時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ウインナー弁当

2022年01月19日 | こりゃ美味い

多摩爺の「こりゃ美味い(その25)」
ウインナー弁当(ローソンストア100)

べつに貧乏自慢がしたいわけじゃないが、
ぶらりと入ったローソンストア100で、税込み216円の格安弁当に目が留まった。

たしか・・・ 11時をちょっと過ぎた頃だったと思う。
新車を買い換えてから1年目の定期点検で、車を販売店に持ってったら、
2時間近くかかるって言うもんだから、ご近所をブラブラすることになって、
お茶でも買おうかなと思って・・・ 近くのコンビニに入ったらこれがあったのである。

ちょっと前にネットで見たことがある、税込みで216円のウインナー弁当は、
白いご飯に黒胡麻がパラパラと降りかけられ、
おかずはケチャップがかかったウインナー5本と、スパゲッティが少しあるだけで、
お漬物すらついてない、極めてシンプルなお弁当だった。

普通のお弁当なら、透明のプラスティックの上蓋があるが、
このお弁当は、透明のセロファンがウインナーの上に置かれ、あとはラップで覆われてるだけ、
指で押せば間接的にウインナーに触れることもできるんだから、
コストカットもここまでくれば・・・ アッパレもアッパレ、大アッパレである。

リタイアして都内に通勤してないことと、歳を取ったこともあって、
ここ1~2年は、お昼ご飯をしっかり食べることもなくなり、ボリューム的は丁度良い。

点検が終わって帰宅後、レンジでチンして食べたが、
ご飯が軽く詰められているだけだから、箸からポロポロ溢れるのは気になったが、
ウインナーには、予めケチャップがかかっていて、味付けは至ってシンプルというか想像どおり、
まっ、216円だから・・・ こんなもんだろう。

とはいうものの、けっして不味いわけではなく、
年金暮らしの年寄りには・・・ ありがたい逸品かもしれない。

ただ思うに、ワンコイン(500円)で2個買えて、おつりが来るんだから、
全く持って文句を言う筋合いはないが、
これが市場からの要求だとしたら、利益がでても10円ちょっとぐらいだろうし、
薄利多売とはいえ、経済に与える影響を思うと・・・ なんだか複雑な気持ちになってくる。

一昔前までは、安かろう悪かろうが当たり前だったが、
いまでは・・・ 安かろう良かろうが当然になってきていて、

良い例え方で表現するなら・・・ 知恵と工夫と努力によるプライスダウンだが、
一方では貧乏比べという、冷めた見方がないわけでもない。

頑張ってる人々に応えるのは、やっぱり賃上げだと思うが、
贅沢しなきゃ生活ができるところに、なんともやるせない経済的な矛盾が見え隠れしている。

216円のお弁当に、年金暮らしの私は・・・ 素直に感動し、満足したものの、
これじゃ、経済は良くならないとの視点もあったりして、
諸手を挙げて「これっ、お薦め!」とは、いかないのかもしれない。
年寄りがどうのこうのと言っても、どうなるものでもないが・・・ 経済は奥が深い。

安上がりで恥ずかしいが、
人生の下り坂になって気がついたり、経験することがあまりに多くて、ちょっと大変だが、
それなりの楽しみ方を学ばねば・・・ ついていけなくなってしまいそうである。


ウインナー弁当(税込み216円)は、白いごはんに胡麻がパラパラと振りかけられ、
おかずはケチャップがかかったウインナー5本と、スパゲッティーが少しだけのシンプルなお弁当


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