時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

七十歳からの医療費負担

2024年08月24日 | 時のつれづれ・葉月 

多摩爺の「時のつれづれ(葉月の53)」
七十歳からの医療費負担

市役所から「国民健康保険高齢受給者証」が送付されてきた。
つい先日、近くの自動車学校で高齢者講習を受けて、運転免許証の更新をしてきたばかりで、
年金生活者だけど、元気に生活してるので、まだまだ若いと思っていたら、
「あなたはもう・・・ 高齢者なんですよ。」と、自治体から念押しされたのである。

そんなことは、わざわざ自治体から云われなくても分かってるが、
今回のお知らせは、ムカつくようなことじゃなくて・・・ ありがたいお知らせだった。
来月1日からクリニックに行くとき、健康保険証と一緒に国民健康保険高齢受給者証を提出すれば、
医療費の負担額が、3割から2割になるというのである。

今年になってクリニックに行ったのは、春先に頻尿が気になって泌尿器科に行って、
診察に併せて、前立腺のがん検査をしてもらっただけで、
65歳まで遡っても、コロナやインフルエンザのワクチン接種と、定期的な健康診断だけだから、
70歳になると、医療費負担が軽減されることは知ってはいたが・・・ すっかり忘れていた。

傍で見ていた女房が・・・ 「扶養家族は2割負担にならないの?」とチャチャを入れてきた。
女房は、ついこないだまで、コロナ鬱や、帯状疱疹など、いろいろあったから、
気持ちは分からんでもないが、扶養家族まで2割負担になったら、
高齢者を扶養主にした、偽装家族があちこちにできてしまい、それこそ医療が崩壊してしまいそうだ。

女房が年上だったら、医療負担が軽減されてたかもしれないが・・・ まっ、それはそれとして、
同封されてた書き物を見れば、マイナンバーカードに、健康保険証を紐付けていれば、
年齢などの情報が、システムで共有されてるので、
国民健康保険高齢受給者証を持っていかなくても、マイナ保険証1枚でこと足りると書いてあった。

マイナンバーカードに健康保険証を紐付けしたら・・・ 紛失すると心配なので
マイナ保険証と紙の保険証の2枚持ちは、絶対に嫌だっていってた人々の声を、
ちょっと前までメディアは大々的に報道していたと思うが・・・ なんてこったいである。

統計によれば、いまのところ70歳以上の高齢者は約23%いて、
少子高齢化が進めば、そのウェイトは増えるだけであり、
その年代が、紙の健康保険証と国民健康保険高齢受給者証の2枚持ちなんだから、
紛失を心配するなら・・・ なんとしてでもマイナ保険証に一元化すべきではなかろうか?

正確に云うと、マイナ保険証と、紙の保険証と、国民健康保険高齢受給者証の3枚持ちなんだが、
紙の保険証と、国民健康保険高齢受給者証は・・・ 自宅に置いておいて、
マイナ保険証1枚で、ことが足りるんだから、メディアはそちらを訴求すべきなのに、
明らかに論点がズレており、あっち向いてホイをやっている。

クリニックの窓口で、環境さえ整えてくれたら、それで済むことなのに、
この期に及んで、それを嫌がるクリニックがあるというんだから、
申し訳ないが・・・ 私には理解できない。

なんて言ったら良いのか難しいが・・・ ここんとこ、ちょっと気になってるのは、
いま盛んに報道されてる、与野党のトップを決める選挙しかり、マイナ保険証しかりで、
メディアの粗探し戦略に、ものの見事に嵌められてしまい、
この国全体が幼児化し、イヤイヤ期に入ったような気がしているが・・・ どんなもんだろう?

年金生活者ゆえに、医療費負担が少なく済むことは、確かにありがたいんだが、
最も大事なことは・・・ 健康には臆病であらねばならないと思うものの、
掛かり付けのクリニックとは、適度な距離感を保ちつつ、なるべく疎遠になることだと気づかされた。

それを称して・・・ 古希からのリスタートといえば、ちょっとかっこつけすぎだが、
まっ、そういうことにしておこう。

なお、せっかく送っていただいた、国民健康保険高齢受給者証だけど、
いまのところ、余程のことがない限り、マイナ保険証を使うつもりでいるので、
ちょっと残念だが・・・ 活躍する場面はないかもしれない。


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