カスハラを疑われたかも？

多摩爺の「時のつれづれ（長月の５３）」
カスハラを疑われたかも？

先月末に市役所から重要書類と記された封書が送られてきた。
開封してみたら「定額減税補足給付金（調整給付金）」に関するお知らせであった。

年金生活者である私は、定額減税可能額が、今年の推計所得税額か、住民税所得割額を上回るため、
上回る額について算定し支給していただけるとのことらしい。

お知らせを読んでみると・・・　本人確認書類（免許証やマイナンバーカードなど）のコピーと、
振込金融機関の口座（金融機関や支店名、口座番号、口座名義など）が確認できるよう、
通帳のコピーを同封されてる確認書に貼付して、同封されてる封筒で送れとあったが、
ここでちょっと二つの疑問が思い浮かんだものだから・・・　先週末、市役所を訪れてみた。

疑問その一、疑い深くて申し訳なかったと思うが、
最近、年寄りを狙った詐欺が多発しているようなので、本当に市役所からのお知らせなのか、
電話ではなく、職員の方に対面で確認してみたかったのである。

疑問その一は、職員の方から間違いないとの説明をしていただいたので、
直ぐに解決したんだが・・・　問題なのは、疑問その二である。

私はマイナンバーカードに公金受取口座を紐付けしているので、
なんで本人確認書類や、銀行口座のコピーをとって貼付し、封書で送らねばならないのか、
申し訳ないが説明してほしいと言ったら、
「準備に時間がかかるので、封書でやりとりするようになった。」と、さらりと言われてしまった。

「えっ、じゃぁなんのために、公金受取口座を登録したんですか？」と改めて問うと、
「そういった案もあったようですが、準備に時間がかかるので・・・　。」と返答されてしまった。

答えになってるようで、答えになってないので、
記入例に「提出していただいた書類は返却できませんので、ご注意ください。」とありますが、
「市役所が責任を持って処分します。」の文言が、
どこを探しても見当たらないのですが、これで良いんですかと聞くと、
「あっ、そうですね。」とは言うが、市役所が責任を持つとの言葉は、とうとうもらえなかった。

普通に考えれば、マイナンバーカードは、市役所から案内が来て登録したわけだから、
市役所は、私のマイナンバーは知ってるはずだし、
私が公金受取口座を登録していたら、それも勿論分かっているはずである。

だったら・・・　「定額減税補足給付金」がいくらありますので、計算書を見て確認されたら、
葉書を同封しておいて、公金受取口座へ振り込むか否かの欄に◯を付けて、返送すれば済むはずで、
公金受取口座を未登録の人だけ、必要書類のコピーを貼付して、封書で返送すれば良いはずである。

葉書と封書を二つ用意して、同封することになるが、
返送を求めるのは、どちらか一つだけなので郵便代も安くなると思うがどうだろう。

さらに・・・　葉書に◯を付けるだけで、金融機関情報などの個人情報が記されてないので、
廃棄処分も安易で、廃棄処分に細心の注意が必要なのは、
封書で確認書が送付された人だけになるので、対象者は随分減るし、
郵便代も、廃棄処分まで見届けなきゃならない委託費も・・・　かなり減ると思うがどうだろう。

また、最も勘弁な方法は、計算された金額に質問があれば、
記載の電話番号に、問い合わせてくださいとしておき・・・　質問のない方で、
マイナンバーと公金受取口座が紐付けされてる方は、◯月◯日頃に指定口座に振り込みしますので、
確認をしてくださいで済む話しであり、葉書の同封も不要になると思うがどうだろう？

ついこの前には、本人確認書類が偽造されて、ケータイ電話が機種変更されたり、
クレジット機能を悪用されて、身の覚えのない買い物をされたという事件が報告されたというのに、
自治体がこれでは・・・　お粗末にも程がある。

個人的には、職員の方に良い提言をしたと思ってたが、応対してくれたを職員さんの背後から、
私を見ていた他の職員さんの視線が、なんだかとっても冷たくて・・・　悪気はないんだろうけど、
「カスハラ（カスタマーハラスメント）やってるよ。」みたいな視線が、グサッと刺さったので、
適当なところで席を立ったが・・・　マンパワーありきのお役所仕事に、正直ガックリしてしまった。

因みに市長さんは、マイナンバーカードの利活用にブレーキを踏んでる野党系の方である。
だからどうだって・・・　言うつもりはないが、
ＩＴ化を推進しなきゃならない時代に、マイナンバーの利活用から目を背け、
マンパワーに頼り、郵便代や廃棄処分代に無駄なお金を使うのは・・・　正直、納得し難い。

なお、ＱＲコードからオンライン申請することもできるようになってるが、
本人確認書類と、振込先の金融機関情報を、写真で撮ってメールに添付する必要があり、
結局はコピーして郵送するか、写真を撮ってメールに添付して送信するかの違いで、
マイナンバーカードに紐付けされている、公金受取口座との連携は全く取れてないのである。

問い詰めるような口調ではなく、穏やかに話したつもりだけど、
現場の職員さんは、しどろもどろながらも、一生懸命に対応されていたが、
仕事の仕方を、抜本的に変えていかないと・・・　残念だが、
自治体間の格差が、あっという間に広がってくるような気がしてきた。

カスハラを疑われたけど・・・　いまさら、終の棲家を変えるわけにもいかないし、
せっかくお金をくれるって言ってんだから・・・　文句言わずに、
素直に「はい、分かりました。」で良いと思いもするが、
なんか、モヤッとしたままでいる。