時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

老後は計画経済

2021年02月22日 | 時のつれづれ・如月 

多摩爺の「時のつれづれ(如月の12)」
老後は計画経済

当たり前のことなんだが、年金生活に入った途端に・・・ 財布の紐は堅くなる。
サラリーマン生活を終えて約1年、
頭の中にはまだまだ市場経済があり、自由をこよなく求めているのに、
日々の生活に目を落とすと、入って来るものが限られ、けっして増えることがないため、
計画経済で成り立っている。

頭の中は市場経済なのに、生活そのものは計画経済という、思想的には相反する経済が二つあるが、
これも程度ものであり・・・ 不思議なことに、使い分けはできるし、両立することも可能だが、
大きな買い物をせざる得なくなったとき、その判断に・・・ 迷いが生じてしまう。

その際たるものが、10万円単位で出て行く、冷蔵庫やテレビなどの白物家電であり、
一桁上がって100万円単位になれば・・・ リフォームや車などがそれにあたるだろう。
よって、住宅ローンが終わってるといっても安心できず、
大きな額のお金というものは、時と場合を選ばず・・・ 突然、必要となってくる。

どうしようかな・・・ ちょっと悩んだものの、思い切りよく新車を購入してしまった。
いま乗ってる車の車検は、2022年の2月だが、
次も受けるとなると4回目で9年経過ということになる。
その際、必要となるものは車検費用に加えて、バッテリーとタイヤの交換は避けられず、
30~40万円は、プラスで必要となるだろう。

20年ぐらい前だったと思う。
トヨタのプリウスが販売された頃から、ハイブリット仕様のみならず、
車のIT化は驚くほど進化している。

燃費が良くなったことだけに・・・ 注目が向いてしまうが、
エンジンのスタートは、キーを差し込んで回す方式から、ボタンをタッチする方式になり、
ナビゲーション、バックモニター、ETC、ドライブレコーダーなどは
付属品から必需品に格上げされ、
係るコストは、驚くほど膨れ上がって、新車価格を50万円ぐらい押し上げている。

ちょっと前なら、200~300万円もあれば、かなり良い車が買えたのに、
いつしか・・・ それに50万円程度の付属品(必需品)が加算されることになっている。
それは「次の下取り価格にも反映される。」と・・・ セールスマンは云うが、
度々乗り換えるほど車好きでもないし、なんども車検を受けていれば、それほどの価値にもならない。

もともと自分は、次の免許更新(70歳となる2024年)か、
その次の74歳では・・・ 免許を返納するつもりでいる。
よって、運転する期間は7年ぐらいしかないが・・・ いまの車は、7年も持たないだろう。

どこかのタイミングで、中古車に買い替えれば良いじゃないかと思いもした。
しかし、その時になれば、いまの車の下取りは無理だろうし、
廃車などの面倒くさい手続きも出てくる。

悩みに悩んだ末・・・ 価格の30%を残す「残価設定ローン」で新車を購入することにした。
価格は300万円、100万円の残価を残し、
200万円のうち170万円の頭金を入れ、30万円の5年ローンである。
170万円じゃなく200万円入れても良かったが、それでは残価設定ローンが成立しない。
だからと言って・・・ 一気に300万円支払うのは、財布の負担があまりに大き過ぎる。

約30万円の5年ローンで、月々の支払は5,000円弱だが、
手数料がほぼ同額必要で些か気がなるが、
最初の1年分は、キャッシュバックしてくれるサービスがあり
さらに政府のサポカー補助金が10万円出るので、手数料は5年ローンで約10万円までになる。

それでも、ローンを組んでる金額が少額なんで・・・ 納得し難いが、
そこに残価の100万があることを考慮すれば、納得せざる得ないのかもしれない。

残価設定ローンの特典は、事故さえ起こしてなければ、ほぼ残価以上の額で買い取ってくれるので、
手数料で支払った金額以上の売却益がでることだろう。
買取価格にもよるが、5年間で支払った約40万円は、持ち出しにならない可能性もでてくる。

女房からは、もう少し考えてからでも・・・ と、云われたが、
セールスマンとのやり取りしながら、
頭の中だけで数分のうちにバチバチと損得計算して決めてしまった。

高い買い物だけに、迷いがなかったと言えば嘘になるが、
私は車好きの走り屋ではないものの、毎年1回は長距離を運転して帰省してることを思えば、
中古車よりも新車の方が、安心できるので・・・ 中古車という選択肢はなかった。

とはいえ・・・ 計画経済を、実質的に回すのは女房であり、
体調が芳しくないところに、さらに負担を強いることになったことは反省せねばならない。
あと5年、または7年は・・・ 安全運転に心がけ、女房を彼方此方に連れて行ってやりたいと思う。

無い袖は振れないなら、諦めもつくが、
できることなら、老後の貯えを取り崩したくないという、
ちょっと、やるせない気持ちがあった。
これは・・・ この年になって分かったことだが、年を取らなきゃ分かることはなかっただろう。

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2 コメント

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Unknown (kazzdokk)
2021-02-24 20:07:04
思い切りが良いですね〜
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Unknown (多摩爺)
2021-02-24 21:09:12
普段からあまり乗ってないので、タイヤの痛みが早くて、次の点検で変えなきゃならず、
バッテリーもそろそろと云われてしまい、悩んでました。
決算期なので、8年経過の車でも結構いい値で下取りしてくれるというんで、思い切りました。
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