時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

横綱、大関に・・・ 喝!

2021年01月25日 | スポーツ観戦

多摩爺の「スポーツ観戦(その10)」
横綱、大関に・・・ 喝! (令和三年・大相撲一月場所)

コロナ禍の中、さらには初日(10日)の二日前に、緊急事態宣言が出された東京・両国国技館
場所前には、横綱・白鵬に新型コロナウイルスの感染し、
関取15人を含む4部屋から65人の力士が休場するという
異例というか、異常ななか、横綱・鶴竜までもが体調不良で休場し、
横綱不在で行われた大相撲一月場所は平幕(西前頭筆頭)の大栄翔の優勝で、
なんとか無事に場所を終えることができた。

先場所、優勝した貴景勝の綱取り場所と注目されたものの、
初日から4連敗の後、10日目に休場してしまい、
綱取りどころか、来場所はカド番だから、勝負の世界は厳しく、来場所での奮起に期待したいが、
調整不足に、申し訳ないと思うが・・・ 苛立ちさえ覚えてしまう。

一方で、先場所途中で負傷休場し、今場所をカド番で迎えた大関・朝乃山と、大関・正代は、
なんとか地力を見せて・・・ ともに11勝4敗
辛うじて帳尻を合わせ、役力士の責任を果たしただけで終わっている。

横綱不在の場所にも拘わらず、朝乃山は序盤で早々と優勝戦線から脱落し、
正代は終盤まで粘ったものの14日目に敗れてしまい、
千秋楽は他力本願で優勝決定戦の望みを託したが、
結びの六つ前の取組みで大栄翔が優勝を決めたことから、
千秋楽の結びの一番に組まれた大関二人の対戦は・・・ なんとも締まらない取組みになり、
ちょっとばかり腹立たしい。

一時期は、星一つ差で大栄翔を正代が追っていたものの、その決まり手は綱渡り状態で物言いの連続
正代は「ツキがあるかも・・・ 」なんてコメントを残していたが、
ハッキリ言って、「こんな取り口ばかりで申し訳ない。」ぐらい云った方がマシだと思ったのは、
私だけではあるまい。

綱取り場所で調整をミスった貴景勝は、2勝8敗5休だから・・・ 話にならないが、
朝乃山は序盤の6日目までに3敗して、中日を前に優勝の目はなくなり、
正代はハラハラドキドキが続いて、勝ち星にほどの強さを感じることができない。
15日間務めたことは認めたとしても、
優勝争いの主導権を取ってないんだから・・・ 誰が見ても「喝!」だろう。

横綱にいたっては・・・ 昨年の7月場所で白鵬が13日目、鶴竜が2日目に休場して以来、
三場所連続の休場だから、喝も喝、「大喝!」である。

そんな場所で、一人だけ気を吐き、賜杯を手にした大栄翔はアッパレもアッパレ、大アッパレだろう。
とはいえ、平幕力士が優勝戦線を引っ張るという展開に、大栄翔の強さは素晴らしかったが、
それで面白いと思うファンは、少なかったんじゃなかろうか。

群雄割拠、戦国場所と云えば、確かに面白いかもしれないが、
相撲は格がものをいうスポーツだと思う。
そうでなきゃ、番付なんて必要ないし、給料に差などつける必要がなくなってしまう。
横綱、大関には、休まず場所を務めてもらいたいし、もう少し頑張ってもらわないと給料泥棒である。

横綱には、進退をかけて、三月場所に臨んでほしいし、
大関には、せめて千秋楽までは優勝戦線に絡む成績を残しほしいと願ってやまない。
大相撲は国技であり、神事でもあるんだったら、番付上位者には、それなりの責任があるはずだ。

11日目の結びの一番で、差し違えをしてしまった立行事は、
打ち出し後に口頭で進退伺を申し出たという。
結果的には、慰留されたものの、その覚悟には敬意を表したい。
ならば、横綱、大関は・・・ もっともっと、
覚悟とプライドを持つべきではなかろうか?

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