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時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
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焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

国会終盤の風物詩(内閣不信任案は見送り)

2025年06月20日 | 時のつれづれ・水無月

昨夕、野党第一党・立憲民主党の代表が記者会見を行い、
国会終盤の風物詩だった、野党による内閣不信任案の提出が、
今国会では見送られると発表した。

その主たる理由は、日米がつばぜり合いを続け、大詰めに来ている関税交渉と、
すでに空爆が本格化し、戦火の渦中にある中東危機を捉え、
政治空白を作ることは国益に反し、あってはならないと判断し、
政府の足を引っ張るより、尻を叩くとの思いから決断をしたとのことだった。

この決断は・・・ 苦渋の決断だったのか、それとも賢明な決断だったのか、
法案が提出される衆議院では、与野党の議席が逆転しているだけに、
全野党の賛同があれば、内閣不信任案が可決される可能性があっただけに、
弱腰だと責める古参議員もいるようだが・・・ 賢明な決断だったんじゃなかろうか?

裏、裏、裏と連呼し、
裏金のことを喋っていれば勝つことが出来た昨秋の総選挙から、すでに8ヶ月が経ち、
飛ぶ鳥を落とす勢いだった絶好調の野党が、参院選の候補者で墓穴を掘ってしまい、
なんとなくだが・・・ 風向きが変わってきている。

とはいえ・・・ 政権与党の支持率は、相も変わらず低空飛行が続くなか、
起死回生とまではいかないものの、先月末に任命された農水大臣のアイデアと行動力で、
備蓄米の放出が評価され、支持率がちょっぴり上向いたこともあり、
不信任案が提出されれば採決を待たず、衆参のダブル総選挙にまっしぐらだったらしい。

だからといって・・・ ダブル選挙をやったとしても、そんなに勝てるとは思えないし、
現有議席よりは、少しだけ伸ばせそうなぐらいだと思うものの、
ただ・・・ それは即、少数与党が過半数の議席を取り戻すことであって、
いまある国会内の景色が、一変することを意味している。

よって、内閣不信任案を提出すると、政治空白を作り国益に反すると述べたことは、
極めて常識的な判断基準であり、賢明な決断だったと思うが、
一方で・・・ 昨秋、与党の敵失で得た議席数が、目減りすることを踏まえれば、
状況を俯瞰した極めて現実的な判断基準であり、苦渋の決断であったと思う。

昨秋の総選挙では、裏、裏、裏と連呼するだけで・・・ 与党を過半数割れに追い込み、
直後に召集された国会の初っぱなでは、首班指名で野党政権の誕生を目論んで、
野党各党を説得して回ったにも拘らず、随分とお利口さんになったようで、
変われば変わるものだと・・・ 驚きを隠せない。

おそらくここまでは、与野党ともに筋書き通りなのかもしれないが、
来月予定されている参院選挙において、仮に野党が議席を伸ばしたとしても、
与党を過半数割れにしない限り、目玉公約の消費税減税が一気に尻すぼみとなり、
今度は政権与党が主導で、解散総選挙があるかもと思ったりしている。

まっ、それはそれとして・・・ 今回の内閣不信任案の見送りが、
参院選挙を含めて、野党にとって吉と出るかどうかはわからないにも拘らず、
党利党略よりも、国益を判断基準として、政権の尻を叩こうという姿勢は、
評価に値すると思うが・・・ 如何なものだろうか?

追伸

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終了までは、gooブログと新ブログの双方にダブルで投稿しようと思っており、
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こんばんわ (力丸ママ)
2025-06-20 19:21:19
野田さん不信任案だしても解散したら勝つ自信ないのですね
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Unknown (多摩爺)
2025-06-20 23:17:05
力丸ママさん、こんばんは

解散権は総理の専権事項なのに、野党が握っているような雰囲気になっていましたが、
それに気づいて、さすがに拙いと思ったのでしょう。
いまは風向きが少し変わったような気がしています。
都議選がどうなるのか、それによって参院選も見えてくるでしょう。
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