時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
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ワクチンの様子見は是か非か?

2021年01月23日 | 時のつれづれ・睦月 

多摩爺の「時のつれづれ(睦月の13)」
ワクチンの様子見は是か非か?

まさに・・・ プロジェクトⅩだ。
強いリーダーシップで、ワクチン接種を推進するように指示を受けた担当大臣は、
メディアの取材に対しそう応えた。

現時点での政府の発表では、2月下旬からコロナウイルス陽性患者と接する医療従事者に接種を始め、
その後は、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある方々が接種し、
一般の人々が接種できるのは5月ごろになるようだ。

感染する確率の高い方、感染したら重篤になる確率の高い方から接種を進めることに、
全く持って異論はなく、是非ともスケジュールどおりに進めてもらいたいと願う。

とはいえ・・・ 昨今のメディアや、ネットのアンケートを見ると、
積極的に接種したい人と、しばらく様子見をしたいという人が4割以上5割弱で拮抗している。
もし、アンケート通りに接種が進むと、
抗体を持つ人は4割程度となり、残念なことに集団免疫の確保はできない。

当初は「ワクチンに対して、しばらくは様子見する。」と言ってた、専門家たちでさえも、
昨今では各国から上がってくる報告を踏まえ、
積極的にワクチンを打った方が良いとの方向になっているが、
アンケート結果には・・・ それが反映される兆しが見えてこない。

我が家でも、私は積極的に接種したい派だったが、女房は様子見したい派で、
アンケートどおりだったが、私があることを女房に話すと積極的に接種する派に変わったので、
そのことについて、ちょっと触れてみたい。

政府が進めようとしているワクチン接種は、
市町村内を複数に細分化した、集団予防接種に近いものになるだろう。

おそらく、一定の期間をかけて、自治体の施設や、小学校の体育館などを活用して、
周辺にクリニックを構える、現下でコロナ対応をしていない、
開業医と看護師に応援してもらうものと思われる。

一番大きな課題は、ワクチンの保存にマイナス70度の冷凍設備が必要なことだろう。
そのため、実施に当たっては、接種件数を予め確認して解凍する必要があって、
もし・・・ 予定している人が来なければ、
ワクチンそのものが無駄になり、場合によっては廃棄せざる得なくなる。

様子見は個人の権利だから、それはそれで致し方ないが、それでワクチンが無駄になると思うと、
勿体ないでは済まされないし・・・ 情けなくなってくるのは、私だけではあるまい。
だからといって、接種しますか、しませんかなんて、いちいち確認してたら、
幾ら時間があっても足りず、実施件数と予定件数の差を少なくすることが、
最大の課題といっても良いかもしれない。

そしてもう一つ、考えておかねばならないのは、
様子見してた方々が、接種を受けた人々の状況を見て、
秋口になって、自分も接種したいといってきた場合、いったいどのような扱いになるのだろうか?

そのころになると、予定していた接種は既に終わっており、
ワクチンがマイナス70度で冷凍保存されてる場所は、
ワクチンの品質管理や設備の維持管理の観点から、
市町村単位もしくは、都道府県単位で、数か所に集約されている可能性が高くなり、
居住地の近くで接種できず、接種のためだけに、
集約されてる都市まで出かけねばならないかもしれない。

私がそう言うと、女房はやっと意味が呑み込めたらしく、即座に「一緒に打つ。」と言ってきた。
アンケートに応えてる人も、町中でメディアのインタビューに応えてる人も、
皆が接種する時に様子見をしてたら、そうなる可能性があることに気が付いていない。

各自治体から送られてくるワクチン接種の案内には、さまざまな注意事項が書いてあると思われるが、
それをキチンと読む人は少なく・・・ 様子見は、意外な落とし穴になることもあるので、
こういった場合は、自治体からの案内に、もれなく目を通す必要もでてくる。

まだ詳しいことが決まっているわけじゃないので、推測だけで変なことは言えないが、
予め自治体から指定された日に都合が悪ければ、
電話やネットで自ら変更を申し出る方式になるのではなかろうか?

2つ3つの予定日が予め表示されていて、いずれかを選択するといった方式もないではないが、
それをやると、実施件数と予定件数の差が大きくなる可能性が高く、
ワクチンの無駄が生じてしまい賢明とは思えない。

よって、予定日に接種を受け忘れたり、拒んだ人たちが、改めて接種を希望すると、
自宅近所の開業医に行って、接種をお願いしても、すぐに「はい、分かりました。」とはならず、
どこそこの受付センターみたいな所に連絡して、予約してくださいってことなり、
電車やバスを乗り継いで、都市部の総合病院に行き、
行列に並んで接種を受けることになる可能性も否定できない。

これは、あくまでも推測の域をでない想定の話だが、
多額の税金を投入して、ワクチンが無駄にらないよう必要本数だけを、
実施時間に合わせて、実施場所に用意し、
さらには、開業医や看護師を必要人数スタンバイさせていることもあって、
自らの意思で、様子見を選んだ者に対して、
丁寧に対応してくれることは難しいと考えておいた方が良いかもしれない。

たかが予防接種の一つだが・・・ 悠長に構えていると、
後になって接種したいと思い直しても、けっこう面倒くさいことになるかもしれない。

接種するか否かは、あくまでも自己判断になるが、年配者にとっては、結構大きな選択になるので、
メディアに出てくる医療の専門家はともかく、
専門知識のない、いい加減なコメンテーターの意見に流されないことが肝要になってくる。
大事なことは、流れに乗り遅れないことだと思うが・・・ どんなもんだろうか?


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2 コメント

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Unknown (kaminaribiko2、)
2021-01-23 15:21:24
こんにちは

私はワクチンを信用できないから打ちたくないです。もちろん感染はしたくないですが、私には現代の医学は信じられないところがあるから、皆さんが打っても、たぶん打たないと思います。
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Unknown (多摩爺)
2021-01-23 16:10:19
kaminaribiko2、さん
コメントを頂戴し、ありがとうございました。

ワクチンは強制ではないので、あえてお勧めすることもありません。
個人的には細心の注意を払って、用心してれば大丈夫とも思っていますが、
もらい事故だけは防げないので、私は打とうと思っています。
とはいえ、相手は得体の知れぬバケモノですから、お互いに用心だけは怠らないようにしましょう。
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