検温計が３９．２℃を表示

多摩爺の「時のつれづれ（文月の２６）」
検温計が３９．２℃を表示

梅雨明け宣言とともにやってきた・・・　猛暑
連日、驚くほどの暑さだから、「熱中症警戒アラート」が出されるのは分らんでもないが、
ここにきて「電力需給ひっ迫注意報・警報」のダブルパンチだから、
孫は驚くほどに元気だが、体力のない年寄りには・・・　あまりに辛すぎる。

どこにも出かけたくなかったが・・・　車の６ヶ月点検の予約をしていたことから、
９時半過ぎに外に出たら、メッチャ暑いうえに、車の中は煮えるような温度だし、
道中は工事やなんやらで混んでるし、イライラしながらも心穏やかにディーラーに着くと、
ここでまた、超イラつくような出来事が起こる。

入り口を入ったとこにある検温計の前に立つと・・・　いきなりブーブーと警告音がなった。
検温計に示された体温は３８．６度である。
「いやいや、私はそんなに熱はない。」と、慌てて手を振ったが、
担当の人が直ぐに出てきて「暑いので、入店直後は検温が高くなるんです。」と説明してくれた。

心臓に悪いので「早く言ってよ。」だが、機械は正直者だから、
私の面の皮は・・・　間違いなく、そうだったということなんだろう。

出がけに女房が、期日前投票に行ってきたらと言うもんだから、
洗車まで含めて１時間半ぐらいかかるのは分ってたので、
メカの担当の方にキーを渡し、ディーラーから近い市役所の支所に向かったまでは良かったが、
ここでまた・・・　想定外の出来事が起こった。

なんと、なんとなんと・・・　支所での期日前投票は７月６～８日の３日間だけで、
その日はやってなかったのだ。

支所の方が申し訳なさそうに説明してくれたが、
市からの広報が来てたのに、確認して来なかった私が悪いのであって、
けっして、支所の人が悪いわけではない。
だけど・・・　無駄足だったことに、なんかイラつく。

そんなこんな、またまたイラつきながらディーラーに戻り、再び検温計の前に立つと、
なんと、なんとなんと・・・　今度は３９．２度である。
これって、症状こそでてないが、熱中症といっても過言じゃない体温である。

ちょうどそこへ、タイミングが良いか悪いか分らないが、
田舎の婆さん（お袋）から電話がかかってきた。

「東京は暑いって、テレビで言ってたけど・・・　元気にしとるかね。」と、
こちらの方が、一人暮らしの親を心配しなきゃならないのに、
逆に心配してくれての電話である。

とってもありがたいし、ついホロッとくるような電話だったが、
「野菜は食べてるか？　鰻は高いので、鯖の蒲焼きを食べなさい。」とか、
この際とばかりに、一方的に捲し立ててくるから・・・　正直なところウザい。

「そんなことは、いま言わんでも分っとるわい。」なんて・・・　心では思いつつも、
けっしてそのような乱暴な言葉を口にすることはなく、
当たり障りのない言葉で返したが、イライラのボルテージは急上昇である。

そんな話しを、５分ぐらいしてただろうか？
やっとのことで電話を切って、再び検温計の前に行って測ったら・・・　３６．４度である。
平熱だから、なんの心配もないが・・・　それにしても、この落差はなんなんだ。

もともと熱は高くなく、心配してなかったと言えば・・・　まぁ、そうなんだが、
人間ってやつは、イライラすると感情の起伏とともに、熱が上がってしまうが、
機械ってやつは、感情がないもんだから、正確に正常な数値を、当たり前のように示すんだから、
これから先は、機械に頼る時代になっていくのだろう。

とはいえ・・・　暑いさなかでの、熱しやすくて冷めやすい９０分は、
とっても濃い９０分で・・・　あっという間の９０分でもあった。

ただ一つ、気になったのは、
３９．２度が、たった５分で３６．４度になったことだが、
ホントに心配は要らなかったのだろうか？

どうやら私の面の皮は、自分が思ってる以上に・・・　熱しやすく冷めやすいようである。
面の皮が厚いと、いったん熱くなったら、なかなか冷めないはずだが、
熱しやすく冷めやすいということは、面の皮が厚くない（ずうずうしくない）ということだから、
面の皮は熱いが、厚くはなかったということになる。

それって・・・　なにげに嬉しいんだけど、
素直に信じても良いんだろうか？