時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

鎮魂の日から始まる。

2022年01月17日 | 時のつれづれ・睦月 

多摩爺の「時のつれづれ(睦月の22)」
鎮魂の日から始まる。(通常国会)

阪神淡路大震災から27年の歳月が流れた・・・ 鎮魂の1月17日
その前日、目覚めてテレビを付けると「にげて!」の文字が、でかでかと画面に踊っていた。

「しまった、逃げ遅れたか?」と一瞬ドキッとしたが、
冷静に情報を確認すると、津波のことで被害は出てないようであり・・・ 直ぐにホッとして、
テレビの呼びかけを聴き流しながら、当該地域に住んでる方々を気遣うこともなく、
のんきに朝メシを食い始めたんだから・・・ 危機感の欠如も甚だしく、ちょっと恥ずかしい。

27年前の朝は、テレビに映し出される光景を見て、心臓がバクバクしてたのに
時の経過は、こんなにも人の心を風化させてしまうのかと思うと、
残念であり・・・ 情けなくもある。

そんな節目の日(1月17日)から6月15日まで、150日の会期で通常国会が招集される。
あちこちに喧嘩をふっかけてる大陸や半島のことを思えば、外交や安全保障も気になるが、
まずは、オミクロン株の感染対策など、国民生活に差し迫った課題が山積であり、
実りある議論に期待したいと思うが、相も変わらずこの世界にはスキャンダルがたくさんあるようだ。

思想信条や主義主張の違いはあったとしても、政治家たる者は聖人君子であってほしいと願うのは、
ある意味で当然だと思うが・・・ 世の中そんなにあまくはないというか、
悪い議員、とぼけた議員、空気が読めない議員など・・・ とんでもない議員が後を絶たない。

野党の幹事長職にあった者が、独断で広告代理店を通して、インターネットメディアに資金提供し、
中立であるべき、公共のメディアの番組制作に関わっていたと暴露されたり、
既に辞職してはいるが、連立与党で副大臣の要職を務めた前議員が、
貸金業の登録がないまま融資の斡旋をしたとして在宅起訴され、同党から除名処分を受けている。

さらには、公示前に投票を依頼する葉書を送付して書類送検されたり、
父親から事務所を提供されていたにも拘わらず、政治資金収支報告書に記載しないで告発されたり、
撮り鉄の趣味が行き過ぎて、線路内に立ち入って書類送検された、恥ずかしすぎる議員もいる。

また、告発こそされてないが、車検と自賠責が切れた車を運転させて事故を起こしたにも拘わらず、
その対応が極めて不誠実で、顰蹙をかった議員もいるし、
相も変わらず厚顔無恥なTwitterを発信し続け、炎上を仕事にしてるピンボケ議員もいる。

法律的に捉えれば、事の顛末に濃淡こそあるものの、
とてもじゃないが・・・ 聖人君子とは言い難い議員が多すぎるのも事実だ。

そういった議員たちを批判し、非難することを止めろとは言わないが、
どうしても、やりたいのなら・・・ 血税が投入された国会の場ではなく、
皆がくつろいで見れる、週末朝の報道番組でやれば良いと思うが・・・ 如何なものだろうか?

あくまでも個人的な思いで恐縮だが・・・ 国権の最高議決機関で、
スキャンダルを質問し、その回答を聞くことぐらい、情けなくて恥ずかしいものはない。

議員だろうと、教育者だろうと、学者だろうと、警察官であろうと・・・ とんでもない輩はいる。
そう捉えれば、この世に聖人君子なんて居るはずがなく、
政策を議論する場にスキャンダルを持ち込むことが、いかに愚かで、
税金の無駄遣いだということに・・・ そろそろ気づいたら如何だろうか?

どこの政党にも、勘違いしたバカ者はいる。
だからといって・・・ 個人の言動や行動を、四六時中目を凝らしながら監視して、
尚且つコントロールするなんて、お隣の大陸じゃあるまいし出来るわけがない。

文句の一つぐらい、言わせてくれという気持ちは分らんでもないが、
ここは当該政党に処分を任せて、さっさと膿を出し切り、癌を切り捨て、
本来やるべき仕事に集中してほしい。

もし・・・ 処分内容が甘々で緩々だったら、
次の選挙で、当該選挙区の有権者が、キッチリと答えを出せば良い。
他になにか手立てがあるなら任せるが、
国会の場で、ネチネチと重箱の隅を突きまくるのは・・・ 申し訳ないがうんざりである。

野党の仕事は、与党の仕事のチェックだというが、
スキャンダルの追及を何年もかけてすることが、必ずしも正しいとは思えない。

国民生活に関する議論と比べて、いったいどちらが重いのだろうか?
それが分らん人はいないと思うが・・・ いかがなものだろうか?

犯罪ならば司法に任せれば良いだけであって、
倫理的な問題で、それが拙いのなら、それこそ週刊誌の出番(徹底した行動チェック)で、
当該議員が辞めたくなるぐらい、毎週のように特集を組めば良い。
それで週刊誌が売れなければ・・・ その程度の問題だということだと思うが間違っているだろうか?

とにかく・・・ 国会というこの国の最高議決機関で、
無駄な時間と、無駄なお金を使わないことだ。

外交や安全保障も大事だし、
昨年末に問題視された文書交通費の問題も、ほっとくわけにはいかない。
批判をする野党を批判することが・・・ けっして良いことだとも思わないが、
国民は政策が良い方向で進むことを望んでおり、その一点だけは忘れないでほしい。

いみじくも、鎮魂の日から始まった通常国会であり、
聞く耳を持つことを自負し、朝令暮改を躊躇わない総理だけに、
まずは国民生活に資する政策について・・・ 全集中で議論に臨んでほしいと願ってやまない。

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