプ政権は、不正が有ったことを追及するのは、当然の事だと思います。
しかし,今回の協議で、落ち着くところで、交渉は纏まるものと判断しています。理由は、今まで行われてきた、国際的な、多くの不正問題について、解決する方向に進んで行っているのは、間違いないと思っています。
まあ、これは、私の個人的な意見ですけど。
今までは、色々な事が有りすぎましたけど、全ての交渉が終わるにそんなに時間を待つ事は無いと思っています。本日も順調に良い方向に進んでいる事も確認出来ましたので、私は、5月Eくらいまで、ゆっくり待とうとと思っています。どうせ、今の日本の政治家は、トランプに対抗できる人は1人もいませんから。
生意気に話しましたが、お許し願います。
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Unknown (多摩爺)
2025-04-30 20:04:50
oichanさん、こんにちは

コメントを頂戴しありがとうございました。
個人的には民主主義の基本たる選挙で選ばれた大統領ですから、文句を云うつもりはありませんが、
国際社会には、さまざまな利害関係があるので、陰謀論を言い出したら、なんでもありになってしまいます。
よって、民主主義の大国としての矜持があるなら、常識に欠けていたとしても、良識だけは持っていてほしいなと思っています。
また、しばらくは様子見というご意見には、私もそれしかないと思っています。
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